プロ野球基礎知識

【報復防止】プロ野球で警告試合になるとどうなる?警告ルールを解説

プロ野球を観戦していると、審判から警告試合が宣言される場面を目にすることがあります。

警告試合は乱闘直後に宣告されるケースが多く、良くない宣告だということは誰もが感じるところですが、警告試合のルールを詳しくご存知でしょうか。

当記事では、警告試合とは?という点について解説し、警告試合の事例について紹介します。

警告試合とは?

警告試合とは、報復行為を禁止するための仕組みです。

警告試合のルール

警告試合は野球規則に明記されているルールではなく、セ・リーグ、パ・リーグ各リーグのアグリーメント(合意事項)として運用されています。

プロ野球で警告試合を宣言する権限を持っているのは審判団です。

試合中、乱闘や睨み合いなど一触即発の状態となったケースや、危険球が投じられた場合に宣告されます。

警告試合は報復行為や乱闘を防ぐことが目的とされてますので、その後相手チームによる報復行為が行われる可能性があると審判団が判断した場合に宣言されます。

警告試合になるとどうなる?

警告試合となった後は、審判団が「報復行為」であると判断したプレーについては、報復を行った選手や監督が退場となります。

通常、頭部付近の死球を除き、死球で1発退場となることはありません。

一方、警告試合が宣言されている場合は、そのデッドボールが「報復行為」とみなされるとそのデッドボールの回数や場所(頭部でなくても)にかかわらず1発退場となる可能性があるのです。

 

警告試合の事例

警告試合は乱闘や睨み合いなど、両軍ベンチが飛び出すと宣言されることが一般的です。

乱闘にまで発展はせずとも、両軍ベンチがグラウンドに飛び出すケースはしばしば見られますので、警告試合は珍しいものではありません。

ここでは、警告試合の中でも特徴的な4試合をご紹介します。

警告試合の中の死球で退場したケース①

2007年6月11日 ヤクルト VS 楽天戦では、当時楽天の松本が警告試合の中で死球を投じ、退場となっています。

7回の表、楽天が4-3と勝ち越した直後、当時ヤクルトの遠藤が楽天リック、山崎武に連続死球を与えます。

これに山崎が激昂。

両軍揉み合いとなる乱闘騒ぎとなりました。

試合が再開する際、警告試合が宣言されています。

その後4-4の同点で迎えた8回の裏、ノーアウト1塁で迎えた楽天のピンチに松本がヤクルト城石の頭部付近に死球を与えます。

警告試合の中でしたので、松本は即退場となり、投手交代となりました。

このケースの退場は、あくまでも「頭部付近」の死球であることが理由だと思われます。

同点のノーアウトのランナー1塁で報復をするには、失点のリスクが大きすぎますね。

そのため、退場は投手の松本のみであり、監督は退場にはなっていません。

 

警告試合の中の死球で退場したケース②

2019年8月13日の西部VSオリックスでは、3名の退場者が出る荒れた試合となりました。

2019年シーズンはこの試合まで17個の死球をオリックスに与えていた西武投手陣はこの日も制球が定まりません。

4回、西武森脇がこの日3つ目となる死球をオリックス若月に与えたところで乱闘が発生。

この乱闘の中でオリックス佐竹コーチが暴力行為により退場となり、警告試合が宣言されます。

その直後の4回裏、オリックス田嶋が西武森に死球を与え、これが報復行為の可能性ありとして一発退場となります。

9回には西部平良がオリックス福田に死球を与え、同じく一発退場となっています。

田嶋の死球はツーストライクと追い込んでいる中の死球、平良の死球は満塁の状態で押し出し死球であったことを踏まえても報復を意図したものではない可能性が高いですが、警告試合の中での死球であるため、厳しい判定が下された事例です。

 

1イニング3死球で警告試合

2015年5月8日のオリックス VS 日ハムでは、オリックス塚原が1イニングに3つの死球を与え、警告試合となっています。

9回の表、中田、大野、岡に死球を与え、両軍ベンチがグラウンドに飛び出す事態となりました。

警告試合の宣言後、報復行為は見られませんでしたが、試合は9回時点で8-3で日ハムリードと大勢を決していたため、警告試合が宣言されていなければ報復の可能性もあったかもしれません。

警告試合が有効に機能した例と言えるでしょう。

3打席連続死球

警告試合宣言後、退場者は出ていませんが、2015年5月6日 ヤクルト VS DeNA戦も要チェックです。

この試合では、ヤクルト谷内が3打席連続死球を受けます。

3回目の死球においても、谷内自身は激昂することもなく、冷静に一塁へ向かったため、両軍ベンチがグラウンドに飛び出すという事態にはなりませんでした。(数名は飛び出しましたが、乱闘には発展せず)

乱闘騒ぎではないものの、3打席連続死球となると報復行為も想定されたのでしょう、審判団は警告試合を宣言しました。

まとめ

警告試合についてご理解いただけましたでしょうか。

・警告試合は報復行為を防ぐためのルール

・警告試合の中で報復行為とみなされたプレーは1発退場の対象となる

・警告試合は珍しくはない。様々なケースあり

警告試合は報復行為を防止するために設けられたルールです。

とはいえ、プロ野球選手にはルールが無くても報復なんて起きないようなクリーンなプレーを期待したいですね。