オールスターゲームまでの前半戦を借金5の5位で迎えた我らがオリックス・バファローズ。
首位ソフトバンクとは15.5ゲーム差、Aクラスにも5.5ゲーム差と苦しい状況です。
当記事ではバファローズの前半戦と現状について、少し冷静に、ややポジティブに振り返ります。
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バファローズの2024年前半戦を数字で見る
まずはバファローズの2024年前半戦を、数字の観点で振り返ってみます。
※ここで紹介しているデータは「データで楽しむプロ野球」様を参照しております
借金5の主因はロッテ戦の大幅負け越し
パ・リーグの前半戦(オールスターゲーム前)の順位表と各成績は以下のとおりです。
順位 | チーム | 試合 | 勝利 | 敗戦 | 引分 | 勝率 | 勝差 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 | 失策 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ソ | 87 | 55 | 29 | 3 | 0.655 | – | 359 | 226 | 56 | 64 | 0.256 | 2.39 | 33 |
2 | ロ | 88 | 44 | 38 | 6 | 0.537 | 10 | 319 | 319 | 46 | 38 | 0.252 | 3.31 | 48 |
3 | 日 | 87 | 43 | 39 | 5 | 0.524 | 1 | 315 | 302 | 57 | 62 | 0.245 | 2.95 | 48 |
4 | 楽 | 86 | 43 | 41 | 2 | 0.512 | 1 | 306 | 340 | 43 | 60 | 0.248 | 3.62 | 43 |
5 | オ | 87 | 40 | 45 | 2 | 0.471 | 3.5 | 257 | 271 | 32 | 36 | 0.239 | 2.77 | 47 |
6 | 西 | 87 | 27 | 59 | 1 | 0.314 | 13.5 | 195 | 299 | 35 | 48 | 0.206 | 3.09 | 43 |
各チーム別の対戦成績は以下のとおりです。
ソ | ロ | 日 | 楽 | オ | 西 | |
---|---|---|---|---|---|---|
ソ | – | 9 – 5(1) | 8 – 4(1) | 7 – 5(0) | 6 – 5(1) | 13 – 4(0) |
ロ | 5 – 9(1) | – | 5 – 12(1) | 7 – 5(1) | 9 – 3(1) | 11 – 0(0) |
日 | 4 – 8(1) | 12 – 5(1) | – | 7 – 5(1) | 7 – 7(0) | 6 – 4(1) |
楽 | 5 – 7(0) | 5 – 7(1) | 5 – 7(1) | – | 7 – 8(0) | 8 – 7(0) |
オ | 5 – 6(1) | 3 – 9(1) | 7 – 7(0) | 8 – 7(0) | – | 7 – 8(0) |
西 | 4 – 13(0) | 0 – 11(0) | 4 – 6(1) | 7 – 8(0) | 8 – 7(0) | – |
借金5の5位と低迷しているバファローズですが、実はロッテ以外はほぼ五分と健闘しています。
交流戦では貯金を二つ作っているので、ロッテに勝てないことがこの低迷に繋がっています。
「長打×」「小技×」「足技×」の野手陣
「バファローズの低迷は野手陣のせい」と感じているファンは多いと思いますが、実際に野手成績は悲惨です。
まずは主要な成績をざっとご覧ください(この後解説するので、飛ばしても構いません)
※リーグワーストに「×」、ワースト2位に「△」を記載しています。
チーム | 打率 | 打点 | 本塁打 | OPS | 得点 | 盗塁 | 盗塁成功率 | 犠打 | 犠打成功率 | 失策 | 三振 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ソ | 0.256 | 346 | 56 | 0.701 | 359 | 64 | 0.762 | 63 | 0.840 | 31 | 653 |
ロ | 0.252 | 305 | 46 | 0.662 | 319 | 38 | 0.776 | 58 | 0.853 | 47 | 577 |
