プロ野球において何度となく繰り返されてきた巨人VS阪神の対戦。
この対戦は伝統の一戦と呼ばれ、特殊な対戦カードとして扱われます。
なぜ、巨人VS阪神は伝統の一戦と呼ばれるのでしょうか。
また、対戦成績はどのようになっているのでしょうか。当記事で解説していきます。
野球観戦歴20年超の野球オタクで、元球場職員の経歴を持ちます。
愛読書は公認野球規則で、野球のルール解説も得意としています。
巨人VS阪神が伝統の一戦と呼ばれる由来は?
伝統の一戦の由来は、もちろんプロ野球の歴史にあります。
プロ野球は1934年、大日本東京野球倶楽部としてスタートします。
この大日本東京野球倶楽部が現在の読売ジャイアンツです。
その1年後、1935年には大阪野球倶楽部が関西のプロ球団として発足します。
この大阪野球倶楽部が現在の阪神タイガースです。
この2球団は球団名を変えながら、関東、関西の東西対決という構図も相まって常にライバル球団として対戦を続けています。
巨人VS阪神には、80年以上の歴史があるのです。
これだけの歴史を持つ対戦カードであれば、「伝統」の一戦と呼ばれることも頷けますね。
巨人VS阪神(伝統の一戦)の対戦成績は?
80年以上の歴史を誇る伝統の一戦ですが、対戦カードはどうなっているのでしょうか。
- 巨人:1125勝
- 阪神:887勝
- 引き分け:80試合
※2024年シーズン終了時点
巨人が阪神に238勝の勝ち越しという状況です。
2019年までにセ・リーグ制覇が37回、日本一が22回と、圧倒的な強さを誇る巨人が、阪神に対しても大きく勝ち越していましたが、2020年以降は阪神がやや優勢な成績を残しています。
2020年から2024年の5年間では、阪神が64勝、巨人が51勝と、阪神が13勝上回る結果となりました。特に2023年は阪神が18勝6敗1分と大きく勝ち越し、最終的に日本一にも輝きました。
なお、巨人は2015年に阪神戦通算1000勝を達成しており、個別の対戦カードで1000勝を達成しているのはこの伝統の一戦だけです。それだけ数多くの対戦を重ねてきたということですね。
伝統の一戦まとめ
ここまでの内容を箇条書きでまとめます。
- 伝統の一戦はプロ野球発足時から繰り返されてきた80年以上の歴史を誇る対戦
- 関東球団VS関西球団のライバル関係で盛り上がり続けてきた
- 通算対戦成績は巨人の圧倒も、近年は阪神も健闘
今後の伝統の一戦にも期待したいですね。