プロ野球を現地で観戦する楽しみの1つに、試合で使用しているボールが飛んでくる臨場感があります。
ホームランボールやファールボールなど、是非ともキャッチしてみたいですよね。
当記事では、観戦中のホームランボールやファールボールの取り扱いについて解説します。
野球観戦歴20年超の野球オタクで、元球場職員の経歴を持ちます。
愛読書は公認野球規則で、野球のルール解説も得意としています。
ホームランボールやファールボールは原則貰える
ホームランボールやファールボールはプレゼントです。
過去、ファールボールは回収されていた時代もありましたが、現在はすべての球場でそのまま貰うことが出来ます。
打撃練習球がスタンドに入ることもありますが、練習球はホームランもファールボールも回収されます。
【貰えない例外】記念球は貰えないこともある
ホームランボールの場合は、そのまま貰うことが出来ないケースがあります。
そのホームランが選手にとって記念球になるケースです。
例えば、プロ入り第一号ホームランのボールや、通算100号ホームランのボールですね。
こういった記念球はスタッフから回収のお願いをされることが多いです。
こういった記念ボールは選手自身の手元や、選手にとって大切な人にプレゼントしたいボールであるはずです。
スタッフに返却を頼まれた場合は快く返却しましょう。
なお、返却をすれば、嬉しいご褒美もあります。
選手や球団によって対応は異なりますが、ホームランを打った選手と記念写真が取れたり、代わりのサインボールやサイン入りグッズを貰うことが出来ます。
ホームランボールの返却は選手からのお願いであり、お礼も貰えますので快く聞いてあげましょう。
怪我は自己責任。ボールの行方にはご注意。
ボールを触ったことがある方は分かると思いますが、硬球は本当に硬いです。
キャッチ出来たとしても、手の平にあざが出来ることもあります。
当たりどころが悪ければ大怪我、最悪の場合命にかかわることもありますので、無茶だけはしないよう気をつけてください。
なお、試合中の怪我は原則自己責任です。
NPBが規定する試合観戦契約約款でも明記されています。
主催者及び球場管理者は、観客が被った以下の損害の賠償について責任を負わないものとする。但し、主催者若しくは主催者の職員等又は球場管理者の責めに帰すべき事由による場合はこの限りでない。
• (1) ホームラン・ボール、ファール・ボール、その他試合、ファンサービス行為又は練習行為に起因する損害
(試合観戦契約約款より抜粋)
実際にファールボールが右目に直撃し、失明してしまった事故もあり、責任の所在については裁判沙汰になっています。
怪我をしないよう、ボールの行方、スタッフの警告音(ボールが近づくとスタッフが笛を鳴らします)には十分に注意しましょう。
怪我をした場合は?
怪我人の有無にかかわらず、ボールが客席に着弾した場合スタッフが駆けつけます。
怪我の有無を聞かれますので、怪我をした場合はスタッフに伝えましょう。
救護室で手当てを受けることが可能です。
ボールが当たった際に限らず、体調不良などもスタッフに相談することで救護室の利用は可能です。
ホームランボール・ファールボールまとめ
ここまでの内容を箇条書きでまとめます。
- ホームランボールやファールボールは持ち帰り可能
- 選手の記念ボールは返してあげよう
- 記念ボールを返せば、お礼品が貰える
- 怪我には注意。自己責任です。
ホームランボール、ファールボール、是非とも取りたいところですね。
ただ、しつこいようですが怪我だけには本当に気をつけましょう。(グローブを持っていくのもアリ!)