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【どんなネタ?】33-4「なんでや!阪神関係ないやろ!」を大真面目に解説する

 

「33-4」や「なんでや!阪神関係ないやろ!」ってやり取りを目にしたけど、あれって何?

野球を長く見ていると、一度はネット上で目にする「33-4」や「なんでや!阪神関係ないやろ!」というやり取り。

これは2005年のある悲劇をきっかけに生まれたやり取りです。

当記事では、この「33-4」について、真面目に徹底解説します。
使い方まで解説しますので、是非遊んでみてください。

当記事は阪神ファンの心の古傷をえぐる恐れがございますがご了承ください。

筆者自身、タイガースは好きなチームのひとつですのであしからず・・

 

筆者のプロフィール

野球観戦歴20年超の野球オタクで、元球場職員の経歴を持ちます。
愛読書は公認野球規則で、野球のルール解説も得意としています。

 

33-4とは?

33-4とは、某インターネット掲示板をはじめ、主にネットで使用されるネット用語です。

「33-4」という言葉に「なんでや!阪神関係ないやろ!」と突っ込むという言葉遊びに使われます。

 

そうです。

さほど有意義な言葉ではありません、という前提で当記事はご覧ください。

 

33-4の由来~33-4は阪神ファンの悲劇の象徴~

33-4とは、2005年の日本シリーズ(阪神タイガースVS千葉ロッテマリーンズ)のトータルスコアです。

阪神はロッテに4連敗で敗退していますが、この4試合のスコアを足しあげると、33-4となるのです。

 

日本シリーズという大舞台で、阪神は4試合で33点も取られ、一方で4点しか取れず惨敗しています。

 

まさに阪神タイガースにとっての悲劇です。

 

当時の阪神は1985年の日本一以来、20年間日本一から遠ざかっていました。

2003年にはリーグ制覇、日本シリーズに出場するも、3勝4敗と惜しくもダイエーホークスに敗れてしまいました。

 

この2005年の日本シリーズは、阪神ファンにとって20年ぶりの悲願の日本一がかかったシリーズだったのです。

ファンの期待を一身に受け望んだ日本シリーズ、しかし結果はまさかの33-4です。

 

これ以降、阪神は2014年まで9年間もの間、日本シリーズに出場すら出来ない期間が続きます。(2014年は日本シリーズ出場を果たすも1勝4敗で敗退)

 

日本シリーズ制覇は阪神タイガース、阪神ファンにとって夢であるのです。

この夢が叶うチャンスが訪れたと思ったところで33-4を見せつけられると、それは絶望しますよね。

 

2005年日本シリーズの詳細

今となっては33-4の一言で片付けられてしまう2005年の日本シリーズですが、実際にその内容はどうだったのでしょうか。

各試合毎に振り返ります。

第1戦(@千葉マリン) 10-1 濃霧コールドゲーム

2005年日本シリーズは阪神が井川、ロッテが清水と、エース対決で幕を開けます。

初回にロッテ・今江のソロホームランが飛び出し、ロッテが先制します。

5回には阪神が追い付くも、5回裏からはワンサイドゲームの様相に・・・

5回、6回と立て続けにロッテが点を重ねます。

そして7回裏、ロッテ・里崎のスリーランホームラン、ロッテ・ベニーのツーランホームランが飛び出し、10-1となったところで濃霧により試合が中断します。

しばらく様子を見ますが、回復の兆しが無かったため、そのままコールドゲームとなりました。

自然現象によりコールドゲームとなるのは50年以上ぶりの珍事であり、濃霧によるコールドゲームは日本シリーズ史上初の出来事でした。

 

第2戦(@千葉マリン) 10-0 完封ゲーム

第2戦は阪神・安藤とロッテ・渡辺の投げ合いでスタートするも、初回の阪神・今岡のエラーからそのままワンサイドゲームに。

ロッテはサブロー、フランコ、李承燁にホームランが飛び出すなど、2日連続で二桁10得点を達成します。

一方で阪神はサブマリン、渡辺俊介の前に完封負け。

良いところが無いまま2連敗となります。

 

