プロ野球基礎知識

プロ野球の交流戦とは?ルールや過去成績、面白さを解説

プロ野球ニュースは毎日のように目をしますが、6月が近づいてくると「交流戦」というワードを目にすることも多いのではないでしょうか。

 

交流戦は野球ファンにとっては非常に楽しみな、重要な期間なのですが、野球に詳しくない方にとってはよく分からないですよね。

 

当記事では、某球場の元職員で大の野球オタクの管理人がプロ野球の交流戦について簡単に解説します。

 

そもそも交流戦とは?

プロ野球の公式戦はセリーグ、パリーグそれぞれ別に開催されます。

リーグ内で順位を争うため、通常は巨人VS西部のようなリーグを超えた対戦は行われません。

その例外として生まれたのが交流戦です。

交流戦期間中は、セリーグのチームVSパリーグのチームの試合が組まれ、普段は見られない対戦が楽しめます。

 

交流戦のルールのポイント

交流戦のルールについては開催要項が公開されていますが、ここでは特徴的なポイントを解説します。

 

試合は18試合、どちらか一方のホーム球場で開催される

2019年現在、交流戦は各チーム18試合、全108試合開催されます。

それぞれのチームと3試合対戦することになります。

 

3試合と試合数が限られていますので、ホーム&ビジター方式は採用されておらず、どちらか一方のホーム球場で開催されます。

 

ホーム&ビジター方式であれば、阪神VSオリックスの場合、京セラドームで試合をした後は甲子園での試合も組まれますが、現在の交流戦の場合はどちらか一方です。

2019年は阪神VSオリックスは京セラドームで開催されるため、甲子園でオリックスを見ることは出来ません。

 

交流戦の勝敗や成績はペナントレースに反映される

交流戦はオールスターゲームのようなお祭りとは異なり、正式にペナントレースの一部としてみなされています。

そのため、交流戦の結果はペナントレースにも反映されます。

 

勝率1位のチームが交流戦優勝球団となる

交流戦はペナントレースの一部という位置付けではあるものの、交流戦で勝率が1位のチームは交流戦優勝球団として表彰されます。

優勝チームには特別協賛社の日本生命から優勝賞金3000万円が贈られます。

なお、試合は18試合と限られているので、勝率が並ぶケースも想定されます。

勝率が並んだ場合は以下の基準で優勝チームを判断します。

• 勝数

• 直接対戦成績

• 交流戦18試合のTQB((得点/攻撃イニング)-(失点/守備イニング))が大きいチーム

• 交流戦18試合のER-TQB((相手自責点による得点/攻撃イニング)-(自責点/守備イニング))が大きいチーム

• 交流戦18試合のチーム打率

• 前年度日本生命セ・パ交流戦の上位チーム

日本生命セ・パ交流戦 開催要項より)

 

交流戦の歴史

交流戦は2005年から継続して開催されています。ここでは試合数の変遷、過去の対戦成績を追いかけてみます。

かつては36試合だった交流戦

先述のとおり、2019年の交流戦は各チーム18試合が開催されます。

 

実は交流戦開始当初はホーム&ビジター方式で、各チームのホーム球場で開催されており、各チーム36試合が実施されていました。

当初は現在の倍の試合数ですが、これはクライマックスシリーズ(導入当時の名称はプレーオフ)の導入などにより、試合数が見直されています。

 

2007年の見直しで各チーム24試合(ホーム&ビジターの2試合ずつ)に削減され、2015年には現在の18試合まで削減されています。

交流戦優勝チームはパリーグが圧倒

過去の優勝チームはパリーグが圧倒しています。

2012年、2014年の巨人と2018年のヤクルトを除き、他の年は全てパリーグの球団が優勝しています。

最多優勝は福岡ソフトバンクホークスで、なんと8回も制覇しています。

優勝チーム
2005年 千葉ロッテマリーンズ
2006年 千葉ロッテマリーンズ
2007年 北海道日本ハムファイターズ
2008年 福岡ソフトバンクホークス
2009年 福岡ソフトバンクホークス
2010年 オリックス・バファローズ
2011年 福岡ソフトバンクホークス
2012年 読売ジャイアンツ
2013年 福岡ソフトバンクホークス
2014年 読売ジャイアンツ
2015年 福岡ソフトバンクホークス
2016年 福岡ソフトバンクホークス
2017年 福岡ソフトバンクホークス
2018年 東京ヤクルトスワローズ
2019年 福岡ソフトバンクホークス

通算勝利数はパリーグが圧倒

優勝回数はパリーグが圧倒していますが、通算勝利数も同じくパリーグが圧倒しています。

2005年~2019年までの15回の開催のうち、セリーグが勝ち越したのは2009年の一度だけです。

その他の年は全てパリーグが勝ち越しです。

パ・リーグ セ・リーグ 引分
勝数 勝数
2005年 105 104 7
2006年 108 107 1
2007年 74 66 4
2008年 73 71 0
2009年 67 70 7
2010年 81 59 4
2011年 78 57 9
2012年 67 66 11
2013年 80 60 4
2014年 71 70 3
2015年 61 44 3
2016年 60 47 1
2017年 56 51 1
2018年 59 48 1
2019年 58 46 4
通算 1098 966

交流戦の面白さ

交流戦の面白さをご紹介します。

楽しみ方は人それぞれですが、以下のような点に注目するとさらに楽しめるはずです。

・パリーグのピッチャーが打席に

・リーグ順位が大きく変動することも

・普段は見れないチームが見れる

・交流戦限定ユニフォーム

 

パリーグのピッチャーが打席に

普段の公式戦では、パリーグはDH制を採用しているため、ピッチャーが打席に立つ事はありません。

セリーグ主催(セリーグのホーム球場で行われる)試合では、DH制は採用されませんので、普段は全く打席に立たないパリーグのピッチャーの打撃を見ることが出来ます。

 

リーグ順位が大きく変動することも

交流戦期間中は他リーグのチームと対戦することになります。

これによって生まれる現象が、「独り勝ち」や「独り負け」といった現象です。

その日の勝利チームがリーグ内に1チームだけ、といったことが発生する可能性もあるため、交流戦の結果によってはペナントレースの順位が大きく変動することもあります。

 

普段は見れないチームが見れる

これが1番の交流戦の魅力ですが、普段は観戦出来ないチームを見ることができます。

東京などの都心部ではセリーグ、パリーグ両球団の本拠地が存在するためありがたみは薄いですが、地方のファンにとっては大きなイベントです。

例えば北海道には札幌ドームがありますが、ここでは基本的にパリーグ同士の試合が行われます。

北海道民にとってセリーグの球団を見る機会は滅多になく、この交流戦は非常に貴重な機会なのです。

 

交流戦限定ユニフォーム

球団や年によっては、交流戦限定ユニフォームが作られることもあります。

ユニフォームをじっくり見るのも楽しみ方の1つです。