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【2020年版】オリファンによるオリファンのためのバファローズドラフト評価

オリックス・バファローズドラフト2020

2020年10月26日、2020年のドラフト会議が終了しました。

当記事では、大のオリックス・バファローズファンである管理人がオリックスの2020年ドラフト会議を振り返ります。

今年もくじは外したものの、未来志向で将来が楽しみなドラフトとなりました。

当記事では、バファローズの支配下指名選手を紹介したうえで、バファローズの現有戦力を分析しながらドラフトを振り返ります。

 

筆者のプロフィール

野球観戦歴20年超の野球オタクで、元球場職員の経歴を持ちます。
愛読書は公認野球規則で、野球のルール解説も得意としています。

 

オリックス・バファローズ2020年支配下指名選手

事前公表どおり、佐藤 輝明(近畿大)を指名するも、佐藤はくじ引きの結果阪神へ。

結果的にバファローズのドラフト1位は山下となりました。

近年、高卒選手を積極的に獲得しているバファローズですが、今年も1位~3位全てを高卒選手で固める等、未来志向の強い指名が光りました。

バファローズの支配下指名選手は以下の6選手です。

順位氏名守備位置所属
1位山下 舜平大投手福岡大大濠高
2位元 謙太外野手中京学院大中京高
3位来田 涼斗外野手明石商高
4位中川 颯投手立教大
5位中川 拓真捕手豊橋中央高
6位阿部 翔太投手日本生命

 

順番に選手の特徴をご紹介します。

 

1位 山下 舜平大

本格剛球右腕の山下の基本情報は以下のとおりです。

所属福岡大大濠高
投打右右
生年月日2002年7月16日
ポジション投手
身長/体重188cm/93kg

恵まれた体格で最速153キロの真っ直ぐを誇る、本格派右腕です。

今夏の甲子園合同練習で評価を急上昇させ、ドラフト1位が確実視されていた逸材です。

素材としては超一級品で、中嶋監督代行も「間違いなく将来のエースになれる存在」と評価しています。

 

2位 元 謙太

走攻守揃った圧巻の身体能力を誇る元の基本情報は以下のとおりです。

所属中京学院大中京高
投打右右
生年月日2002年5月17日
ポジション外野手
身長/体重186cm/76kg

外野手としての指名ですが、高校では投手も務める二刀流選手でした。

遠投100mの強肩に50m5秒9の瞬足、そして恵まれた体格から放つ長打力と、抜群の身体能力を誇ります。

甲子園で逆転満塁ホームランを放つなどの勝負強さも大きな魅力です。

糸井や柳田、鈴木誠也のような日本を代表する選手に成長することを期待させる逸材です。

 

3位 来田 涼斗

スター選手のオーラを感じさせる、来田の基本情報は以下のとおりです。

所属明石商高
投打右左
生年月日2002年10月16日
ポジション外野手
身長/体重180cm/85kg

アマチュア時代からのファンも多く、獲得を喜ぶ声が多く聞こえてくるのが来田です。

3季連続で甲子園出場と、大舞台の経験も充分な選手で、3位まで残っていたのはラッキーというのが個人的な印象です。

こちらも優れた運動能力を持つ、走攻守揃った万能選手です。

かつてバファローズJrに所属していた経歴もファンを喜ばせる要素となっており、将来はバファローズを代表するスーパースターに成長することに期待したいですね。

 

4位 中川 颯

サブマリン投手、中川 颯の基本情報は以下のとおりです。

所属立教大
投打右左
生年月日1998年10月10日
ポジション投手
身長/体重184cm/80kg

支配下指名選手では唯一の大卒選手となりました。

中川 颯の特徴は何といってもアンダースローの投球フォームです。

2020年は調子を落としていたものの、先発もリリーフも出来る緩急自在のサブマリンは貴重で、即戦力として1軍で見てみたい選手です。

 

5位 中川 拓真

将来性が期待さる捕手、中川 拓真の基本情報は以下のとおりです。

所属豊橋中央高
投打右右
生年月日2002年7月17日
ポジション捕手
身長/体重177cm/87kg

大化けする可能性を秘めた、将来性バツグンの期待の捕手です。

高校通算44本塁打を誇る長打力に加えて、遠投110mの強肩、走っては50m6秒6と俊敏性も兼ねています。

じっくりと成長し、打って守れる大型捕手へと成長してほしいですね。

6位 阿部 翔太

即戦力としての期待がかかる阿部の基本情報は以下のとおりです。

所属日本生命
投打右左
生年月日1992年11月3日
ポジション投手
身長/体重178cm/78kg

ドラフト時点で27歳と、決して若くはない阿部には即戦力としての期待がかかります。

アマチュア時代は肩・肘の故障に苦しみ、プロ入りは遅れましたが、最速151キロを誇るストレートは魅力です。

先発もリリーフも経験豊富で、即戦力としてフル回転してほしい逸材です。

 

【ポジション別】バファローズ・ドラフト評価

ドラフト1位での佐藤の獲得こそ逃したものの、2020年のバファローズのドラフト指名は成功であると感じています。

近年の一貫した未来志向に加え、着実に補強ポイントを押さえた良いドラフトだったと言えるのではないでしょうか。

以下では、ポジション別に現有戦力を分析したうえで、ドラフト指名の妥当性を振り返ります。

先発投手

バファローズの現在の先発投手陣は、他球団と比較しても充実しています。

山岡、山本の2枚看板はもちろん、田嶋も安定感を増しています。

山崎福也がようやくドラフト1位らしい投球を見せ始めたのも好材料です。

その他、張、榊原、鈴木優、K-鈴木など、1軍で登板機会を得ている20代の投手も多いです。

中でも、昨年のドラフト1位、宮城が1軍デビューを果たし、存在感を見せたのも大きいでしょう。

 

