近年はプロ野球選手もベテランの活躍が目立ちますよね。
それでも40歳を過ぎると、引退を決断する選手も少なくはありません。
当記事では、プロ野球のベテラン選手について、以下の観点でまとめます。
- 近年のベテラン年齢ランキング
- 歴代最年長選手、山本昌について(引退:50歳)
- 歴代最年長野手、浜崎真二について(引退:48歳)
野球観戦歴20年超の野球オタクで、元球場職員の経歴を持ちます。
愛読書は公認野球規則で、野球のルール解説も得意としています。
近年のプロ野球における最年長記録
まずは近年のプロ野球におけるベテラン選手をご紹介します。
40歳を過ぎた多くのベテラン選手が、まだまだ現役でプレーを続けています。
2024年現役プロ野球選手の年齢ランキング
ここでは2024年シーズン中(~2024年9月30日)に40歳を迎える選手を対象とします。
※表示している年齢は2024年3月末時点のものです。
選手名 | 年齢 | 生年月日 | 所属球団 |
石川雅規 | 44歳 | 1980/01/22 | ヤクルト |
和田毅 | 43歳 | 1981/02/21 | ソフトバンク |
青木宣親 | 42歳 | 1982/01/05 | ヤクルト |
中島宏之 | 41歳 | 1982/07/31 | 中日 |
比嘉幹貴 | 41歳 | 1982/12/07 | オリックス |
中村剛也 | 40歳 | 1983/08/15 | 西武 |
栗山巧 | 40歳 | 1983/09/03 | 西武 |
平野佳寿 | 40歳 | 1984/03/08 | オリックス |
2023年にDeNA・藤田(41歳)、巨人・松田(40歳)が40代で引退しています。
残るメンバーは一軍で活躍する選手も多く、まだまだこれからにも期待がかかります。
直近で45歳を超えたプロ野球選手は7選手
2009年以降、45歳以上で現役シーズンを迎えた選手をご紹介します。
選手名 | 引退年齢 | 所属球団(引退時) | 引退年 |
山本昌 | 50歳 | 中日 | 2015年 |
工藤公康 | 47歳 | 西武 | 2010年 |
中島聡 | 46歳 | 日ハム | 2015年 |
山崎武司 | 45歳 | 中日 | 2013年 |
谷繫元信 | 45歳 | 中日 | 2015年 |
斎藤隆 | 45歳 | 楽天 | 2015年 |
福留孝介 | 45歳 | 中日 | 2022年 |
過去10年以上で見ても、45歳を超えた選手となると人数はぐっと少なくなります。
いかに年齢を重ねて現役を続けるかが難しいのかがわかりますね。
各球団の最年長選手
12球団の投手最年長、野手最年長をまとめてみます。
こうしてみると、「この選手が最年長・・・!?」と驚きととも感慨深いものがありますね。
球団 | 投手最年長 | 野手最年長 |
阪神 | 西 勇輝(33) | 梅野 隆太郎(32)原口 文仁 (32) |
広島 | 野村 祐輔(34) | 松山 竜平(38) |
DeNA | 三嶋 一輝 (33) | 大和(36) |
巨人 | 菅野 智之(34) | 長野 久義(39) |
ヤクルト | 石川 雅規(44) | 青木 宣親(42) |
中日 | 涌井 秀章 (37) | 中島 宏之(41) |
オリックス | 比嘉 幹貴(41) | 安達 了一(36) T-岡田(36) |
ロッテ | 美馬 学(37) | 荻野 貴司(38) |
ソフトバンク | 和田 毅(43) | 柳田 悠岐(35) |
楽天 | 岸 孝之(39) | 岡島 豪郎 (34)阿部 寿樹(34) 島内 宏明 (34) |
西武 | 増田 達至(35) | 中村 剛也(40) 栗山 巧(40) |
日本ハム | 宮西 尚生(38) | 伏見 寅威 (33)中島 卓也 (33) |
プロ野球の過去最年長記録
プロ野球における過去最年長選手は中日ドラゴンズでプレーした山本昌です。
また、山本昌に次ぐ歴代2位の記録は阪急ブレーブスでプレーした浜崎真二です。
ここからはこの2選手についてご紹介します。
歴代最年長記録は山本昌の50歳
歴代最年長プロ野球選手は中日・山本昌で、50歳で引退しています。
2015年まで「生けるレジェンド」と呼ばれながらプレーした選手ですので、記憶に新しい方も多いでしょう。
山本昌は数々の最年長記録を樹立しています。
- 最年長出場(50歳2ヶ月)
- 最年長打席(49歳1ヶ月)
- 最年長登板(50歳2ヶ月)
- 最年長先発(50歳2ヶ月)
- 最年長勝利(49歳)
- 最年長完投(45歳)
- 最年長完封(45歳)
- 最年長奪三振(49歳12ヶ月)
- 最年長ホールドポイント(47歳1ヶ月)
- 最年長ノーヒットノーラン(41歳7ヶ月)
最年長記録の一覧を見るだけでも、山本昌がいかに偉大な選手であるかが分かりますよね。
野手最年長・歴代2位の最年長記録を持つのは浜崎真二
最年長記録の第2位は阪急ブレーブスでプレーした浜崎真二です。
阪急でプレーしたのは1947年~1950年までのたった3年でした。
1950年シーズンを48歳という年齢でプレーしており、山本昌に最年長記録を破られるまで、64年間最年長記録を保持していました。
また、浜崎がプロ野球に入団したのは45歳の時であり、こちらは現在も破られていない史上最年長入団記録です。
プロ野球最年長選手まとめ
ここまでの内容を簡単にまとめます。
- 2024年最年長はヤクルト・石川
- 45歳以上でプレーした選手は過去2009年以降で7人のみ
- 歴代最年長は山本昌で50歳
- 歴代2位の記録は浜崎で48歳
⇒山本昌に記録を破られるまで64年間記録を保持
最年長記録を見ると、いかにベテランがプレーを続けるのが難しく、偉大なことかが分かりますね。
今後もベテラン選手の活躍に期待しましょう。