ツーストライクからバントをファウルにすると、スリーバント失敗として打者はアウトになります。
通常であればファウルはアウトにはなりませんが、何故バントの場合だけアウトになるのでしょうか。
また、スリーバント失敗は記録上は三振扱いとなります。
当記事では、スリーバントを中心にバントに関するルールを徹底解説します。
野球観戦歴20年超の野球オタクで、元球場職員の経歴を持ちます。
愛読書は公認野球規則で、野球のルール解説も得意としています。
スリーバント失敗のルールを解説
ご存知のとおり、スリーバントでフェアゾーンに打球を転がせなかった打者はアウトとなります。
なお、スリーバント失敗の記録は三振が記録されます。
三振が記録される理由は、バントの失敗がストライクとして扱われるためです。
バントでボールがバットに当たり、ファウルゾーンに打球が飛んだとしても、記録上はファウルではなくストライクなのです。
記録上、バントがファウルではなくストライクであるという点がポイントです。
三振の定義は3つのストライクを取られることです。
通常は空振りや見逃しで3ストライクとなり三振が成立しますが、バントもストライク扱いとなるため、バント失敗で3ストライク、三振になるという訳ですね。
それでは、なぜバントにはこのような特殊なルールが適用されているのでしょうか。
次では、スリーバントルールが生まれた背景について考えてみます。
なぜスリーバントルールが出来たのか?
スリーバントルールが存在しなかった場合、どのような事態になるのか想像してみましょう。
バントでバットにボールを当てることは比較的簡単です。
バントで狙ってファウルにすることが出来る選手もいるでしょう。
スリーバントルールが無かった場合、バントでファウルを打ち続け、球数稼ぎをすることが可能になってしまうのです。
投手にとって球数を要するのは大きなストレスになります。
プロ野球でも球数を稼ぐ選手は「くせ者」「粘り打ち」と評価される傾向があります。
バントで球数稼ぎが認められてしまうと、投手の球数は大幅に増加することが想定され、試合時間も伸びるでしょう。
野球のあり方も現在の姿とは大きく異なるかもしれません。
スリーバント失敗は、野球のバランスを維持する重要なルールと言えますね。
スリーバント まとめ
ここまでの内容をおさらいしましょう。
- スリーバントでフェアゾーンに打球を転がせなかった打者はアウト
- スリーバント失敗は記録上は三振が記録される
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以下の記事では、中上級者向けの野球のルールを解説しています。
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