プロ野球ドラフト会議は世間からの注目を大きく集めるイベントです。
このドラフト会議と合わせて2010年以降毎年TV放送されているのが「ドラフト緊急生特番!お母さんありがとう」です。
ドラフト候補の選手に密着取材し、その選手の生い立ちの再現VTRやインタビュー、指名の瞬間などが放送される人気番組です。
当記事では、密着取材を受けた選手をまとめ、プロ野球選手としての成績をご紹介します。
筆者のプロフィール
野球観戦歴20年超の野球オタクで、元球場職員の経歴を持ちます。
愛読書は公認野球規則で、野球のルール解説も得意としています。
お母さんありがとう~特集選手まとめ
以下、各年度の特集選手の一覧と、プロ入りした選手の成績のまとめです。
特集年 | 選手名 | 所属 | 指名球団・順位 |
2010年 | 大野雄大 | 佛教大学 | 中日1位 |
秋山翔吾 | 八戸大学 | 西武3位 | |
山崎福也 | 日大第三高校 | プロ志望届提出せず | |
佐藤貴規 | 仙台育英高校 | ヤクルト育成3位 | |
2011年 | 菅野智之 | 東海大学 | 日ハム1位(入団拒否) |
白根尚貴 | 開星高校 | ソフトバンク4位 | |
柴田章吾 | 明治大学 | 巨人育成3位 | |
松井飛雄馬 | 三菱重工広島 | 横浜7位 | |
2012年 | 佐藤勇 | 光南高校 | 西部5位 |
宮川将 | 大阪体育大学 | 楽天育成1位 | |
相内誠 | 千葉国際高校 | 西部2位 | |
北原郷大 | JX-ENEOS | 指名されず | |
2013年 | 九里亜蓮 | 亜細亜大学 | 広島2位 |
梅野隆太郎 | 福岡大学 | 阪神4位 | |
大瀬良大地 | 九州共立大学 | 広島1位 | |
大田圭利伊 | 菊川南陵高校 | 指名されず | |
2014年 | 山崎福也 | 明治大学 | オリックス1位 |
外崎修汰 | 富士大学 | 西部3位 | |
薮田和樹 | 亜細亜大学 | 広島2位 | |
山崎康晃 | 亜細亜大学 | DeNA1位 | |
2015年 | 原嵩 | 専大松戸高校 | ロッテ5位 |
オコエ瑠偉 | 関東第一高校 | 楽天1位 | |
熊原健人 | 仙台大学 | DeNA2位 | |
山本武白志 | 九州国際大学付属高校 | DeNA育成2位 | |
日隈ジュリアス | 高知中央高校 | ヤクルト4位 | |
佐藤世那 | 仙台育英高校 | オリックス6位 | |
2016年 | 柳裕也 | 明治大学 | 中日1位 |
池田隆英 | 創価大学 | 楽天2位 | |
大江竜聖 | 二松學舍大学附属高校 | 巨人6位 | |
龍谷晃議 | 獨協大学 | 指名されず | |
古谷優人 | 江陵高校 | ソフトバンク2位 | |
山崎悠生 | 群馬ダイヤモンドペガサス | 指名されず | |
2017年 | 鍬原拓也 | 中央大学 | 巨人1位 |
望月涼太 | 九州共立大学 | 指名されず | |
與座海人 | 岐阜経済大学 | 西武5位 | |
稲富宏樹 | 三田松聖高校 | オリックス育成1位 | |
田中瑛斗 | 柳ケ浦高校 | 日ハム3位 | |
2018年 | 中川圭太 | 東洋大学 | オリックス7位 |
吉田輝星 | 金足農業高校 | 日ハム1位(入団拒否) | |
平尾奎太 | Honda鈴鹿 | 指名されず | |
渡邊佳明 | 明治大学 | 楽天6位 | |
田中秀政 | 天理大学 | 指名されず | |
2019年 | 望月大希 | 創価大学 | 日ハム5位 |
武岡龍世 | 八戸学院光星高校 | ヤクルト6位 | |
宮城大弥 | 興南高校 | オリックス1位 | |
高部瑛斗 | 国士舘大学 | ロッテ3位 | |
鶴見凌也 | 常磐大高校 | オリックス育成5位 |
2010年
