熱い戦いで夏の甲子園が湧いた後、3年生が引退した各校は新チームで秋季大会を迎えます。
秋季大会は春の甲子園、センバツ出場への長い道のりの始まりです。
当記事では、この秋季大会の日程や仕組みについて徹底解説します。
筆者のプロフィール
野球観戦歴20年超の野球オタクで、元球場職員の経歴を持ちます。
愛読書は公認野球規則で、野球のルール解説も得意としています。
高校野球 秋季大会とは?
秋季大会とは、3年生引退後、各校が迎える最初の公式戦です。
夏の大会終了後、その名の通り秋に開催されます。
秋季大会でも全国王者は誕生しますが、さらに秋季大会の結果は春の甲子園、センバツの選考に大きく影響を与えます。
新チーム初の公式戦でありながら、甲子園を目指す高校にとって秋季大会は非常に大きな意味を持つのです。
秋季大会の日程
秋季大会はその名の通り秋に開催されます。
地域によって細かい時期は異なるものの、10月上旬~11月下旬にかけて開催されます。
11月下旬には明治神宮野球場で秋の王者が誕生します。
高校野球の年間スケジュールはこちらの記事をご覧ください。
秋季大会の仕組み
秋季大会は大きく3段階で構成されています。
・秋季都道府県大会
・秋季地区大会
・明治神宮野球大会
秋季都道府県大会
新チーム初の公式戦は秋季都道府県大会からスタートします。
ルールは都道府県により様々で、リーグ戦形式やトーナメント形式など、各地に委ねられています。
この秋季都道府県大会で好成績を残した高校は、秋季地区大会への切符を手にします。
秋季地区大会
秋季都道府県大会で好成績を残した高校が激突するのが秋季地区大会です。
北海道、東北、関東、東京、北信越、東海、近畿、中国、四国、九州の10地区に分かれて開催されます。
この秋季地区大会の成績は春の甲子園、センバツの出場校選考に大いに参考にされています。
春の甲子園出場のためには秋季地区大会で好成績を残すのは必須なのです。
この秋季地区大会の各地区優勝校が明治神宮野球大会に進出します。
明治神宮野球大会
秋季地区大会の優勝校10校で行われるトーナメント大会です。
大会名称のとおり、明治神宮野球場で開催されます。
新チーム初の全国大会です。
明治神宮大会に出場している時点でその高校は春の甲子園出場をほぼ手中におさめていると言えますが、もう一つ明治神宮大会優勝校には特典が与えられます。
優勝校の所属する地区は、春の選抜出場校数が1校プラスされるのです。
優勝校は春の選抜出場は確実なので、自身にとってメリットは小さいですが、自分の所属する地域に貢献できるのは嬉しいのではないでしょうか。
秋季大会の楽しみ方
秋季大会は新チームによる大会だということを意識しましょう。
秋季大会の直前には引退をかけた夏の大会が繰り広げられているため、続けて観戦すると秋季大会は物足りなさを感じるかもしれません。
ただ、秋季大会はまだまだ新チームのスタートラインです。
新たな有望選手の発掘や、春のセンバツ出場校予想などで楽しみながら観戦すると、より楽しむことが出来るでしょう。