「プロ野球12球団の歴代エースを知りたい」
「近年の開幕投手って誰だっけ?」
当記事では、こういった疑問を解消するために歴代の開幕投手についてまとめます。
現在の12球団構成となった2005年以降を扱います。
開幕投手の一覧、開幕投手の回数をご紹介しますので、ぜひお役立てください。
筆者のプロフィール
野球観戦歴20年超の野球オタクで、元球場職員の経歴を持ちます。
愛読書は公認野球規則で、野球のルール解説も得意としています。
セ・リーグの歴代開幕投手
まずはセ・リーグ6球団から順にご紹介します。
開幕投手の一覧、開幕戦の登板回数を順番にまとめていますのでご覧ください。
読売ジャイアンツの歴代開幕投手
巨人の歴代開幕投手は以下の通りです。
年 | 開幕投手 |
2005 | 上原浩治 |
2006 | 上原浩治 |
2007 | 内海哲也 |
2008 | 高橋尚成 |
2009 | S.グライシンガー |
2010 | 内海哲也 |
2011 | 東野峻 |
2012 | 内海哲也 |
2013 | 宮國椋丞 |
2014 | 菅野智之 |
2015 | 菅野智之 |
2016 | 菅野智之 |
2017 | M.マイコラス |
2018 | 菅野智之 |
2019 | 菅野智之 |
2020 | 菅野智之 |
2005年以降、開幕投手を務めたのは8名です。
2005年以降の開幕投手回数は以下の通りです。
開幕投手 | 回数 |
菅野智之 | 6 |
内海哲也 | 3 |
上原浩治 | 2 |
M.マイコラス | 1 |
S.グライシンガー | 1 |
高橋尚成 | 1 |
東野峻 | 1 |
宮國椋丞 | 1 |
巨人の近年の開幕投手は、やはり菅野の存在感が圧倒的ですね。
菅野は2017年、2018年に2年連続で沢村賞を受賞するなど、日本を代表するエースと言っても過言ではありません。
横浜DeNAベイスターズの歴代開幕投手
DeNA(2011年までは横浜ベイスターズ)の歴代開幕投手は以下の通りです。
年 | 開幕投手 |
2005 | 三浦大輔 |
2006 | 三浦大輔 |
2007 | 三浦大輔 |
2008 | 寺原隼人 |
2009 | 三浦大輔 |
2010 | S.ランドルフ |
2011 | 山本省吾 |
2012 | 高崎健太郎 |
2013 | 藤井秀悟 |
2014 | 三嶋一輝 |
2015 | 久保康友 |
2016 | 井納翔一 |
2017 | 石田健大 |
2018 | 石田健大 |
2019 | 今永昇太 |
2020 | 今永昇太 |
2005年以降、開幕投手を務めたのは11名です。
2005年以降の開幕投手回数は以下の通りです。
開幕投手 | 回数 |
三浦大輔 | 4 |
今永昇太 | 2 |
石田健大 | 2 |
S.ランドルフ | 1 |
井納翔一 | 1 |
久保康友 | 1 |
高崎健太郎 | 1 |
寺原隼人 | 1 |
藤井秀悟 | 1 |
三嶋一輝 | 1 |
山本省吾 | 1 |
横浜のエースと言えばハマの番長こと三浦大輔でしたが、三浦の後に続くエースの育成に苦労しています。
2005年以降、複数回開幕投手を務めたのが2017年、2018年の石田のみと、絶対的なエース不在の状態が長く続いてきました。
2019年、2020年で開幕投手を務め、侍ジャパンでも活躍を見せている今永が、DeNAの歴史を作るエースとなるのか、見ものです。
阪神タイガースの歴代開幕投手
阪神の歴代開幕投手は以下の通りです。
年 | 開幕投手 |
2005 | 井川慶 |
2006 | 井川慶 |
2007 | 下柳剛 |
2008 | 安藤優也 |
2009 | 安藤優也 |
2010 | 安藤優也 |
2011 | 能見篤史 |
2012 | 能見篤史 |
2013 | R.メッセンジャー |
2014 | 能見篤史 |
2015 | R.メッセンジャー |
2016 | R.メッセンジャー |
2017 | R.メッセンジャー |
2018 | R.メッセンジャー |
2019 | R.メッセンジャー |
2020 | 西勇輝 |
2005年以降、開幕投手を務めたのは6名です。
2005年以降の開幕投手回数は以下の通りです。
開幕投手 | 回数 |
R.メッセンジャー | 6 |
安藤優也 | 3 |
能見篤史 | 3 |
西勇輝 | 2(オリックスで1回) |