日 | 0.245 | 297 | 57 | 0.660 | 315 | 62 | 0.667 | 68 | 0.907 | 46 | 642 |
楽 | 0.248 | 287 | 43 | 0.658 | 306 | 60 | 0.769 | 80 | 0.930 | 39 | 550 |
オ | 0.239 | 249 | 32 | 0.621 | 257 | 36 | 0.679 | 53 | 0.815 | 43 | 534 |
西 | 0.206 | 186 | 35 | 0.555 | 195 | 48 | 0.706 | 57 | 0.877 | 39 | 594 |
まず分かりやすいのが本塁打です。
昨年はリーグトップの109本塁打を打った打線が、今年は年間60本ペースにも満たない数字となっています。
これは打線に苦しみに苦しんでいる西武を下回る数字で、リーグワーストです。
一方で三振はリーグ最少と一見優秀に見えますが、この本塁打数と合わせてみると、大胆にスイングできていないとも評価できます。
長打力が無いならバント等の小技を絡めて得点したいところです。
しかしながら犠打数はリーグ最少で、犠打成功率はリーグワーストです。
バントが最適な作戦かどうかは議論の余地はあるものの、サインが出たならしっかり決めて欲しいところです。
犠打数がリーグ最少という点よりも、成功率がワーストという点を問題視すべきでしょう。
中嶋政権では3連覇中もそもそも盗塁は多くないのですが、その傾向は変わらずです。
昨年までは長打力が他球団よりも優れていたため、問題なく得点できていました。
※昨年の本塁打109、OPS.680でいずれもリーグトップ
今年は打って点を取ることができないので足技を絡めたいところですが、その走力は持っていないという苦しい状況です。
このような状態が得点にも如実に現れており、西武に次いでワースト2位の得点です。
4位の楽天とは50点近い得点差があり、得点力は明らかに落ちていると言えます。
投手陣は好成績(先発指標は昨年より低下)
3連覇中からバファローズの投手力はチームの強みでした。
山本由伸、山崎福也が抜けても、投手成績は優秀です。
ソフトバンク投手陣が驚異の安定感を見せてはいるものの、バファローズもそこに次ぐ2位の成績を多くの指標で記録しています。
チーム | 防御率 | 先発防御率 | 救援防御率 | セーブ数 | 奪三振 | 奪三振率 | 被本塁打 | 与四球 | 失点 | 完投 | 被打率 | QS率 | WHIP | HP |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ソ | 2.39 | 2.39 | 2.40 | 26 | 686 | 7.82 | 55 | 216 | 226 | 2 | 0.203 | 0.678 | 1.02 | 75 |
ロ | 3.31 | 3.16 | 3.60 | 23 | 631 | 7.19 | 47 | 228 | 319 | 7 | 0.233 | 0.556 | 1.18 | 69 |
日 | 2.95 | 2.97 | 2.91 | 19 | 580 | 6.53 | 64 | 226 | 302 | 6 | 0.231 | 0.528 | 1.15 | 83 |
楽 | 3.62 | 3.70 | 3.49 | 24 | 537 | 6.28 | 43 | 211 | 340 | 4 | 0.260 | 0.511 | 1.29 | 68 |
オ | 2.76 | 2.76 | 2.76 | 23 | 648 | 7.54 | 33 | 235 | 271 | 2 | 0.229 | 0.482 | 1.17 | 85 |
西 | 3.09 | 2.67 | 4.11 | 16 | 573 | 6.63 | 38 | 273 | 299 | 4 | 0.238 | 0.563 | 1.26 | 54 |
チーム防御率、奪三振ともにソフトバンクに次ぐリーグ2位の好成績です。
しっかりと三振で相手を圧倒し、失点を抑えています。
被本塁打はリーグ最少で、こちらも素晴らしい成績です(テラスが出来た球場が多いので、他球団はその影響もありそうですが…)
チーム防御率.2.76は昨年(2.73)とほぼ変わらず、投手陣は踏ん張っていると言えます。
好成績の投手陣ではありますが、実は先発投手陣の成績は悪化しています。
指標 | 昨年 | 今年 |
---|---|---|
先発防御率 | 2.61(リーグ1位) | 2.76(リーグ3位) |
