野球の基礎知識

【プロ野球三軍】三軍採用は3球団!設立目的・対戦相手も解説

 

プロ野球には三軍もあるって聞いたけど、どんな仕組みなんだろう?

華々しいプロ野球一軍を目指し、ファームと呼ばれる二軍では数々の選手が汗を流していますが、その二軍のさらに下部組織、三軍という存在をご存知でしょうか。

当記事では、この三軍の採用チームや設立目的をご紹介します。

三軍から這い上がったスター選手も多く、是非この育成システムに注目してみてください。

 

筆者のプロフィール

野球観戦歴20年超の野球オタクで、元球場職員の経歴を持ちます。
愛読書は公認野球規則で、野球のルール解説も得意としています。

 

プロ野球三軍とは?対戦相手は?

三軍とは、二軍の試合に出場出来ない選手で構成される非公式チームです。

二軍ではイースタンリーグ・ウエスタンリーグとして二軍公式戦が実施されますが、三軍の試合は全て非公式試合です。

独立リーグや大学・社会人チーム、韓国や台湾チーム、他球団の三軍との試合が組まれることが多いです。

二軍の試合も出場出来る人数は限られていますので、高卒若手選手や、育成選手の実戦経験を積ませる目的で試合が組まれます。

なお、三軍の日程は各球団から発表されており、観戦も基本的には可能です。

福岡ソフトバンクホークス公式サイト

読売ジャイアンツ公式サイト

広島東洋カープ公式サイト

 

三軍はなぜ設立された?目的は?

三軍設立の主な目的は、若手選手・育成選手の底上げです。

より多くの実戦経験、充実した練習を実現するために導入されています。

 

プロ野球チームには約70名の支配下契約選手と、育成選手が所属しています。

一軍登録されるのは28名なので、残りの選手は必然的に二軍で一軍出場枠を狙うことになるのです。

 

育成制度を採用していなかったとしても、二軍には40名以上の選手が所属することになります。

40名の選手で二軍の出場を争うわけですから、当然二軍の試合にも出られない選手が出てくるわけですね。

このように、二軍の試合にも出場出来ない選手(特に育成選手や高卒ルーキー)の出場機会を確保するために生まれたのが三軍です。

 

また、二軍、三軍に分けたことで練習環境も改善されています。

それぞれにコーチを配置することで、よりコーチの目が届く充実した練習環境を整備することも実現しているのです。

特に広島は三軍の練習試合は少ないですが、二軍が公式戦を行なっている間も三軍はみっちりと練習に打ち込んでおり、選手のレベルに応じた育成が可能になっています。

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三軍を採用している球団は3球団!

2019年シーズンまでに三軍を採用している球団は3球団で、福岡ソフトバンクホークス、読売ジャイアンツ、広島東洋カープです。

やはり強いチームは育成面に力を入れていると言えるでしょう。

福岡ソフトバンクホークス

ソフトバンクの三軍の本拠地はHAWKSベースボールパーク筑後で、二軍の本拠地と同じです。

三軍監督、コーチも配置しており、練習試合も数多く実施しています。

ホークスのかつての三軍からは、育成ドラフト出身の千賀滉大や甲斐拓也等、日本代表クラスの選手を輩出しています。

読売ジャイアンツ

巨人の三軍の本拠地は二軍と同じ読売ジャイアンツ球場であり、準本拠地として東京都町田市の小野路球場も使用します。

巨人は2023年を目標に「TOKYO GIANTS TOWN」構想を発表しており、二軍専用の新球場を設立予定です。
二軍が新球場を使用することで、現在の読売ジャイアンツ球場は三軍専用球場となる予定です。

巨人もソフトバンク同様、三軍監督、コーチを配置しており、対外試合に力を入れています。

広島東洋カープ

広島の三軍はソフトバンク、巨人とは異なり「練習場所」の要素が強く、対外試合は組まれていません

基本的には二軍本拠地の由宇練習場、大野練習場で練習を行います。

対外試合は組まれないため監督は不在ですが、三軍コーチを配置しており、若手をみっちり鍛え上げます。

広島の三軍は当初は故障選手の「リハビリ施設」としてスタートしましたが、現在は若手の修行の場として確立されています。

 

西武、オリックスも三軍導入を検討中

三軍の導入には選手数の拡大、施設の増大、コーチ陣の整備など、手間とお金がかかります。

そのため、すべてのチームが導入しているわけではありませんが、徐々に三軍採用の流れは拡大しています。

2020年シーズンには西武が導入を検討、オリックスも2021年から三軍を発足することを発表しています。

既に三軍を導入している3球団が好調であることからも、今後も三軍の注目は高まっていくかもしれません。

プロ野球三軍まとめ

ここまでの内容を箇条書きでまとめます。

 

・三軍とは、二軍未満の選手をさらに鍛える場
・三軍採用チームは3球団
・西武、オリックスも採用を検討するなど三軍の流れは来ている

 

そもそも、日本プロ野球の育成環境は3A~1Aまでの下部組織を持つメジャーリーグと比べても劣っていました。

三軍の注目が高まることで、日本の育成環境が改善し、日本プロ野球のレベルアップにつながることを期待したいですね。

 

 

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