「一軍だけはなくて二軍戦も見てみたい!」
「二軍の試合っていつどこでやってるんだろう?」
プロ野球に熱中すると、次第に二軍戦にも興味が出てくるのではないでしょうか。
二軍で奮闘中の将来有望なルーキー、復活を狙うベテラン選手、怪我明けで調整中のスター選手などなど、二軍だからこそ見ることが出来る選手もいます。
当記事では、プロ野球二軍のシーズンの流れや仕組みについてわかりやすく解説します。
二軍の各球場もご紹介していますので、この記事をご覧いただければ、二軍について相当詳しくなるはずです。
野球観戦歴20年超の野球オタクで、元球場職員の経歴を持ちます。
愛読書は公認野球規則で、野球のルール解説も得意としています。
そもそもプロ野球の二軍(ファーム)とは?
プロ野球の一軍登録出来る選手は最大31名と決められています。
この31名の一軍登録から外れた控え選手により構成されるチームが二軍(ファーム)です。
プロ野球12球団の全てのチームが二軍チームを保有しています。
一軍登録選手は調子や体調、怪我の影響などでしばしば入れ替えが行われますので、二軍選手は常に一軍昇格を目指して奮闘します。
二軍にも公式戦は存在し、個人成績や優勝の概念は存在するものの、一軍に比べるとチームの成績はそれほど重視されません。
あくまでも二軍は選手の調整や育成の場として語られることが多いです。
<注意>2026年にファームは大きく変わる!
2026年はプロ野球二軍の大きな転換期です。
2026年シーズンから、主に以下のような点が変わります。
- 2リーグ制(イースタン/ウエスタン)を解消し、3地区制(東/中/西)に変更
- 順位は地区ごとに決定
- 地区優勝3チームと2位球団で最も勝率の高い1チームの計4チームでファーム日本選手権を開催
- フレッシュオールスター(二軍のオールスター)はセ・リーグ選抜VSパ・リーグ選抜とする
地区を固めることで移動負担等の軽減が期待できると言われています。
また、選手の負担軽減だけではなく、「将来のファームの拡張も見据えて、積極的な議論をしている」とプロ野球オーナー会議後に語られています。
以下では、このような変更点も踏まえて、最新のプロ野球の二軍(ファーム)情報をまとめます。
プロ野球二軍(ファーム)のリーグ構成
プロ野球二軍は3地区制で運用されます。
2026年は以下のように割り振られています。
- 東地区(5):楽天/オイシックス新潟/ヤクルト/ロッテ/日本ハム
- 中地区(5):西武/巨人/DeNA/ハヤテ静岡/中日
- 西地区(4):オリックス/阪神/広島/ソフトバンク
※地区分けは固定ではなく、ファーム拠点移転などを踏まえ2〜3年後をめどに再編予定とされています。
2025年シーズンまではイースタンリーグとウエスタンリーグの2リーグに分かれていました。
なお、地区内でのみ試合を行うわけではありません。
「地区内対戦を6カード連続 → 他地区との交流戦を2カード」を繰り返すことが基本運用とNPBは明言しています。他地域との交流戦もそれなりに開催されるというわけです。
プロ野球二軍(ファーム)のシーズンの流れ
二軍戦は一軍戦と同様に3月~10月にかけて実施されます。
7月にはフレッシュオールスターと呼ばれる、二軍版オールスターも開催されます。
2025年までは各リーグの選抜(イースタン選抜VSウエスタン選抜)で開催されていましたが、3地区制となったことに伴い、セ・リーグ選抜VSパ・リーグ選抜となりました。
※二軍専門球団(オイシックス、ハヤテ)の所属は検討中の模様です
10月にはファーム日本選手権 (一軍の日本シリーズに相当するもの)も行われます。
3地区制の導入に伴い、ファーム選手権は各地区の優勝球団(勝率1位)+ワイルドカード(2位球団で最も勝率の良い球団)による4チームで日本選手権が開催されます。
日本選手権の仕組みなど、3地区制によって一軍とは異なる点も増えてはきましたが、大きな流れ自体は一軍のスケジュールに極めて近い内容となっています。
一方で、年間の試合数は球団によって異なります。
ウエスタンリーグ、イースタンリーグともに1球団あたり年間130試合~140試合前後を行います。
一軍であれば死にものぐるいで勝率を争うため、試合数が球団によって異なることなどあり得ませんが、二軍では試合数はバラバラなのです。(二軍は雨天中止の再試合もありません)
