2019年ドラフト会議のルール変更がNHKニュースで報じられましたね。
当記事では、2019年ドラフト会議の変更点を分かりやすく解説します。
筆者のプロフィール
野球観戦歴20年超の野球オタクで、元球場職員の経歴を持ちます。
愛読書は公認野球規則で、野球のルール解説も得意としています。
2019年ドラフト会議のルール変更
報じられた変更点はドラフト2位以下の指名方式についてです。
ドラフト2位以下の指名について
・交流戦勝ち越しリーグへ与える優先権を廃止
・優先権は1年おきに各リーグ交互に与える
従来のドラフト2位以下の指名については、交流戦勝ち越しリーグに「優先権」が与えられていました。
優先権を持つリーグの下位チームを先頭に、せ・リーグ、パ・リーグの球団が交互にドラフト2位以下を指名をしていたのです。
この優先権が、2019年から交流戦勝ち越しリーグではなく、各リーグ交互に与えられることになったということですね。
ドラフト会議優先権ルール変更の背景は?
このルール変更は、セ・パ両リーグのパワーバランスを整えるためだと考えられます。
従来の優先権は交流戦の勝ち越しリーグに与えられていましたが、交流戦は圧倒的にパ・リーグ優位で進められてきました。
2005年~2018年までで14回、これまで交流戦は実施されていますが、セリーグが勝ち越したのは2009年の一度だけです。
圧倒的にパ・リーグ優位な状況なので、ドラフト会議の優先権は実質パ・リーグのもの、と言っても過言ではありません。
優先権があれば目当ての選手を指名出来る可能性が上がりますので、良い選手が強いパ・リーグに流れやすくなる状況だったわけです。
これでは力の差は広がっていくばかりなので、この格差に歯止めをかけるために講じられた策が今回のルール変更ということなのでしょう。
プロ野球全体のためとはいえ、よくパ・リーグ側は了承したなぁ・・というのが正直な感想です。