完投 | 5(リーグ2位) | 2(リーグ最下位) ※4完投ペース |
QS率 | 53.15%(リーグ2位) | 48,28%(リーグ最下位) |
数字上は大きな変化には見えませんが、今年は投高打低が顕著なシーズンです。
その割には少し悪化してしまったというところでしょうか。
特に完投やQS率はリーグワーストの数字となっており、長いイニングを投げる先発が減っていることが分かります。
山本由伸と山崎福也の移籍に加え、宮城や山下の離脱も重なったことで、先発の柱が欠けてしまったことが響いています。
怪我人で壊滅的な状態になったリリーフ陣(後述します)ですが、かなり奮闘しています。
救援防御率2.76はリーグ2位の好成績であり、昨年の救援防御率2.93を上回っています。
HP(ホールドポイント)はリーグトップであり、僅差の場面でリリーフ陣が踏ん張ってくれていることが分かります。
バファローズの低迷の原因
ここからはバファローズ低迷の原因について考えていきます。
怪我人と不振のダブルパンチ
バファローズ低迷の最大の要因はやはり怪我人です。
バファローズの怪我情報を一覧化してみたのでご覧ください。
※一軍出場実績がある選手のみ掲載
※開幕前の怪我・復帰は割愛
選手名 | 怪我内容 | 離脱時期 | 一軍合流報道 |
---|---|---|---|
山岡 泰輔 | 右足違和感 | 3月28日 | 未 |
大城 滉二 | 右肩甲下筋の筋損傷 | 3月28日 | 7月12日 |
比嘉 幹貴 | 左膝の鵞足炎 | 4月24日 | 未 |
平野 佳寿 | 右肘の張り | 5月3日 | 5月17日 |
小木田 敦也 | 右肘尺側手根屈筋の筋損傷 | 5月6日 | 未 |
宮城 大弥 | 左大胸筋の筋損傷 | 5月8日 | 6月21日 |
平野 佳寿 | 右肘の張り(二度目) | 5月22日 | 未 |
マーウィン・ゴンザレス | 腰痛 | 5月22日 | 未 |
山下 舜平大 | 上半身コンディション不良 | 5月23日 | 6月13日 |
山崎 颯一郎 | 上半身のコンディション不良 | 5月29日 | 未 |
森 友哉 | 右大腿二頭筋の筋損傷 | 5月31日 | 6月13日 |
ルイス・カスティーヨ | 腰痛 | 6月4日 | 6月14日 |
福田 周平 | 右足首痛 | 6月6日 | 6月27日 |
宜保 翔 | 右肩痛 | 6月12日 | 未 |
中川 圭太 | 左大腿直筋の筋損傷 | 6月13日 | 7月19日 |
佐野 皓大 | 右足関節内果骨折、右足前距腓靱帯損傷 | 6月15日 | 未 |
東 晃平 | 右上腕三頭筋の筋損傷 | 6月27日 | 未 |
西野 真弘 | 右大腿二頭筋の筋損傷 | 6月30日 | 未 |
大城 滉二 | 右大腿二頭筋の筋損傷 | 7月12日 | 未 |
太田 椋 | 右踵骨骨挫傷 | 7月21日 | 未 |
忙しく働いた3連覇の反動でしょうか、かなり悲惨な状態ですね…
特に投手陣は怪我により完全に計算が狂いました。
- エースとしての活躍が期待されていた宮城と山下が離脱。
- リリーフの核と考えていた平野・宇田川・山崎・小木田の離脱。
怪我人に加えて、野手陣は特に成績不振で苦しみます。
投高打低のシーズンとはいえ、中心選手として活躍が期待されていた野手の成績は、軒並み低下しました。
- 森がここまで本塁打3本のみ(序盤は打率も悲惨だったが急回復)
- 頓宮の首位打者らしからぬ打率(.199)
- 通算打率.299(開幕時)を誇った西川が打撃低迷(序盤は悲惨だったが急回復して現状打率.254)
- 若月が完全に守備専捕手に逆戻り(打率.174)
- 復活の兆しが見えない元本塁打王・杉本(本塁打5本、打率.210)
若月や杉本はオフに手術をしており、その影響もあるかもしれません。
(若月:軟部腫瘍摘出、杉本:左腓骨筋腱腱鞘形成術)
怪我人で苦しむチームを中心選手の打撃でカバーしたいところでしたが、むしろ絶不調でした。
二軍からの戦力底上げも不十分
一軍のメンバーが怪我や不振で苦しむのなら、二軍から新戦力の台頭を期待したいところです。
しかし残念ながら、今年は二軍でも突き抜けた成績を残せている選手がいないというのが実態です。
- 二軍チーム打率が.238と低迷(昨年は.250)
- チーム最多本塁打が2本(廣岡、頓宮、来田、元、福永、山中、セデーニョ、トーマス)
- 50打席以上で3割打者は山足(.313)のみ
- 打率2位は元(.286)、3位は育成の河野(.273)、4位は大里(.272)、5位はトーマスと渡部(.270)