二軍の順位が重視されていないことがよく分かりますね。
プロ野球二軍(ファーム)の試合ルール
二軍とはいえ、試合における基本的なルールは一軍の試合と変わりません。
異なる点は、DH制の取り扱いと延長戦に関する規定です。
プロ野球二軍のDH制
一軍のDHはパ・リーグチーム主催の試合はDH制度を採用、セ・リーグチーム主催の試合はDH制度不採用と、明確に分けられています。
一方で二軍のDH制は、各チームの各試合に判断が委ねられています。
一軍がパ・リーグに該当するチームの主催試合は、二軍戦でも基本的にDH制を採用します。
ポイントは一軍がセ・リーグに該当するチームの主催試合ですが、こちらもDH制を採用することは可能になっています。
DH制を採用した方が多くの野手に打席のチャンスを与えられるため、DH制は積極的に活用されています。
従来は一軍がセ・リーグに該当するチームの主催試合ではDH制の導入は認められていませんでした。
イースタンリーグ、ウエスタンリーグともに順次解禁され、2019年現在は全てのチームでDH制採用が可能です。
プロ野球二軍の延長戦
一軍の延長戦は延長12回までですが、二軍の場合は原則10回までです。
一軍の延長戦規定よりも短いのですね。
なお、一軍の本拠地での前座試合(一軍公式戦の前に実施する試合)や試合終了後に移動が控えている場合は9回打ち切りとする場合もあります。
プロ野球二軍(ファーム)の試合の特徴
二軍の試合はプロ野球でありながらアマチュア野球のような独特の空気感が存在します。
独特の空気感を生み出す二軍戦の特徴を列挙してみます。
- 観客が少なく、鳴り物応援も無い
- 試合前やイニング間のイベントが無い
- 勝利よりも育成優先
- 平日でもデーゲームが多い
- 選手との距離が近い
特に勝利よりも育成を優先するシーンは見ものです。
一軍であれば間違いなく代打を送られるような場面でも、まだ打撃の粗い若手選手にチャンスを与えることもしばしば見られます。
観客層もかなりの玄人が多く、選手を見守る空気が感じられることも多いです。
選手との距離感も近いので、プロ野球ファンであれば一度は二軍観戦をオススメします。
なお、アマチュア時代から注目を集めていた若手スター選手や、怪我明けの一軍スター選手が出場する場合は観客が殺到することもあります。
プロ野球二軍(ファーム)の試合はどこで見れる?
二軍の試合は一軍の本拠地や地方球場で実施されるケースもありますが、多くの場合二軍の本拠地球場で実施されます。
| チーム | ファーム本拠地球場 | 所在地 |
|---|---|---|
| 東北楽天ゴールデンイーグルス | 利府町中央公園野球場 | 宮城県利府町 |
| 東京ヤクルトスワローズ | ヤクルト戸田球場 | 埼玉県戸田市 |
| 埼玉西武ライオンズ | CAR3219フィールド | 埼玉県所沢市 |
| 千葉ロッテマリーンズ | ロッテ浦和球場 | 埼玉県さいたま市南区 |
| 読売ジャイアンツ | 読売ジャイアンツ球場 | 神奈川県川崎市多摩区 |
| 横浜DeNAベイスターズ | 横須賀スタジアム | 神奈川県横須賀市 |
| 北海道日本ハムファイターズ | ファイターズ鎌ヶ谷スタジアム | 千葉県鎌ケ谷市 |
| くふうハヤテベンチャーズ静岡 | 清水庵原球場 | 静岡県静岡市 |
| オイシックス新潟アルビレックス・ベースボール・クラブ | HARD OFF ECOスタジアム新潟 | 新潟県新潟市 |
| 中日ドラゴンズ | ナゴヤ球場 | 愛知県名古屋市中川区 |
| オリックス・バファローズ | 杉本商事バファローズスタジアム舞洲 | 大阪府大阪市此花区 |
| 阪神タイガース | 阪神鳴尾浜球場 | 兵庫県西宮市 |
| 広島東洋カープ | 広島東洋カープ由宇練習場 | 山口県岩国市 |
| 福岡ソフトバンクホークス | HAWKSベースボールパーク筑後 | 福岡県筑後市 |
一軍と二軍で本拠地の都道府県が異なることも多く、必ずしも一軍の本拠地と近いわけではないのですね。
プロ野球二軍(ファーム)まとめ
プロ野球の二軍観戦について、イメージがわきましたでしょうか。
一軍の観戦に慣れた方は、是非独特な雰囲気の二軍観戦にもチャレンジしてみてくださいね。
なお、二軍戦はネット観戦も可能です。
気になる方はこちらの記事もご覧ください。



