プロ野球にはGM(ゼネラルマネージャー)と呼ばれる役職が存在します。
ただ、その役割を正しく理解している方は多くはないのではないでしょうか。
当記事では、GMの役割を解説します。
混同されがちな監督や球団社長との役割の違いを踏まえて解説しますので、参考になれば幸いです。
野球観戦歴20年超の野球オタクで、元球場職員の経歴を持ちます。
愛読書は公認野球規則で、野球のルール解説も得意としています。
GM(ゼネラルマネージャー)の役割
GMとは、一般的にチーム編成の権限を持つ人物を指します。
プロ野球に限らず、様々なスポーツに設置されている役職です。
スポーツや国によってもGMの仕事は様々ですが、プロ野球における主な役割は以下のとおりです。
- ドラフト指名選手の検討
- トレードによる選手補強
- 外国人選手獲得交渉
- FA選手補強
「いかにしてチームを強くするか」というのがGMの役割というわけです。
試合中の采配や、球団経営に介入することは基本的にはありません。
GM・監督・球団社長の役割の違い
チーム編成の権限を握るのがGMですが、ここでは監督や球団社長との違いも整理しておきましょう。
GM | チーム編成 ⇒ドラフト戦略、トレード計画、外国人補強等 |
---|---|
監督 | 現場指揮官 ⇒選手起用、試合中の作戦検討 |
球団社長 | 球団経営 ⇒選手年俸、チケット販売戦略、集客等、球団経営業務全般 |
それぞれを兼務する場合もありますが、基本的にはこのような役割分担となっています。
プロ野球におけるGMの現状
現在のプロ野球では、必ずしもGMは必須のポジションではありません。
2021年シーズンでは楽天石井監督がGMを兼任したことで話題となりました。
また、巨人原監督も「全権監督」と呼ばれ、実質GMを兼ねた役割を果たしています。
日本におけるGMの始まり
日本プロ野球ではじめてGMの役職を置いたのが、1995年の千葉ロッテマリーンズと言われています。広岡達朗氏が当時はその役割を果たしています。
GM(ゼネラルマネージャー)まとめ
もう一度、GMの役割をおさらいします。
GM | チーム編成 ⇒ドラフト戦略、トレード計画、外国人補強等 |
---|---|
監督 | 現場指揮官 ⇒選手起用、試合中の作戦検討 |
球団社長 | 球団経営 ⇒選手年俸、チケット販売戦略、集客等、球団経営業務全般 |
なお、GMのエピソードで最も有名なのが「マネー・ボール」です。
オークランド・アスレチックスの元GM、ビリー・ビーン氏は、革新的な球団運営でチームを常勝軍団に押し上げました。
気になる方は、ぜひ読んでみてくださいね。
選手会長とキャプテン
GMや監督と同じように、少々分かりづらい役割の違いが選手会長とキャプテンです。こちらの違いは以下の記事でかいせつしておりますので、ぜひ合わせてご覧ください。