プロ野球中継を見ていると、「リリースポイントが~」といった発言を耳にすると思います。
リリースポイントとは野球の専門用語なのですが、専門用語は初心者泣かせで理解が難しいですよね。
当記事では、リリースポイントの言葉の意味、知っておくべき点についてわかりやすく解説します。
筆者のプロフィール
野球観戦歴20年超の野球オタクで、元球場職員の経歴を持ちます。
愛読書は公認野球規則で、野球のルール解説も得意としています。
Contents
リリースポイントとは?
リリースポイントは、主にピッチャーに対して使用される野球用語です。
投球の中で、ボールが指先から離れる瞬間の点を指しています。
release(放出する)、point(点)の英語を組み合わせた造語です。
リリースポイントは前後左右、高低など、その位置が注目されるのはもちろんですが、安定感も注目されます。
具体的に解説していきましょう。
リリースポイントについて知っておくべき知識
繰り返しですが、リリースポイントはその位置や安定感が注目されます。
野球中継の中でリリースポイントの話題が上がるケースも、大半は位置や安定感に注目したコメントだと思います。
リリースポイントについて、野球観戦初心者の方が押さえておくべきポイントは大きく4点です。
・速い球に見せたせればリリースポイントは前に置く
・サイドスローでリリースポイントを打者の背中側から投げる
・リリースポイントを高く置き、投球に角度をつける
・コントロールの安定=リリースポイントの安定
これを押さえておけばリリースポイントの話題にはついていけるのではないでしょうか。
1つずつ簡単に解説します。
速い球に見せたせればリリースポイントは前に置く
リリースポイントが前であればあるほど、打者にはボールが速く見えると言われています。
一説では、リリースポイントが10センチ前になるだけで、体感急速は5キロ上がるとも言われています。
メジャーリーグのスタットキャストではエクステンション(ピッチャープレートとリリースポイントの距離)が計測されており、多くの投手がリリースポイントを出来るだけ打者の近くに置けるよう、試行錯誤しています。
スタットキャストとは
アメリカのメジャーリーグベースボール(MLB)で導入されているデータ解析ツールであり、ステレオカメラやレーダーを使用して選手やボールの動きを高速・高精度に分析するためのもの。
サイドスローでリリースポイントを打者の背中側から投げる
リリースポイントの基本は「前(打者の近く)」ですが、リリースポイントをあえて「横」に置く投手も存在します。
主にサイドスローの投手です。
サイドスローの投手がリリースポイントを横に広げると、打者にとっては背中側からボールが飛んでくる感覚に襲われます。
滅多に無い球筋となるため、打者にとっては対応しづらい投球となるのです。
特に左打者を得意とする左投手、右打者を得意とする右投手にこの傾向が見られます。
いわゆるワンポイントリリーフですね。
リリースポイントを高く置き、投球に角度をつける
オーバースローの投手は、リリースポイントを高くすることも意識します。
リリースポイントを前に置いた上でいかにリリースポイントを高く維持出来るかが重要なのです。
リリースポイントが高くなればなるほど、打者に対して投げ下ろすような角度がつくため、打ちづらい球筋となります。
高さは投手の身長にも左右されるので、高身長投手の特権ですが、高身長を活かすためにはリリースポイントを高く置くことを意識する必要があるのです。
コントロールの安定=リリースポイントの安定
コントロールが安定するには、リリースポイントが安定することが必須と考えられています。
1球1球でボールを離す位置が変わってしまうと、投球フォームが安定せず、ボールをコントロール出来なくなってしまいます。
制球難の投手にリリースポイントのズレを指摘するケースも多いので、この点は覚えておきましょう。
リリースポイントまとめ
ここまでの内容を箇条書きでまとめます。
・リリースポイントとは、ボールが指先から離れる瞬間を指す。
・速い球に見せたせればリリースポイントは前に置く
・サイドスローでリリースポイントを打者の背中側から投げる
・リリースポイントを高く置き、投球に角度をつける
・コントロールの安定=リリースポイントの安定
これだけ理解しておけば、リリースポイントの議論にはついていけるはずです。
より深い目線で野球観戦を楽しんでください。
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