プロ野球基礎知識

ダブルプレー(ゲッツー)簡単解説!643とは?捕殺と刺殺の考え方は?

野球の守備の華のひとつ、ダブルプレー。

試合の流れを大きく左右するビッグプレーです。

ただ、このダブルプレーには少々難しいワードが登場するのも事実で、野球観戦初心者には理解できない場面もあるかもしれません。

当記事では、野球観戦に興味を持った方に向けて、ダブルプレーについて分かりやすく解説していきます。

 

ダブルプレーとは?

ダブルプレーとは、1つのプレー(1打席)で2つのアウトを取ることを指します。

ゲッツー、併殺とも呼ばれ、どれも同じ意味です。

〈ダブルプレーの具体例〉

ノーアウトランナー1塁の場面のショートゴロ

ショートはセカンドへ送球し、一塁走者がアウト、その後ファーストにも送球し打者走者もアウト

このようなプレーはしばしば見られますよね。

1打席であるにもかかわらず2つのアウトを取る、それがダブルプレーです。

ランナーを出して攻撃ムードが高まる中、一気にツーアウトを失ってしまうため、ダブルプレーは試合の流れを左右する大きなプレーであるも言えます。

 

643?463?543のダブルプレーとは?

プロ野球中継を見ていると「6-4-3のダブルプレー!」と実況が叫ぶシーンを目にしますよね。

6-4-3、4-6-3、5-4-3などなど、様々な組み合わせが存在します。

察しの良い方は気づいていると思いますが、この数字は守備のポジションを指しています。

〈ポジション-数字紐付け表〉

1 投手 ピッチャー
2 捕手 キャッチャー
3 一塁手 ファースト
4 二塁手 セカンド
5 三塁手 サード
6 遊撃手 ショート
7 左翼手 レフト
8 中堅手 センター
9 右翼手 ライト

要するに、「6-4-3」のダブルプレーというのは、ショートが捕球し、セカンドに送球、セカンドからファーストに送球して成立したダブルプレーというわけです。

ダブルプレーはスピード感あるプレーですので、いちいちポジションを呼ぶことは出来ないのでしょう。

野球中継では頻繁にポジション数字が使われます。

 

【上級者向け】刺殺と補殺の記録方法は?

プロ野球では、ヒット数や勝利数をはじめ、様々な数字が記録されています。

守備において公式に記録されているのが刺殺と補殺です。

刺殺と補殺は守備率の算出にも使用される数字であり、守備での貢献度をはかる1つの目安となっています。

【野球基礎】守備率とは?計算方法、刺殺と補殺の違いも解説!当サイトでは、野球観戦初心者に向けて、野球に関する数字を簡単に解説します。当記事のテーマは守備率です。計算方法や用語解説、シーズン記録について解説します。...

 

通常、刺殺と補殺は以下の基準で記録されます。

 

刺殺:アウトに取る中で最後に打球を触った選手
→具体例:ライナーやフライを取った選手、送球を捕球してアウトにした選手

補殺:アウトに関わった選手(刺殺が記録される選手を除く)
→具体例:内野ゴロを送球しアウトにした選手

 

この基準であれば、普通は1つのプレー刺殺と補殺が両方記録されることはありませんが、ダブルプレーの場合は例外なのです。

 

セカンド、ショート、ファーストと渡る4-6-3のダブルプレーか成立したとしましょう。

この場合、刺殺と補殺は以下のように記録されます。

ファースト刺殺1
→2つ目のアウトの捕球

セカンド捕殺1
→1つ目のアウトの送球

ショート捕殺1刺殺1
→1つ目のアウトの捕球
→2つ目のアウトの送球

1つのプレーで、ショートには補殺も刺殺も記録されていますね。

刺殺と補殺はあくまでも1つのアウトで計算するため、ダブルプレーではこのような現象が発生するのです。

 

ダブルプレーにまつわる日本記録

ダブルプレーに関する日本記録をご紹介します。

通算併殺打

順位 選手 併殺打 試合数
1 野村 克也 378 3017
2 衣笠 祥雄 267 2677
3 大杉 勝男 266 2235
4 長嶋 茂雄 257 2186
4 中村 紀洋 257 2267
6 新井 貴浩 242 2383
7 落合 博満 236 2236
7 谷繁 元信 236 3021
9 土井 正博 235 2449
10 山崎 武司 230 2249

 

併殺打そのものは悪い記録ではあるものの、併殺打ランキングには強打者の名前がずらりと並びます。

そもそも併殺打を打つためには、ランナーがいる場面で打席に立つ必要があるのです。

ノムさんこと野村克也選手の併殺打378というのは驚異の記録で、これは3000試合以上、打席に立ち続けたからこそ生まれた記録なのですね。

 

「三振が出来るのは打席に立った者だけだ」という名言と同様に、

併殺打の通算記録も、ある意味強打者の証明と言えそうです。

 

シーズン最多併殺打

順位 選手 当時所属 併殺打 年度 試合
1 ブーマー オリックス 34 1989 130
2 野村 克也 南 海 31 1973 129
3 駒田 徳広 横 浜 29 1994 130
4 葛城 隆雄 大 毎 28 1959 132
4 ラミレス ヤクルト 28 2006 146
4 山崎 武司 楽 天 28 2007 141
7 大杉 勝男 ヤクルト 27 1978 125
7 内川 聖一 ソフトバンク 27 2016 141
9 ブルックス 日本ハム 26 1998 129
9 中村 紀洋 近 鉄 26 2001 140
9 和田 一浩 中 日 26 2013 142

シーズン記録も通算記録同様、強打者の名前が並びます。

1アウト、もしくはノーアウトでランナーを置いた場面で、バントや進塁打ではなく、正面からスイングさせてもらえるからこそ、ダブルプレーの数も増えるのでしょう。

 

1試合最多併殺

1試合最多併殺打の記録は6併殺で、1970年阪急(4月30日、対埼玉西武戦)、95年巨人(5月17日、対横浜戦)、96年横浜(8月18日、対広島戦)で記録されています。

近年では、2019年に千葉ロッテマリーンズが練習試合で6回までに毎回となる6併殺を記録し話題になりました。

1試合に6併殺となると、6度もチャンスが一瞬で潰れていることになり、ファンにとっては辛い1戦になりそうですね・・・

 

ダプルプレーまとめ

ここまでの内容を箇条書きでまとめます。

・ダブルプレーとは、1つのプレー(1打席)で2つのアウトを取ること

・6-4-3、5-4-3等の数字はポジションを指している

・ダブルプレーでは刺殺、補殺が同時に記録される

・併殺打の歴代最多記録は野村克也

・併殺打は強打者の証

・1試合最多併殺は6併殺