プロ野球は球場によっては試合開始以降のチケットが割引になるお得なサービスが存在することをご存知でしょうか。
当記事では、明治神宮野球場のヤクルトスワローズ戦で発売される「3イニングチケット」について、どこよりも詳しく解説します。
筆者のプロフィール
野球観戦歴20年超の野球オタクで、元球場職員の経歴を持ちます。
愛読書は公認野球規則で、野球のルール解説も得意としています。
3イニングチケットとは?
3イニングチケットとは、ヤクルトスワローズが明治神宮野球場で実施している当日券の割引サービスです。
6回裏終了時点で当日券にあまりがある場合、3イニングチケットとして当日券が割引価格で売り出されます。
7回以降に入場し、そのまま試合終了まで試合を観戦する事が出来ます。
〈3イニングチケット料金〉
・内野指定席 1800円
・外野指定席(自由席)1100円
神宮球場は料金体系が複雑なので一概に〇〇円安くなる!とは言えないのですが、内野指定席は安い座席でも3000円以上、高い座席では5000円台の座席も存在しますので、それが1800円というのは破格の値段です。
また、外野席も2000円前後はしますので、半額程度の価格になっています。
試合の後半だけとはいえ、これだけの割引率であれば3イニングチケットがいかにお得なチケットかが分かりますね。
神宮球場の料金体系は日程や対戦相手に応じて5段階に分けられており、さらに座席は20以上のエリアに分かれています。
一方で、3イニングチケットは内野と外野の2分類だけなので、「良い席」が空いていればそれだけお得なチケットとなります。
※神宮の料金体系はこちら
3イニングチケットの購入方法
3イニングチケットは神宮球場の当日券売り場で購入します。
6回裏終了から発売されますので、6回途中には当日券売り場にスタンバイしておきましょう。
なお、当然ですが入場券が全席売り切れの場合は3イニングチケットは発売されませんので注意が必要です。
内野席は全て売り切れ、外野席のみ3イニングチケットあり、というケースも多いですね。
球場に向かう前にはヤクルトスワローズホームページ上でチケットの残状況を確認しておきましょう。
また、購入する窓口も重要です。
3イニングチケットは17入口前チケットボックス、7入口横チケットボックスで売り出されます。
以下の施設案内をご覧いただくと分かりますが、それぞれのチケットボックスは正反対の位置に配置されています。

(画像:明治神宮野球場ホームページより引用)
3イニングチケットを最大限に満喫するためには、チケット購入後は出来るだけ早く入場したいところです。
ライトで観戦するにも関わらず、7入口チケットボックスでチケットを購入してしまうと、球場半周ほどの移動が発生してしまいます。
自分がどのエリアで観戦したいかを事前に決めておき、観戦エリアに近いチケットボックスで3イニングチケットを購入することをオススメします。
3イニングチケットの楽しみ方
3イニングチケットは試合の後半だけと限られた時間の観戦になりますが、その短い時間でも楽しめる楽しみ方をご紹介します。
試合後半は継投策、代打策が面白い
近年のプロ野球は分業体制が進んでおり、7回あたりになると「勝利の方程式」と呼ばれる中継ぎエースが登場する事が多いです。
先発投手が交代する試合後半はベンチが慌ただしく動くことになります。
また、試合後半には勝負をかける場面で代打が登場することも多いですね。
「代打の切り札」のような選手が控えている場合は、代打コールは非常に盛り上がり楽しめます。
特に明治神宮球場で実施されるヤクルトスワローズ主催試合ではDH制が採用されていませんので、代打を見る事が出来る機会は多いのではないでしょうか。
ベンチワークが活発化する試合後半は動きが多く、試合の中でも面白い部分です。
是非このような試合の動きに注目して観戦してみてください。
東京音頭を満喫
3イニングチケットの良いところは、3イニング分の観戦は保証されている点です。
3イニングチケットのように、試合後半からの当日券を割引するサービスは他球場、他球団に存在するのですが、そのほとんどは時間指定での割引です。(例:20時以降チケットが1000円になる阪神の遅割)
時間指定の場合、試合のテンポが早い場合は入場する頃には試合が終わる直前、という可能性もあるのですね。
一方で神宮球場の3イニングチケットは確実に7回からは観戦できます。
そうなると注目したいのが7回裏、ヤクルト攻撃時に実施される東京音頭です。
ライトスタンドのファンが傘を持って踊り歌う姿は圧巻です。
スワローズファンでなくても一度はご覧いただくと楽しめるのではないでしょうか。
この東京音頭を確実に楽しめるという点は3イニングチケットの利点ですね。
延長戦ならさらにお得
「3イニング」チケットという名称ではあるものの、試合が延長戦となった場合はそのまま試合終了まで観戦可能です。
最大で7回から12回までの計6イニングを破格の値段で楽しめるので、お得すぎますね。
延長戦を狙って球場に行くことは不可能に近いですが、途中経過で接戦であるなら、延長戦になる「ラッキー」を期待して3イニングチケットを買ってみるのも良いのではないでしょうか。
おわりに
半額、もしくはそれ以上の破格の値段で試合を観戦出来る3イニングチケット。
3イニングとはいえ、十分に楽しめるチケットです。
神宮球場の近くにお勤めの方、仕事終わりに神宮球場にフラッと立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
仕事終わりにビールを飲みながら野球観戦、最高ですよ。

近年、減少傾向のプロ野球中継。
DAZNなら、広島を除く11球団の主催試合が視聴可能です。
メールアドレスとクレジットカードさえあれば、1か月の無料体験も可能!
※2か月目以降は月額1,925円
※無料体験だけで解約可能
野球ファン必見のサービスです。