当記事では、野球における「5ツールプレイヤー」について解説します。
5ツールプレイヤーは理想の野球選手を表現する言葉として、主にメジャーリーグで使われていました。
近年は日本で使われる機会も増えており、日本の5ツールプレイヤーの紹介と合わせて用語を解説します。
筆者のプロフィール
野球観戦歴20年超の野球オタクで、元球場職員の経歴を持ちます。
愛読書は公認野球規則で、野球のルール解説も得意としています。
5ツールプレイヤーの定義
5ツールプレイヤーとは
「ミート力」「長打力」「走力」「守備力」「送球力」の5つの能力すべてが優れた選手のこと。走攻守そろった野手を表現する言葉。
5ツールプレイヤーとは、野球選手(主に野手)として必要な能力をすべて兼ね備えた選手を指します。
当初はメジャーリーグのスカウティングで用いられいた用語でした。
メジャーリーグのスカウトは、「ミート力」「長打力」「走力」「守備力」「送球力」の5項目を採点することが一般的でした。
この全ての能力が高評価の選手を5ツールプレイヤーと呼び始めたのがこの用語のはじまりと言われています。
代表的な5ツールプレイヤー
日本では5ツールプレイヤーの用語の知名度は低く、「この選手は5ツールプレイヤーだ」という明確な基準は存在しません。
2022年で現役の選手の中から、5ツールプレイヤーと呼べる選手をピックアップしてみます。
- 柳田悠岐
→2015年トリプルスリー達成
首位打者:2回(15年、18年)
最多安打:1回(20年)
ゴールデングラブ賞:6回(14年、15年、17年、18年、20年、21年) - 山田哲人
→史上唯一のトリプルスリー複数回達成者(15年、16年、18年)
本塁打王:1回(15年)
盗塁王:3回(15年、16年、18年)
最多安打:1回(14年) - 糸井嘉男
→首位打者:1回(14年)
盗塁王:1回(16年)
ゴールデングラブ賞:7回(09年 – 14年、16年)
まさに打って、走れて、守れるスーパープレーヤーです。
柳田や山田はトリプルスリーも達成しています。
5ツールプレイヤーくらいの能力がないと、トリプルスリーは難しいとも言えますね。
【参考】4ツールプレイヤー・・?
なんJのネタとして、「4ツールプレイヤー」と呼ばれる選手が存在します。
阪神の江越大賀です。
江越は代走や守備固めで起用されるほど、一級品の走力と守備力を持っています。
さらにアマチュア時代からそのパワー(長打力)も注目を浴びており、トリプルスリーを狙える逸材として評価されていました。
ただ、プロ入り後は打撃で苦戦しており、打率が伸びません。
当たれば飛ぶとは言われるものの、とにかく当たらないことから、ミート力が欠けた4ツールプレイヤーと呼ばれるようになりました。
30歳も迫っており、決して若くはないですが、ぜひ5ツールプレイヤー江越の誕生を期待したいですね。
5ツールプレイヤー まとめ
5ツールプレイヤーの定義をおさらいしておきましょう。
5ツールプレイヤーとは
「ミート力」「長打力」「走力」「守備力」「送球力」の5つの能力すべてが優れた選手のこと。走攻守そろった野手を表現する言葉。
当サイトでは、このような野球に関するルールや小ネタを発信しています。
ぜひ、他の記事もセットでご覧ください。
関連記事のご紹介
- 中上級者向けの難しい野球ルールクイズ
→【クイズ付!野球用語集】少し難しい野球のルール17選【全部説明できる?】 - 初心者向けの野球の基本的なルール
→【初心者向け】野球のルールを簡単に解説【6歳でも理解できる!】
最後までお読みいただきありがとうございました。