野球基礎

プロテクトと人的補償を徹底解説!補償選手は活躍する?

プロ野球オフシーズンの話題といえば、選手の契約動向です。

中でも、フリーエージェントの話題はオフシーズンを盛り上げますよね。

そのフリーエージェントの裏で繰り広げられるのが、プロテクトと人的補償の駆け引きです。

意外な移籍が起こる事も多く、要注目な制度です。

当記事では、このプロテクトと人的補償について解説します。

人的補償とプロテクトのルール

プロテクトと人的補償は、フリーエージェント規約の中で定められた制度です。

フリーエージェント制度について詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

人的補償とは?

フリーエージェント制度で国内球団へ選手の移籍が発生した場合、チーム間のバランスを整えるために、移籍元のチームは移籍先のチームから金銭や選手を獲得することが出来ます。

ここで移籍元チームが選手の獲得を行う場合、それが人的補償と呼ばれます。

フリーエージェントで選手が流出してしまうので、それを選手で(人的に)補償しますよ、という訳ですね。

人的補償として獲得出来る選手は、プロテクト名簿から漏れた選手となります。

プロテクトとは?

移籍元チームが移籍先チームに人的補償を要求する場合、移籍先チームはプロテクト名簿を作成することとなります。

旧球団が,選手による補償を求める場合は,獲得球団が保有する支配下選手のうち,外国人選手及び獲得球団が任意に定めた28名を除いた選手 名簿から旧球団が当該FA宣言選手1名につき各1名を選び,獲得するこ とができる。

フリーエージェント規約より)

要するに、人的補償として獲得されたくない選手の一覧を作成するわけです。

プロテクト名簿の選手は人的補償として移籍することはありません。

プロ野球1軍登録の人数が29名なのに対し、プロテクト名簿は28名と限られているため、将来有望な選手や、大物選手が漏れることは多々あります。

なお、複数球団からFA選手を獲得した場合、プロテクト名簿は球団毎に作成することが可能です。

相手が欲しがりそうなポジションの選手を優先的にプロテクトするなど、様々な駆け引きがあるようです。

プロテクト名簿は球団間のやり取りであり、一般には公開はされません。

人的補償が無い場合も!?FA選手のランクとは?

フリーエージェントには、選手の「ランク」という考え方が存在し、低ランクの選手は人的補償が発生しない場合があります。

ランクは、選手の年俸のチーム内ランキングで決まります。

FA補償は,FA宣言選手の当該年度の参稼報酬の額に基づく旧球団における以下のランク付け(外国人選手を除く。なお,野球協約82条(4)号に規 定する者は,本規約においては,「外国人選手」と見做す。)に従い行う。なお, ある選手の参稼報酬の額が他の選手の参稼報酬の額と同じである場合には,出 場登録日数の総数が多い選手のほうを順位が下とし,出場登録日数の総数も同 じである場合には,年齢が上の選手を順位が下とする。

(1) Aランク 上位1位~3位

(2) Bランク上位4位~10位

(3) Cランク上位11位以下

フリーエージェント規約より)

Cランクの場合は人的補償は発生しません。

FA選手の年俸が球団上位10番目まで(Aランク、Bランク)の選手の場合、人的補償が発生します。

なお、移籍先チームが人的補償ではなく金銭補償を要求することも可能です。

過去の人的補償選手一覧

過去、フリーエージェントに伴う人的補償選手として移籍した選手は30名以上存在します。

将来有望な若手選手を獲得するケースや、実績あるベテラン選手を獲得するケースなど、その実態は様々です。

中でも話題を呼んだのが2006年の工藤公康の移籍です。当時43歳であったとはいえ、215勝左腕の工藤がプロテクト名簿から漏れていたことはプロ野球ファンを驚かせました。

また、2012年には、ソフトバンクで長年守護神を務めていた馬原が人的補償として移籍しています。当時の馬原は怪我を抱えていたため、指名されることはないとのソフトバンク側の読みでしたが、そこをオリックスが獲得に動きました。