第3戦(@甲子園) 10-1 1イニング7失点大敗

第3戦からは開催地を阪神甲子園球場に移します。

満員の甲子園で阪神としては巻き返しを図りたいところです。

阪神の先発は下柳、ロッテの先発は小林宏之です。

2回表、ロッテに先制こそ許すものの、直後の2回裏に阪神が追い付くなど、この日は接戦の様相を呈します。

しかしながら阪神にとって悲劇となるのが7回でした。阪神・鳥谷のエラーなども絡み、ランナーをためた上で代打でロッテ・橋本のタイムリー、さらにはロッテ・福浦には満塁ホームランが飛び出します。

この回、阪神は一挙7失点。

ロッテは3試合連続2桁得点となり、結果的にはこの日もロッテの大勝となります。

 

第4戦(@甲子園) 拙攻続きで敗戦

後がない阪神の先発は杉山、ロッテはセラフィニで試合がスタートします。

2回、この日もロッテが李承燁のツーランホームランで先制。ロッテは4試合連続での先制となります。

この日はロッテ打線を3点に抑え踏ん張るものの、阪神打線が繋がりません。

6回にこそ2点を返すものの、この日は4度の併殺打が飛び出すなど、阪神は拙攻続きとなります。

1点を追いかける9回も、先頭の阪神・片岡が出塁するも続く矢野が送りバントを小フライ。1塁ランナーが飛び出しゲッツーとなり、その後藤本がロッテ守護神・小林雅の前に三振に倒れ、日本シリーズは幕を閉じます。

 

2005年日本シリーズの総括

これが日本シリーズの内容です。

当初、2005年の日本シリーズは接戦になるとの見方が多数でした。

最強の中継ぎ陣「JFK(ジェフ・ウィリアムス(J)、藤川球児(F)、久保田智之(K))」を要する阪神がロッテ打線をねじ伏せる姿を思い描いていた阪神ファンは多いはずです。

しかしながら藤川の乱調をはじめ投手陣は大炎上。4試合で9本のホームランを許し、33失点を喫します。

一方で打線は繋がらず、阪神はホームラン無しのわずか4得点。

阪神ファンにとって悪夢のような日本シリーズとなりました。

 

なんでや!阪神関係ないやろ!とは?

さて、33-4の内容についてはご理解いただけたかと思います。

それでは33-4と合わせて使われる「なんでや!阪神関係ないやろ!」とは一体何なのでしょうか。

この言葉の由来は、2010年の日本シリーズにおける阪神ファンの悲痛な叫びです。

 

2010年の日本シリーズといえば、ロッテVS中日です。

まさに阪神は関係がない日本シリーズです。

 

しかしながら、NHKの中継では「ここで千葉ロッテが前回出場した2005年の日本シリーズを振り返ってみましょう」と2005年の映像が繰り返し放送されたのです。

 

2005年といえばご存知のとおり阪神ファンにとって悪夢の日本シリーズです。

それをNHKが振り返るので、見かねた阪神ファンが発した言葉が

なんでや!阪神関係ないやろ!

というわけです。

 

この発言がネット上に広まり、「33-4」とセットで「なんでや!阪神関係ないやろ!」が使用されるようになります。

「なんでや!阪神関係ないやろ!」は「な阪関無」や「NHK」と略されることもあります。

 

「33-4」と「なんでや!阪神関係ないやろ!」の使い方

使い方はシンプルです。

334という数字に過剰に反応しましょう。

例えば、買い物の値段が334円だったらそのレシートをネットに上げてみましょう。

3時34分に時計の画像を上げてみましょう。

「なんでや!阪神関係ないやろ!」と突っ込みがつくかもしれません。

 

また、Twitterなどで誰かの投稿がバズっている際には、「ここで2005年の日本シリーズを振り返ってみましょう」とリプ欄に投稿してみましょう。(日本シリーズの結果の画像付きだとなお良し、バズってる投稿は阪神と関係が無ければ無いほど良し)

「なんでや!阪神関係ないやろ!」と突っ込みがつくかもしれません。

 

「33-4」「なんでや!阪神関係ないやろ!」のまとめ

さて、このやり取りに何の意味があるのでしょうか。

全く意味はありません。

しかしながら覚えておいていただきたいのは、2005年の悪夢の悲劇は阪神ファンの心に深い傷を残しているのです。

その傷を覆った濃霧はいまだ晴れることはありません。

阪神ファンは濃霧で深い傷を隠しながら、自虐ネタの言葉遊びでいつか来るタイガースの日本一を待ちわびているのです。

 

 

 

 

 

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