井川慶 | 2 |
下柳剛 | 1 |
阪神は開幕投手はうまく固定出来てきた球団です。
絶対的エースの井川がメジャーリーグへ移籍した後、下柳、安藤、能見でチームを支えてきました。
注目すべきは6度の開幕投手を務め、2015年~2019年まで5年連続で開幕投手となったメッセンジャーです。
外国人投手ながら、近年の阪神を支えたエースと呼べるでしょう。
このメッセンジャーが2019年シーズンで引退。
2020年開幕投手は2019年にオリックスからFA入団した西勇輝が務めており、新たなエースとしての活躍に期待がかかります。
広島東洋カープの歴代開幕投手
広島の歴代開幕投手は以下の通りです。
年 | 開幕投手 |
2005 | 黒田博樹 |
2006 | 黒田博樹 |
2007 | 黒田博樹 |
2008 | 大竹寛 |
2009 | C.ルイス |
2010 | 前田健太 |
2011 | 前田健太 |
2012 | 前田健太 |
2013 | B.バリントン |
2014 | 前田健太 |
2015 | 前田健太 |
2016 | K.ジョンソン |
2017 | K.ジョンソン |
2018 | 野村祐輔 |
2019 | 大瀬良大地 |
2020 | 大瀬良大地 |
2005年以降、開幕投手を務めたのは8名です。
2005年以降の開幕投手回数は以下の通りです。
開幕投手 | 回数 |
前田健太 | 5 |
黒田博樹 | 3 |
大瀬良大地 | 2 |
K.ジョンソン | 2 |
B.バリントン | 1 |
C.ルイス | 1 |
大竹寛 | 1 |
野村祐輔 | 1 |
カープは黒田博樹、前田健太と、絶対的エースが君臨してきました。
彼らがメジャーリーグへと海を渡った後を受けているのが野村や大瀬良です。
大瀬良は2018年に最多勝のタイトルを獲得するなど、「強いカープ」の躍進に貢献してきています。
中日ドラゴンズの歴代開幕投手
中日の歴代開幕投手は以下の通りです。
年 | 開幕投手 |
2005 | 川上憲伸 |
2006 | 川上憲伸 |
2007 | 川上憲伸 |
2008 | 川上憲伸 |
2009 | 浅尾拓也 |
2010 | 吉見一起 |
2011 | M.ネルソン |
2012 | 吉見一起 |
2013 | 吉見一起 |
2014 | 川上憲伸 |
2015 | 山井大介 |
2016 | 大野雄大 |
2017 | 大野雄大 |
2018 | 小笠原慎之介 |
2019 | 笠原祥太郎 |
2020 | 大野雄大 |
2005年以降、開幕投手を務めたのは8名です。
2005年以降の開幕投手回数は以下の通りです。
開幕投手 | 回数 |
川上憲伸 | 5 |
吉見一起 | 3 |
大野雄大 | 3 |
M.ネルソン | 1 |
浅尾拓也 | 1 |
小笠原慎之介 | 1 |
笠原祥太郎 | 1 |
山井大介 | 1 |
中日を支えてきたエースは開幕投手を務めた回数が示す通り、川上憲伸や吉見一起です。
近年は大野、小笠原、笠原と若手投手が開幕投手を務めてきましたが、エースとして期待がかかるのが大野です。
2019年には最優秀防御率を獲得し、ノーヒットノーランを記録、2020年にもエースとして十分な実績を残しました。
東京ヤクルトスワローズの歴代開幕投手
ヤクルトの歴代開幕投手は以下の通りです。
年 | 開幕投手 |
2005 | 石川雅規 |
2006 | 石川雅規 |
2007 | 石井一久 |
2008 | 石川雅規 |
2009 | 石川雅規 |
2010 | 石川雅規 |
2011 | 石川雅規 |
2012 | 石川雅規 |
2013 | 館山昌平 |
2014 | 小川泰弘 |
2015 | 小川泰弘 |
2016 | 小川泰弘 |
2017 | 石川雅規 |
2018 | D.ブキャナン |
2019 | 小川泰弘 |
2020 | 石川雅規 |
2005年以降、開幕投手を務めたのは8名です。
2005年以降の開幕投手回数は以下の通りです。
開幕投手 | 回数 |
石川雅規 | 9 |
小川泰弘 | 4 |
D.ブキャナン | 1 |
石井一久 | 1 |
館山昌平 | 1 |
石川が驚異の9回の開幕投手実績を誇ります。
近年は小川が開幕投手を務めることが多くなってきていますが、石川、小川に代わるエース級投手が現れてくれないことがヤクルトの課題です。
