「クロスファイヤーー!!見逃し三振!!!」
野球中継を見ているとこのような実況を耳にすることはありますよね。
では、クロスファイヤーってそもそも何なのでしょうか。
クロスファイヤーとは、相手打者の内角をエグるストレートを指しています。
当記事では、このクロスファイヤーについて図を交えて解説します。
筆者のプロフィール
野球観戦歴20年超の野球オタクで、元球場職員の経歴を持ちます。
愛読書は公認野球規則で、野球のルール解説も得意としています。
クロスファイヤーとは?
クロスファイヤーとは、軸足の位置と対角に投げるストレートです。
利き腕の対角線に投げるストレート、特に打者の内角に投げるストレートを指すことが一般的です。
言葉では難しく感じるので、図で見てみましょう。
要するに、内角をエグるストレートです。
左投手ならプレートの一塁側を踏み、右打者の内角を狙います。
ベースの上を斜めに(クロスに)通過することから、クロスファイヤーと呼ばれます。
プロ野球でもクロスファイヤーを武器にする投手は多いです。
参考にオリックス・田嶋のクロスファイヤーをご覧ください。(惚れ惚れします・・!)
クロスファイヤーは打たれにくい?
クロスファイヤーは非常に打ちづらく、三振が取れるボールです。
ここではこのクロスファイヤーが打たれにくい理由と、クロスファイヤーのリスクを解説します。
クロスファイヤーが打たれにくい理由
クロスファイヤーは通常の内角攻めと比べても、打者にくいこむ軌道となります。
打者からすると、くいこむ軌道は恐怖感を覚える打ちにくいボールなのです。
この図はどちらもインコースのストライクです。
クロスファイヤーの方が打者の体に近いことが分かりますね。
クロスファイヤーのリスク
クロスファイヤーは強力なボールではあるものの、その裏にはリスクもあります。
それがデッドボールです。
打者の内角を狙うため、当然デッドボールの可能性は高くなります。
とはいえ、デッドボールを嫌がるのも危険です。
クロスファイヤはホームベースを斜めに通過する分、すこし甘くなるとど真ん中を通過することになります。
デッドボールを避けるため、外よりに投げてしまうとホームランボールになってしまうのです。
クロスファイヤーはきっちりと内角に投げ込めるコントロールが必要な投球術ですね。
クロスファイヤーは左投手のもの?
「クロスファイヤー」という単語は、左投手が右打者の内角を攻める場合に使われることが多いです。
「クロスファイヤーは左投手が右打者の内角をつくこと」と解説されるケースもあります。
ただ、本来は投手の利き手は関係ありません。
右投手でも、左打者の内角を攻める投球はクロスファイヤーと呼んでも問題ないでしょう。
人気ゲーム「パワプロ」の特殊能力「クロスファイヤー」は、左右両投手に設定できます。
クロスファイヤーまとめ
クロスファイヤーを一言でまとめると、対角に打者のインコースをつくストレートです。
クロスファイヤーの見逃し三振ほど気持ちいい瞬間はありません。
ぜひ、注目して野球を見て頂ければ幸いです。
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