- 投手陣では佐藤一磨がエース級の活躍(防御率.159)で最多投球回(62回1/3)
- 最多セーブは6セーブの横山(防御率.467)と育成の入山(防御率.263)
ここに名前が挙がる選手は、多くの選手が一軍でもチャンスを貰っています。
直近では大里や元、トーマスが記憶に新しいでしょう。
彼らは二軍の中では好成績をおさめており、最近の状態も上向きのコンディションでした。
彼らがダメならもう昇格させる選手は二軍にはいない…というのがバファローズの現状です。
「ナカジマジック」もうまく回らず
中嶋采配といえば以下のような選手起用が特徴で、この結果毎試合スタメンが変わります。
- 状態の良い選手を使う
- 二軍から昇格させた選手は即使う
- 選手のコンディションを最優先にしっかり休ませる
ただ今年はこの選手起用が何かとうまくいきません。
それもそのはずで、主力は怪我と不振で離脱しており、二軍にも代わりの戦力がいない…そもそも選手不足です。
3年連続で130パターン以上(2022年は141パターン)のスタメンを組みながら勝てたのは、それにこたえられるだけの選手がいたからです。
今年は明らかに状態の悪い選手が一軍にとどまり続ける形になっており、「状態の良い選手を使う」という中嶋采配が消え失せています。
さらに中嶋采配といえば、誰もが驚く選手起用があります。
「立場が人を育てる」と言わんばかりの、一見無茶な起用に選手が応えることでチームは成長してきました。
- 高卒2年目の紅林をショートのレギュラーとして辛抱強く起用
- 大ピンチの火消しにあえて実績の少ない若手リリーフを起用(21年村西、22年阿部、等)
- 一軍未登板の高卒2年目の山下を日本シリーズで選手登録(登板は実現せず)
- 一軍未登板の高卒3年目の山下を開幕投手に抜擢
- 育成4位のルーキー茶野を開幕スタメンに抜擢
今年も吉田や井口、鈴木、古田島といったリリーフ陣は中嶋采配によって自信をつけていったメンバーだと言えるでしょう。
ただ直近ではトーマスや元、山下の起用が不発に終わったことで、フラストレーションを溜めているファンも多いかもしれません…
中嶋監督の采配は「ナカジマジック」とは呼ばれるものの決して突飛で奇抜な采配ではありません。選手をじっくりと観察したうえでの長期的な目線を持った采配です。
中嶋監督の采配については近いうちに別のコラムでじっくり語る予定です。
暗黒時代ではない!希望となる選手たち
3連覇という栄光の時代を過ごしたことで、負けに慣れていないファンも増えてきたのでしょう(非常にいいことです)
最近SNS上では「終わった」「暗黒時代」といったフレーズを目にする機会が増えてきました。
真の暗黒時代とはこんなものではありません。
- 開幕直後から次のドラフトだけが楽しみ
- ゲーム差の計算はしない
- チーム成績よりも推しの選手の成績で一喜一憂
- 他球団の試合を見ていると羨ましく感じる
- 代打小島
今のバファローズはまだ上位進出を諦める成績ではなく、明るい材料も存在します。
暗黒時代どころか、歯車が上手く回ればまだまだ黄金時代も続くと思っています。
投手陣の明るい材料
前半戦も優秀な成績で戦ってくれた投手陣ですが、まだまだ伸びしろがあります。
まずは前半戦の戦いぶりに応じて、主な選手を分類してみましょう。
分類 | 先発 | リリーフ |
---|---|---|
期待以上 | 曽谷、齋藤 | 吉田、井口、鈴木、古田島 |
期待どおり | エスピノーザ、田嶋、カスティーヨ | マチャド、本田、山田、ぺルドモ |
物足りない(実績組) | 山下、東、宮城 | 宇田川、平野、山岡、阿部、山﨑、富山、比嘉、小木田 |
後半戦に台頭期待(若手) | 椋木、佐藤 | 前、才木、高島 |
- 曽谷や齋藤はローテーション投手として着実に成長
- 昨年以上の成績を残す新戦力で成り立つブルペン陣
- ここに宮城や山下、小木田、平野らが続々と復帰
- 前半戦最後に炎上はしたが、佐藤の二軍での安定感は本物
- 椋木も二軍で復活の兆しを見せており、先発勝利に期待
明るい材料はこういったところでしょうか。
山下のように復活に苦しんでいる選手もいますが、後半戦でやり返してくれそうな選手は数多く控えています。
野手陣の明るい材料
期待以上の活躍を見せてくれた野手は西野、太田くらいでしょうか(怪我で離脱が残念すぎる…)
森(.283)や中川(.270)に物足りないをつけるのは少々酷な気もしますが、本塁打や打点の少なさ、期待値の高さを考慮して以下のように設定しました。
期待以上 | 西野、太田 |
