甲子園での高校野球を観戦中にボールボーイの姿に気づく方は多いと思います。
灼熱の甲子園のグラウンドで、高校球児と共にボールを追いかけるボールボーイも、実は高校球児なのです。
当記事では、甲子園における高校野球のボールボーイについて、彼らの役割などについて解説します。
筆者のプロフィール
野球観戦歴20年超の野球オタクで、元球場職員の経歴を持ちます。
愛読書は公認野球規則で、野球のルール解説も得意としています。
高校野球(甲子園)のボールボーイは誰?
そもそも甲子園でボールボーイを務める高校球児は、どのような選手なのでしょうか。
ボールボーイはその試合の対戦チームから、それぞれ2名ずつ選ばれますが、ベンチ入りメンバーは試合に出場する必要があります。
そのため、各校から選出されるボールボーイは、ベンチ入り出来なかったメンバーとなるのです。
高校野球の甲子園におけるボールボーイは、ベンチ入り出来なかったその学校の選手ということですね。
1塁側のボールボーイは1塁側の高校の選手が、3塁側のボールボーイは3塁側の高校の選手が務めます。
ボールボーイは応援禁止
ボールボーイを務めると、ベンチ入り出来なくても甲子園のグラウンドに立つことが出来ます。
選手にとっては貴重な経験で、この上ない思い出となるでしょう。
ベンチ外の選手なら誰もがボールボーイに憧れると思うかもしれませんが、実はそうではありません。
ボールボーイには「応援禁止」というルールが存在するのです。
ボールボーイはあくまでも円滑に試合が進行することに努めなくてはなりません。
そのため、たとえ味方が好プレーを見せた場面でも、喜ぶジェスチャーを見せる事や、味方に声援を送ることは禁止されています。
負けてる場面で味方を鼓舞する仕草なども同様です。
ボールボーイはあくまでもボールボーイとしての任務に集中せよ、ということなのでしょう。
しかしこのルールは高校球児にとってはキツイです。
これまで苦楽を共にしてきたチームメイトが必死に戦っている姿を同じグラウンドで見ながら、声援すら送れないというのは辛いのではないでしょうか。
こういった背景もあり、ボールボーイは必ずしも思い出として3年生が務めるというわけでもなく、高校によっては下級生が務めることもあるようです。
プロ野球のボールボーイはアルバイトで募集されるケースが一般的ですので、興味がある方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。