パ・リーグの歴代開幕投手
パ・リーグの歴代開幕投手をご紹介します。
開幕投手の一覧、開幕戦の登板回数を順番にまとめていますのでご覧ください。
埼玉西武ライオンズの歴代開幕投手
西武の歴代開幕投手は以下の通りです。
年 | 開幕投手 |
2005 | 松坂大輔 |
2006 | 西口文也 |
2007 | 西口文也 |
2008 | 涌井秀章 |
2009 | 涌井秀章 |
2010 | 涌井秀章 |
2011 | 涌井秀章 |
2012 | 涌井秀章 |
2013 | 岸孝之 |
2014 | 岸孝之 |
2015 | 牧田和久 |
2016 | 菊池雄星 |
2017 | 菊池雄星 |
2018 | 菊池雄星 |
2019 | 多和田真三郎 |
2020 | ザック・ニール |
2005年以降、開幕投手を務めたのは8名です。
2005年以降の開幕投手回数は以下の通りです。
開幕投手 | 回数 |
涌井秀章 | 5 |
菊池雄星 | 3 |
岸孝之 | 2 |
西口文也 | 2 |
多和田真三郎 | 1 |
牧田和久 | 1 |
松坂大輔 | 1 |
ザック・ニール | 1 |
松坂大輔→西口文也→涌井秀章→岸孝之→牧田和久→菊池雄星と、誰もが知る投手で開幕投手のリレーをつないで来たのが西武です。
エースには困ることのなかった球団とも言えます。
ただし、彼らのうち西口以外はみなメジャーリーグ移籍やFA移籍で他球団へ流出してしまっているのです。
メジャー移籍した菊池の後を継いだのが多和田で、2018年に最多勝を獲得する活躍を見せましたが、2019年に自律神経失調症を発症。
2020年開幕投手は2019年に活躍を見せた助っ人外国人のニールが務めていますが、西武にとってはあまり経験のない絶対的エース不在の状態となっています。
福岡ソフトバンクホークスの歴代開幕投手
ソフトバンクの歴代開幕投手は以下の通りです。
年 | 開幕投手 |
2005 | 和田毅 |
2006 | 斉藤和巳 |
2007 | 斉藤和巳 |
2008 | 杉内俊哉 |
2009 | 和田毅 |
2010 | 杉内俊哉 |
2011 | 和田毅 |
2012 | 攝津正 |
2013 | 攝津正 |
2014 | 攝津正 |
2015 | 攝津正 |
2016 | 攝津正 |
2017 | 和田毅 |
2018 | 千賀滉大 |
2019 | 千賀滉大 |
2020 | 東浜巨 |
2005年以降、開幕投手を務めたのは6名です。
2005年以降の開幕投手回数は以下の通りです。
開幕投手 | 回数 |
攝津正 | 5 |
和田毅 | 4 |
斉藤和巳 | 2 |
杉内俊哉 | 2 |
千賀滉大 | 2 |
東浜巨 | 1 |
2000年台は斉藤和巳、杉内俊哉、和田毅と、安定感抜群の投手を擁したソフトバンク。
2012年~2016年は5年連続で摂津正、そして近年は千賀滉大と、しっかりとエース級の投手を育ててきています。
2020年はエース千賀が怪我で出遅れましたが、2019年に活躍を見せた東浜が代役を務めています。
東北楽天ゴールデンイーグルスの歴代開幕投手
楽天の歴代開幕投手は以下の通りです。
年 | 開幕投手 |
2005 | 岩隈久志 |
2006 | 一場靖弘 |
2007 | 岩隈久志 |
2008 | 岩隈久志 |
2009 | 岩隈久志 |
2010 | 岩隈久志 |
2011 | 岩隈久志 |
2012 | 田中将大 |
2013 | 則本昂大 |
2014 | 則本昂大 |
2015 | 則本昂大 |
2016 | 則本昂大 |
2017 | 美馬学 |
2018 | 則本昂大 |
2019 | 岸孝之 |
2020 | 則本昂大 |
2005年以降、開幕投手を務めたのは6名です。
2005年以降の開幕投手回数は以下の通りです。
開幕投手 | 回数 |
岩隈久志 | 6 |
則本昂大 | 6 |
一場靖弘 | 1 |
岸孝之 | 1 |
田中将大 | 1 |
美馬学 | 1 |
楽天の開幕投手は2011年までは主に岩隈、近年は則本が務めています。
24勝無敗の驚異の記録を残してメジャーリーグへ渡った田中将大が開幕投手を1回しか務めていないのは意外でしたね。
千葉ロッテマリーンズの歴代開幕投手
ロッテの歴代開幕投手は以下の通りです。
年 | 開幕投手 |
2005 | 清水直行 |
2006 | 久保康友 |