---|---|
期待どおり | 紅林、 |
物足りない(実績組) | 若月、森、頓宮、安達、宗、ゴンザレス、セデーニョ、中川、福田、西川、茶野、杉本 |
後半戦に台頭期待(若手) | 大里、元 |
野手に関しては復調の気配が見えない選手も多く、なかなか厳しい状況です。
しいて言うなら、以下のような点に期待したいです。
- 森、西川の状態は明らかに上向いており、上位打線で固定できれば脅威
- 一時絶好調だった西野が怪我から練習復帰
二軍で燻っている若手(野口・池田・来田など)にはそろそろ一皮むけて欲しいところですが、二軍でもパッとしないところが何とももどかしいです。
実績組の状態がこのまま変わらないのなら、横山や内藤に一軍で経験を積ませる場面も出てくるかもしれません。
色々書きましたが、野手陣の明確な明るい材料は西野の復帰くらいですね…厳しい…
バファローズ優勝の可能性
最後に、バファローズの優勝可能性についてです。
首位狙いは厳しい
ファンとして優勝を諦めるつもりは毛頭もありませんが、数字上はほぼ不可能です。
仮にソフトバンクが後半戦に大失速をして、後半戦勝率が3割だったとしましょう。
その場合の数字は以下のとおりです。
後半戦勝率3割だった場合の ソフトバンクの最終成績 | 72勝68敗3分 |
---|---|
オリックスが上回るための必要勝率 | .589 |
その場合のオリックス勝敗 | 33勝23敗 |
ちなみに勝率3割は今の西武よりも低い勝率です。
そうなった場合はオリックスが勝率.589で戦うことができれば、ソフトバンクを上回ることができます。
ただ勝率.589というのもかなり厳しい水準で、オリックスが優勝した21年、22年以上の勝率になります。
※オリックスのシーズン勝率 21年(.560)、22年(.539)、23年(.619)
要するにソフトバンクが今の西武よりも弱体化して、オリックスが昨年に近い成績を残せば優勝というわけですね(・・・厳しい)
Aクラス入りからの下剋上はあり得る
ソフトバンクの独走状態もあり、リーグ優勝はかなり厳しいです。
一方で、2位ロッテまではまだまだ射程圏内です。(順位表再掲載します)
順位 | チーム | 試合 | 勝利 | 敗戦 | 引分 | 勝率 | 勝差 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 | 失策 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ソ | 87 | 55 | 29 | 3 | 0.655 | – | 359 | 226 | 56 | 64 | 0.256 | 2.39 | 33 |
2 | ロ | 88 | 44 | 38 | 6 | 0.537 | 10 | 319 | 319 | 46 | 38 | 0.252 | 3.31 | 48 |
3 | 日 | 87 | 43 | 39 | 5 | 0.524 | 1 | 315 | 302 | 57 | 62 | 0.245 | 2.95 | 48 |
4 | 楽 | 86 | 43 | 41 | 2 | 0.512 | 1 | 306 | 340 | 43 | 60 | 0.248 | 3.62 | 43 |
5 | オ | 87 | 40 | 45 | 2 | 0.471 | 3.5 | 257 | 271 | 32 | 36 | 0.239 | 2.77 | 47 |
6 | 西 | 87 | 27 | 59 | 1 | 0.314 | 13.5 | 195 | 299 | 35 | 48 | 0.206 | 3.09 | 43 |
4位楽天が3.5ゲーム差、3位日ハムが4.5ゲーム差、2位ロッテが5.5ゲーム差です。
同一カードで3連勝すれば一気に3ゲーム差が縮まりますので、まだ50試合以上残っている時点で諦める数字ではありません。
投手陣を中心に前半戦は不在だった選手も戻ってきていますので、勢いに乗ってAクラス入りしてもらいたいところです。
そしてその後はもちろん、、、日本一奪還ですね!!!
久しぶりの更新で長々と語りすぎてしまいました。
強い時期は応援に熱中してしまい記事をおろそかにしてしまったのですが、弱くなると筆が進みますね(ほんとは強いときの方がPV集まるのに…笑)
ここまで読んでいただいた方は多くはないと思いますが、最後までお読みいただきありがとうございました!
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