2010年の特集選手は以下の通りです。
選手名 | 所属 | 指名球団・順位 |
大野雄大 | 佛教大学 | 中日1位 |
秋山翔吾 | 八戸大学 | 西武3位 |
山崎福也 | 日大第三高校 | プロ志望届提出せず |
佐藤貴規 | 仙台育英高校 | ヤクルト育成3位 |
大野雄大(中日)
侍ジャパンに選出され、2019年には最優秀防御率を獲得。
スター選手へと成長しています。
〈2019年までの通算成績〉
162登板
58勝61敗
通算防御率3.31
秋山翔吾(西武)
侍ジャパンに選出された経験を持つ、日本を代表する外野手です。
首位打者1回、最多安打4回、ゴールデングラブ賞5回と、まさにスーパースターです。
〈2019年までの通算成績〉
1207試合
1405安打
116本塁打
513打点
通算打率.301
山崎福也(オリックス)
2010年にはプロ志望届を提出しませんでした。
密着を受けながらプロを志望しなかった唯一の選手であり、この特番に2度出演している唯一の選手でもあります。
プロ成績は2014年の項目でご紹介します。
佐藤貴規(ヤクルト)
育成選手としての入団後、支配下契約を目指すも、支配下契約を得ることは出来ませんでした。
2014年に戦力外通告を受けています。
2011年
2011年の特集選手は以下の通りです。
選手名 | 所属 | 指名球団・順位 |
菅野智之 | 東海大学 | 日ハム1位(入団拒否) |
白根尚貴 | 開星高校 | ソフトバンク4位 |
柴田章吾 | 明治大学 | 巨人育成3位 |
松井飛雄馬 | 三菱重工広島 | 横浜7位 |
菅野智之(巨人)
菅野は日ハムの入団を拒否したため、プロ入りは2012年の巨人です。
2017年,2018年と2年連続で沢村賞を受賞している日本のエースです。
〈2019年までの通算成績〉
176登板
87勝47敗
通算防御率2.36
白根尚貴(ソフトバンク→DeNA)
怪我に苦しみ、ソフトバンクでは1軍出場はありませんでした。
自由契約を経て2016年シーズンからはDeNAでプレーするも、2018年には戦力外通告を受けています。
〈通算成績〉
17打数3安打1本塁打2打点
柴田章吾(巨人)
育成選手としての入団後、支配下契約を目指すも、支配下契約を得ることは出来ませんでした。
2014年に戦力外通告を受けています。
松井飛雄馬(DeNA)
飛雄馬の登録名でプレーするも、一軍には定着出来ていません。
現役でプレーは続けており、飛躍に期待です。
〈2019年までの通算成績〉
92試合
176打数32安打2本塁打11打点
2012年
2012年の特集選手は以下の通りです。
選手名 | 所属 | 指名球団・順位 |
佐藤勇 | 光南高校 | 西部5位 |
宮川将 | 大阪体育大学 | 楽天育成1位 |
相内誠 | 千葉国際高校 | 西部2位 |
北原郷大 | JX-ENEOS | 指名されず |
佐藤勇(西武)
2016年に4試合に登板し、1勝を挙げたものの、2017年に戦力外通告を受けて引退を表明しています。
宮川将(楽天)
故障がちで育成契約と支配下契約を繰り返していましたが、2018年に戦力外通告を受けています。
〈通算成績〉
43登板
5勝1敗1ホールド
通算防御率3.13
相内誠(西武)
未成年飲酒、喫煙による謹慎処分を受けるなどの素行の悪さや故障がちであることから、一軍定着は果たせていません。
〈2019年までの通算成績〉
19登板
0勝6敗
防御率9.62
2013年
2013年の特集選手は以下の通りです。
選手名 | 所属 | 指名球団・順位 |
九里亜蓮 | 亜細亜大学 | 広島2位 |
梅野隆太郎 | 福岡大学 | 阪神4位 |
大瀬良大地 | 九州共立大学 | 広島1位 |
大田圭利伊 | 菊川南陵高校 | 指名されず |
九里亜蓮(広島)