慌てて先発の即戦力を獲得する必要が無いバファローズにとって、将来のエース候補、山下を獲得できたのは非常に大きいです。

 

山岡、山本、田嶋もまだまだ若い投手ですが、ここを追いかける形で宮城、山下が台頭すれば、最強のローテーション構築も夢ではありません。

リリーフ投手

リリーフ投手は、バファローズの大きな補強ポイントです。

近年、ブルペンを支えてきた増井、比嘉、海田はリリーフでフルシーズン戦うのは難しい状況となっています。

昨年、守護神転向で成功したディクソンも、2020年シーズンは安定感に欠けました。

中嶋監督代行下では、漆原や吉田凌、富山や齋藤鋼記らの若手を積極的に起用されましたが、これはまさに次期セットアッパー、守護神を探している起用とも言えるでしょう。

 

ルーキーの起用法はまだまだ不透明ですが、大卒の中川 颯、社会人出身の阿部にはリリーフとして活躍することにも期待したいです。

 

即戦力投手を期待した背景には、少なからずブルペン強化、という目的はあるはずですので、彼らがセットアッパー争いに食い込んでくることがあれば、来年のバファローズは面白いですね。

 

捕手

バファローズの捕手はスポーツ紙ではウィークポイントに挙げられることも多いですが、私はそうは考えていません。

若月は25歳ながら守備力には定評があり、打撃力も向上を見せています。

打てる捕手・伏見もアキレス腱断裂から見事に復帰し、2020年シーズンは結果を残しています。

さらにベテラン松井雅人の安定感は健在であり、打撃力がウリの頓宮も捕手転向を果たしています。

バファローズには既に、シーズンを戦える捕手は揃っています。

 

強いて言うなら、若月に続く正捕手候補をそろそろ育て始めたい、というところでしょうか。

昨年も育成で鶴見を獲得するなど、将来を見据えた獲得は見せていますが、そろそろ支配下枠でもじっくり育てる正捕手候補が欲しいところでした。

ここで獲得されたのがドラフト5位、中川 拓真です。

当面、1軍で見れることは無いと思われますが、このポテンシャルは期待充分ですので、じっくり成長を見守りたいですね。

 

内野手

佐藤 輝明(近畿大)のくじを外したことで、内野手の補強に失敗した、という印象を持っている方もいるかもしれません。

しかしながら、バファローズは佐藤が欲しかったわけであり、内野手が欲しかったわけではないと考えています。

確かに、現在のバファローズ内野レギュラー陣はやや小粒です。

安達、大城、福田、中川、宗、と良い選手ではあるのですが、パンチ力には欠けます。

ここに即戦力で佐藤が加われば、大きな補強となったでしょう。

 

佐藤が加入すれば万々歳ではありましたが、実はバファローズの内野は急ぎの補強ポイントではありません。

 

2018年ドラフト1位の太田、2019年ドラフト2位の紅林と、近年は大型高卒内野手を獲得しており、順調に成長を見せています。

また、宜保や廣澤も1軍デビューを果たしており、特に宜保は開幕スタメンを期待されるまでの存在感を示しました。

育成から這い上がった大下や、2020年は苦しんだ中川もこれからを背負っていく選手です。

 

近年の未来志向のドラフト戦略が実を結ぶ時期が近づいているわけですね。

佐藤ほどの逸材ならまだしも、無理して内野手を探す必要はない、というのが現在のバファローズの内野事情でしょう。

 

外野手

外野手では吉田正尚が圧倒的な存在感を示す一方、次いでレギュラーを掴み切る選手が出てこない、というのが現状です。

特に若手の外野手レギュラー候補と言えば西浦や佐野、宗の名前が上がりますが、彼らは瞬足好打タイプです。

外野を守れる長距離砲といえば、名前が上がるのはT-岡田や杉本くらいで、このままでは外国人選手に頼らざるを得ない状況となりかねません。

これを踏まえると、大型外野手の獲得は急務です。

 

ここに元、来田と2人のスター候補を獲得できたのは、バファローズにとっては素晴らしい補強と言えるのではないでしょうか。

「似たタイプの高卒外野手を2人も?」とも考えられますが、身体能力の優れた選手なので、内野へのコンバート等も充分考えられます。

彼らの役割が被る、という心配も無用でしょう。

 

2020年 バファローズドラフト総括

即戦力指名はやや物足りない印象ですが、目先の補強よりも、将来の常勝軍団を見据えた未来志向の指名で、ワクワクさせられますね。

 

宜保、太田、紅林、元、来田が並ぶ打線をベテランとなった吉田や中川が引っ張る姿等、妄想が止まりません。

山岡、山本、田嶋、宮城、山下が並ぶ先発ローテーションも最高ですね。

 

 

事前予想も多種多様だったように、当然結果に対する印象も多種多様でしょう。

ただ、ドラフト会議が終わった今、我々ファンにできることは選手が入団してくれること、大いに活躍してくれることを祈るばかりです。

来シーズンのオリックスに期待!

 

PS.オリファンのみなさまへ

ぜひ、当記事を引用リツイート等でドラフト会議の感想をつぶやいてください!

意見交換しましょう。

 

昨年のドラフト評価はこちら。
こちらも超ポジティブに評価しています。

オリファンによるオリファンのためのオリックス・バファローズドラフト評論

 

 

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