このように、実績ある選手であっても怪我や年齢を理由にプロテクト名簿から漏れ、人的補償選手として移籍するケースはしばしば見られます。

直近では開幕投手も務めた内海、首位打者にも輝いた長野と、巨人一筋のかつてのスター選手が人的補償として放出されることとなり、ファンを驚かせました。

人的補償選手人的補償選手 移籍先FA移籍選手
1995川辺忠義巨人→日本ハム河野博文
2001平松一宏巨人→中日前田幸長
2001ユウキ近鉄→オリックス加藤伸一
2005小田幸平巨人→中日野口茂樹
2005江藤智巨人→西武豊田清
2006吉武真太郎ソフトバンク→巨人小久保裕紀
2006工藤公康巨人→横浜門倉健
2007赤松真人阪神→広島新井貴浩
2007岡本真也中日→西武和田一浩
2007福地寿樹西武→ヤクルト石井一久
2010高濱卓也阪神→ロッテ小林宏之
2011藤井秀悟巨人→横浜村田修一
2011高口隆行ロッテ→巨人サブロー
2012高宮和也オリックス→阪神平野恵一
2012馬原孝浩ソフトバンク→ オリックス寺原隼人
2013鶴岡一成横浜→阪神久保康友
2013一岡竜司巨人→広島大竹寛
2013脇谷亮太巨人→西武片岡治大
2013藤岡好明ソフトバンク→ 日本ハム鶴岡慎也
2013中郷大樹ロッテ→西武涌井秀章
2014奥村展征巨人→ヤクルト相川亮二
2016金田和之阪神→オリックス糸井嘉男
2016平良拳太郎巨人→横浜DeNA山口俊
2017高木勇人巨人→西武野上亮磨
2017尾仲祐哉横浜DeNA→阪神大和
2018内海哲也巨人→西武炭谷銀仁朗
2018竹安大知阪神→オリックス西勇輝
2018長野久義巨人→広島丸佳浩
2019酒居知史ロッテ→楽天美馬学
2019小野郁楽天→ロッテ鈴木大地
2020年田中俊太巨人→横浜DeNA梶谷隆幸
2021年岩嵜翔ソフトバンク→中日又吉克樹
2022年張奕オリックス→西武森友哉
2022年田中正義ソフトバンク→日本ハム近藤健介

活躍した人的補償選手は?

人的補償選手の獲得で成功例として語られるのが、2013年に巨人から広島に移籍した一岡竜司です。

大竹寛の人的補償として移籍していますが、移籍後の成績は大竹と比べ物にならない成績をおさめています。

一岡は移籍前は一軍に定着すら出来ていない選手でしたが、移籍後はリリーフ投手として覚醒。2014年にはオールスターゲームにも出場し、広島のリーグ優勝に貢献しています。

一方、大竹は巨人移籍後は目立った成績をおさめきれず、一部では「一岡と大竹、どっちが人的補償だっけ?」と皮肉を言われるほどの結果となりました。

<一岡通算成績>

年度球団登板セーブホールド防御率
2012巨人4003.60
20139005.23
2014広島312160.58
201538174.14
201627051.82
2017591191.85
2018592182.88

<大竹移籍後成績>

年度球団登板勝利敗戦防御率
2014巨人22963.98
201511343.21
201617663.55
201713445.09
20182116.00

その他、2007年に西武からヤクルトへ石井一久の人的補償として移籍した福地は、ヤクルトで2度の盗塁王に輝く活躍を見せています。

また、2005年に巨人から中日に移籍した小田も、控え捕手として長年ベンチを支えました。2013年に巨人から西武に移籍した脇谷も、ユーティリティー選手としてチームに貢献しています。

人的補償選手が活躍したケースは多々ありますが、やはりFA選手以上に成功した例は一岡が飛びぬけていると言えるでしょう。

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