「強いカープ」の投手陣を支える投手に成長。
2桁勝利はまだ達成出来ていないため、飛躍に期待です。
〈2019年までの通算成績〉
140登板
29勝25敗6ホールド
通算防御率3.96
梅野隆太郎(阪神)
2018年にはゴールデングラブ賞を獲得した阪神の正捕手です。
2019年には打率も.266と、課題の打撃も向上しています。
〈2019年までの通算成績〉
558試合
367安打
30本塁打
182打点
通算打率.233
大瀬良大地(広島)
2014年に新人王を獲得すると、過去4度の2桁勝利、2018年には最多勝、最高勝率を獲得するなど広島のエースに成長しています。
侍ジャパンにも選出されたスター選手です。
〈2019年までの通算成績〉
171登板
52勝35敗2セーブ24ホールド
通算防御率3.38
2014年
2014年の特集選手は以下の通りです。
選手名 | 所属 | 指名球団・順位 |
山崎福也 | 明治大学 | オリックス1位 |
外崎修汰 | 富士大学 | 西部3位 |
薮田和樹 | 亜細亜大学 | 広島2位 |
山崎康晃 | 亜細亜大学 | DeNA1位 |
山崎福也(オリックス)
中継ぎとして出場の機会は増えているものの、2軍落ちを繰り返しているのが現状です。
大卒ドラフト1位投手としては少し寂しい成績です。
〈2019年までの通算成績〉
92登板
10勝17敗1ホールド
通算防御率4.28
外崎修汰(西武)
侍ジャパンにも選手され、強力西武打線を支える走攻守揃った内野手です。
スター選手と呼ぶにふさわしい活躍を見せています。
〈2019年までの通算成績〉
477試合
416安打57本塁打214打点85盗塁
通算打率.265
薮田和樹(広島)
2018,2019年シーズンは苦しんでいるものの、2017年には15勝をあげ、最高勝率を獲得しています。
侍ジャパンにも選出されており、輝きを取り戻したいところです。
〈2019年までの通算成績〉
73登板
21勝9敗3ホールド
通算防御率3.69
山崎康晃(DeNA)
ルーキーシーズンから守護神として活躍し、新人王、最多セーブ(2018,2019)を獲得している日本を代表するリリーフ投手です。
侍ジャパンにも選出されています。
〈2019年までの通算成績〉
303登板
13勝17敗163セーブ36ホールド
通算防御率2.34
2015年
2015年の特集選手は以下の通りです。
選手名 | 所属 | 指名球団・順位 |
原嵩 | 専大松戸高校 | ロッテ5位 |
オコエ瑠偉 | 関東第一高校 | 楽天1位 |
熊原健人 | 仙台大学 | DeNA2位 |
山本武白志 | 九州国際大学付属高校 | DeNA育成2位 |
日隈ジュリアス | 高知中央高校 | ヤクルト4位 |
佐藤世那 | 仙台育英高校 | オリックス6位 |
原嵩(ロッテ)
怪我の影響もあり、2019年シーズンまでの1軍での登板はありません。
高卒で素材を評価されて入団していることを踏まえると、まだまだ飛躍は期待出来ます。
オコエ瑠偉(楽天)
レギュラーに定着しているとは言えないまでも、徐々に出場機会を増やしており、今後が楽しみな選手です。
ドラフト1位ということを踏まえても、そろそろ開花して欲しいところです。
〈2019年までの通算成績〉
188試合
103安打
9本塁打
16盗塁
38打点
通算打率.219
熊原健人(DeNA→楽天)
1軍に定着は出来ていないものの、今後の飛躍が期待される選手です。
DeNAから楽天へのトレードを経験しています。
〈2019年までの通算成績〉
23登板
4勝2敗
通算防御率5.16
山本武白志(DeNA)
育成選手としての入団後、支配下契約を目指すも、支配下契約を得ることは出来ませんでした。
2018年に戦力外通告を受けています。
日隈ジュリアス(ヤクルト)
