うまくチケットを購入するコツはないかなあ
甲子園での高校野球(特に夏の大会)では早朝から全席完売となることも多いため、入場できるか不安に思っている方は多いのではないでしょうか。
何も知らずに甲子園に訪れ、試合を見れないまま帰ることになる方も多いです。
当記事では、高校野球(甲子園)の当日券について解説します。
当日券購入のポイントを押さえ、上手くチケットを入手しましょう。
筆者のプロフィール
野球観戦歴20年超の野球オタクで、元球場職員の経歴を持ちます。
愛読書は公認野球規則で、野球のルール解説も得意としています。
第1試合から観戦したい場合の当日券購入方法
夏の大会で第1試合から観戦する場合、朝一の当日券発売を狙うことになります。
休日や人気校の試合が組まれた場合、驚異のスピードで売り切れますので、知っておくべきポイントを押さえましょう。
春の選抜や、夏の大会でも人気カードの無い平日であれば発売開始時刻に行けばどこかのエリアは購入できる可能性が高いです。
甲子園に行く前に知っておくべきこと
当日券の発売開始時刻は早まる
高校野球は、事前にチケット発売時間(=開門時間)が公表されています。
〈ご参考 : 2018年夏、開門予定時刻〉
大会初日 :7:00開門
4試合日 : 7:00開門
3試合日 : 8:00開門
準決勝 : 8:00開門
決勝戦 : 11:00開門
この時間にチケット発売も開始される予定となりますが、この時間を信用してはいけません。
球場周辺の混雑具合によって、開門時間(チケット発売時間)は早まるのです。
実際に、2018年の大会初日は1時間前倒しの6時開門、決勝戦はなんと4時間半前倒しの6時半開門です。
その他の多くの日程も前倒しになっています。
2018年の開門時間の詳細は別記事でまとめておりますのでご活用ください。
発売開始時刻に行っても買えない
そもそも、発売開始時刻を狙って甲子園に到着しているようでは、チケットを買えない可能性もあります。
例えば2018年の大会初日については、1塁特別自由席、3塁特別自由席は7時前に完売しており、8時半には全席完売しています。
これは7時に到着した方が1、3塁特別自由席を買えたことを意味しているわけではありません。
売り切れた時点では、多くの待ち行列を残していますので、実際に購入できた方はさらに早い時間に到着していた人たちです。
当時のSNSなどを見る限り、6時台に到着した方は買えていない人が多いようです。
人気のエリアを理解しておく
基本的にチケットは以下の順に売り切れます。
①中央特別自由席
②1塁特別自由席
③3塁特別自由席
④1、3塁アルプス席
⑤外野自由席
・中央特別自由席は2018年夏の大会以降、当日券はありません。バックネット裏は全席前売り券限定の指定席となっています。
・アルプス席は有名校が来る側のエリアが先に売り切れる傾向にあります。
この人気順を踏まえ、どのエリアの購入列に並ぶのか考えましょう。
甲子園に到着したら気をつけること
徹夜で並ぶようであれば、買えない可能性は低いのでまず安心ですが、開門時間直前など、既に待ち行列が出来ている場合は以下の点に気をつけましょう。
グループで同じ列に並ばない
例えば、2人で観戦に来た場合、普通は一緒に待ち行列に並びますよね。
しかし、コレ、危険です。
仮に2人で1塁特別自由席に並んでいた場合、1塁特別自由席が自分の前で売り切れてしまうと、2人ともチケットを買えないことになってしまいます。
自分の並んでいたエリアが売り切れてから他のエリアに並び直したとしても、他エリアも既に待ち行列は伸びていますので、並び直して買える可能性は低いです。
コレを避けるため、2人で来た場合は分散して並びましょう。1人が1塁特別自由席を、もう1人が3塁特別自由席に並ぶようにすれば、どちらか一方が売り切れたとしても、もう1人は買える可能性があります。
1人当たりチケットは5枚まで買えますので、保険をかけながら並ぶようにしましょう。
看板、アナウンスに注意する
甲子園球場では、当然残りの発券枚数を把握しています。
売り切れる可能性が濃厚になると、待ち行列の近くに「●●席は売り切れる可能性がある」旨の看板が出されます。
また、放送でも「●●席は残り枚数が減っている」旨がアナウンスされます。
球場周辺は非常に混雑しているので、こういった情報はなかなか気づかないのですが、意識して耳を傾けましょう。
この看板やアナウンスが出ていて、待ち行列が出来ているようであれば、そこから並んでもそのエリアは期待薄です。
他のエリアに切り替えましょう。
1試合だけでも観戦したい場合の当日券購入方法
甲子園到着が出遅れてしまい、全席完売となってしまっても、諦める必要はありません。
甲子園には当日券の再発売という仕組みが存在します。
当日券の再発売とは?
高校野球は決勝戦などの終盤を除き、一日に3試合~4試合が行われます。
一枚の入場券で全試合の観戦が可能です。
しかしながら1~2試合の観戦で帰る方も多いのが現実です。
帰った方の席は空席になりますので、そのままでは第3試合や第4試合は空席だらけになってしまいます。
そこで効果を発揮するのが、再発売制度です。
エリア別に退場者数を押さえており、その分だけのチケットが発売されます。
第1試合の間に並んでおけば、第2試合や第3試合は入場出来る可能性があるわけですね。
このチケット再発売については別記事でさらに詳しく解説していますので、こちらもご覧ください。
甲子園購入方法まとめ
ここまでのポイントを箇条書きでまとめます。
・チケット発売開始は早まることが多い
・発売時刻に到着しているようでは買えない
・人気のエリアを理解しておく
・甲子園についたらグループは一旦解散
・スタッフのアナウンスに注目
・全席完売しても、再発売に期待