2007 | 清水直行 |
2008 | 小林宏之 |
2009 | 清水直行 |
2010 | 成瀬善久 |
2011 | 成瀬善久 |
2012 | 成瀬善久 |
2013 | 成瀬善久 |
2014 | 成瀬善久 |
2015 | 涌井秀章 |
2016 | 涌井秀章 |
2017 | 涌井秀章 |
2018 | 涌井秀章 |
2019 | 石川歩 |
2020 | 石川歩 |
2005年以降、開幕投手を務めたのは6名です。
2005年以降の開幕投手回数は以下の通りです。
開幕投手 | 回数 |
成瀬善久 | 5 |
涌井秀章 | 4 |
清水直行 | 3 |
石川歩 | 2 |
久保康友 | 1 |
小林宏之 | 1 |
2010年から5年連続で成瀬が、2015年からは4年連続で涌井が開幕投手を務めるなど、開幕投手を固定してきたのがロッテです。
2019年、2020年には石川が開幕投手を務めています。
北海道日本ハムファイターズの歴代開幕投手
日ハムの歴代開幕投手は以下の通りです。
年 | 開幕投手 |
2005 | C.ミラバル |
2006 | 金村曉 |
2007 | ダルビッシュ有 |
2008 | ダルビッシュ有 |
2009 | ダルビッシュ有 |
2010 | ダルビッシュ有 |
2011 | ダルビッシュ有 |
2012 | 斎藤佑樹 |
2013 | 武田勝 |
2014 | 吉川光夫 |
2015 | 大谷翔平 |
2016 | 大谷翔平 |
2017 | 有原航平 |
2018 | B.ロドリゲス |
2019 | 上沢直之 |
2020 | 有原航平 |
2005年以降、開幕投手を務めたのは10名です。
2005年以降の開幕投手回数は以下の通りです。
開幕投手 | 回数 |
ダルビッシュ有 | 5 |
大谷翔平 | 2 |
有原航平 | 2 |
B.ロドリゲス | 1 |
C.ミラバル | 1 |
金村曉 | 1 |
上沢直之 | 1 |
斎藤佑樹 | 1 |
武田勝 | 1 |
吉川光夫 | 1 |
5度の開幕投手を務めたダルビッシュ、2度の開幕投手を務めた大谷と、日本を代表するスーパースターを輩出してきた日ハムですが、その他の開幕投手は固定できずにいました。
大谷の退団後は有原、ロドリゲス、上沢と開幕投手を務めてきましたが、有原が2019年に最多勝を獲得するなど、エースの立場を確立してきています。
オリックス・バファローズの歴代開幕投手
オリックスの歴代開幕投手は以下の通りです。
年 | 開幕投手 |
2005 | 川越英隆 |
2006 | 川越英隆 |
2007 | 川越英隆 |
2008 | 金子千尋 |
2009 | 小松聖 |
2010 | 金子千尋 |
2011 | 木佐貫洋 |
2012 | A.フィガロ |
2013 | 金子千尋 |
2014 | 金子千尋 |
2015 | B.ディクソン |
2016 | 金子千尋 |
2017 | 金子千尋 |
2018 | 西勇輝 |
2019 | 山岡泰輔 |
2020 | 山岡泰輔 |
2005年以降、開幕投手を務めたのは8名です。
2005年以降の開幕投手回数は以下の通りです。
開幕投手 | 回数 |
金子千尋 | 6 |
川越英隆 | 3 |
山岡泰輔 | 2 |
A.フィガロ | 1 |
B.ディクソン | 1 |
木佐貫洋 | 1 |
小松聖 | 1 |
西勇輝 | 1 |
オリックスのエースと言えば川越、そして金子でしょう。
オリックスに転機が訪れるのが、2018年のシーズンオフです。
絶対的エースだった金子、2018年の開幕投手も務め、金子と並んで先発ローテーションの軸であった西が同時に退団します。
そのあとの開幕投手を務めたのが山岡泰輔です。
山岡は開幕戦こそ勝利がつかなかったものの、シーズン終了時には見事に最高勝率のタイトルをつかみ、エースの立場を確立します。
さらに山本由伸も圧巻の投球で最優秀防御率(2019年)、最多奪三振(2020年)とタイトルを獲得しており、オリックスはこの若いダブルエースがチームの軸となっています。
プロ野球歴代エース・開幕投手まとめ
12球団の開幕投手を振り返ってみましょう。
- 最も開幕投手の固定に苦労した球団
⇒横浜DeNAベイスターズ(11名) - 2005年以降、開幕戦での最多登板
⇒ヤクルト石川(9回)
最後までご覧いただき、ありがとうございました。