怪我の影響もあり1軍登板は無く、2018年に自由契約となっています。
佐藤世那(オリックス)
フォーム固めに苦しみ1軍登板は無く、2018年に戦力外通告を受けています。
NPB復帰を目指し、BCリーグでプレーを続行しています。
2016年
2016年の特集選手は以下の通りです。
選手名 | 所属 | 指名球団・順位 |
柳裕也 | 明治大学 | 中日1位 |
池田隆英 | 創価大学 | 楽天2位 |
大江竜聖 | 二松學舍大学附属高校 | 巨人6位 |
龍谷晃議 | 獨協大学 | 指名されず |
古谷優人 | 江陵高校 | ソフトバンク2位 |
山崎悠生 | 群馬ダイヤモンドペガサス | 指名されず |
柳裕也(中日)
2019年にローテーションの中心へと飛躍。
11勝を挙げる活躍を見せています。
〈2019年までの通算成績〉
47登板
14勝16敗
通算防御率4.04
池田隆英(楽天)
2018年は先発や中継ぎで計15試合に登板するも、2019年は1軍登板は無く、戦力外通告を受けています。
〈通算成績〉
15登板
1勝5敗
通算防御率5.91
大江竜聖(巨人)
高卒3年目ながら、2019年に1軍デビューを果たし、8試合に登板しています。
今後の飛躍に期待です。
古谷優人(ソフトバンク)
1軍登板はありませんが、フレッシュオールスターで優秀選手に選ばれるなど、今後が期待される選手です。
2017年
2017年の特集選手は以下の通りです。
選手名 | 所属 | 指名球団・順位 |
鍬原拓也 | 中央大学 | 巨人1位 |
望月涼太 | 九州共立大学 | 指名されず |
與座海人 | 岐阜経済大学 | 西武5位 |
稲富宏樹 | 三田松聖高校 | オリックス育成1位 |
田中瑛斗 | 柳ケ浦高校 | 日ハム3位 |
鍬原拓也(巨人)
プロ入り2年で1勝3敗と、即戦力の活躍は見せられていませんが、年齢も若く今後が期待される選手です。
ドラフト1位の才能を開花させて欲しいところです。
與座海人(西武)
育成選手として入団し、支配下契約を目指していますが、怪我に苦しみリハビリを続けています。
稲富宏樹(オリックス)
育成選手として入団し、支配下契約を目指しています。
捕手という経験が必要なポジションですが、二軍での出場機会は着実に増やしており、支配下契約が期待出来る選手です。
田中瑛斗(日ハム)
2019年シーズン終盤で1軍デビューを果たした、今後が期待される投手です。
2018年
2018年の特集選手は以下の通りです。
選手名 | 所属 | 指名球団・順位 |
中川圭太 | 東洋大学 | オリックス7位 |
吉田輝星 | 金足農業高校 | 日ハム1位(入団拒否) |
平尾奎太 | Honda鈴鹿 | 指名されず |
渡邊佳明 | 明治大学 | 楽天6位 |
田中秀政 | 天理大学 | 指名されず |
中川圭太(オリックス)
ドラフト7位ルーキーでありながら交流戦首位打者、シーズン打率.288を達成するなど、ルーキー離れした成績を残しました。
大打者への成長に期待です。
吉田輝星(日ハム)
鳴り物入りで入団し、高卒ルーキーながら一軍初登板初勝利を達成しています。
2019年シーズンは1勝に終わりましたが、将来が楽しみな投手です。
渡辺佳明(楽天)
勝負強い打撃で77試合に出場し、一軍に定着出来る実力の片鱗を見せつけました。
レギュラー定着も近い選手です。
特集選手まとめ
ここまでご覧いただくと、スーパースターへと成長した選手、残念ながら花開く前に引退を余儀なくされた選手と様々です。
取材の対象となっている選手も必ずしも注目選手というわけではなく、氏名漏れや育成指名となる選手も多数存在しており、番組制作陣の覚悟、本気度が伝わってきます。
今後の番組も楽しみです!
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