オリックス・バファローズの外国人投手、タイラー・エップラーの勝ち運が話題となっています。
主に中継ぎでの起用でありながら、12試合の登板で4勝をあげています。
この勝ち運は巷では「エップラー効果」と呼ばれ始め、「エップラーが投げれば勝てる」という雰囲気も漂っています。
当記事では、そんなエップラー効果について考察してみます。
筆者のプロフィール
野球観戦歴20年超の野球オタクで、元球場職員の経歴を持ちます。
愛読書は公認野球規則で、野球のルール解説も得意としています。
エップラー効果とは?
エップラーの勝ち運から、「エップラーが投げると勝てる」現象をエップラー効果と呼びます。
エップラー効果は物理学のドップラー効果とかけられています。
ドップラー効果(ドップラーこうか、英: Doppler effectまたはドップラーシフト(英: Doppler shift))とは、波(音波や電磁波など)の発生源(音源・光源など)と観測者との相対的な速度の存在によって、波の周波数が異なって観測される現象をいう。
(Wikipediaより)
2019年7月2日時点のエップラーの成績
2019年からオリックスに加入したエップラーは、これまで12試合に登板しています。
当初は大量ビハインドや先発の場面で登板するなど、役割を探りながらの登板でしたので、リリーフ投手としての登板は6月に入ってからと言えるでしょう。
6月以降、8試合の登板で4勝2ホールドという成績を残しています。
登板日 | 登板 シチュエーション |
結果 | |
7月2日 | 同点 | 1回無失点 | 勝利投手★ |
6月23日 | 同点 | 1回無失点 | ホールド |
6月22日 | 2点リード | 1回1失点 | ホールド |
6月21日 | 同点 | 1回無失点 | 勝利投手★ |
6月18日 | 2点ビハインド | 1回無失点 | |
6月15日 | 同点 | 1回無失点 | 勝利投手★ |
6月14日 | 2点ビハインド | 1回無失点 | 勝利投手★ |
6月4日 | 2点ビハインド | 1回無失点 | |
5月19日 | 先発 | 3回2/3 3失点 |
敗戦投手 |
5月12日 | 同点 | 4回1失点 | 敗戦投手 |
5月6日 | 5点ビハインド | 1回無失点 | |
5月4日 | 4点ビハインド | 1回無失点 |
エップラーの勝ち運はどれだけ凄い?
2018年、パ・リーグ最優秀中継ぎである日ハム・宮西が55試合の登板で4勝です。
エップラーはわずか12試合(本格的にリリーフデビューしてからは8試合)でこの勝ち数に並んだことになります。
2018年セ・リーグ最優秀中継ぎの近藤も74試合の登板で7勝なので、エップラーの勝ち星のペースはリリーフ投手としては驚異のペースと言えるでしょう。
エップラー効果まとめ
リリーフ投手にとっては勝ち星は先発投手に比べると重要度は低い指標ですが、それでもエップラーの成績は立派です。
今後も投げれば勝てる投手として、オリックスを勝ちに導いてもらいたいですね。