ナゴヤ球場は中日ドラゴンズの二軍本拠地です。
球場は名古屋市中川区に位置し、かつては一軍公式戦も開催された歴史あるスタジアムです。
当記事では実際に観戦した様子をレポートとしてまとめますので、ナゴヤ球場での観戦の参考になれば嬉しいです。
ナゴヤ球場の基本情報

ナゴヤ球場は、愛知県名古屋市中川区に位置する、中日ドラゴンズ二軍の本拠地球場です。
<ナゴヤ球場の基本情報>
球場の広さ | 両翼100m、中堅122m |
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収容人数 | 約5,000人(全席自由席) |
入場料 | 大人1,000円、子ども500円 |
アクセス | ・JR東海道本線「尾頭橋駅」から徒歩約10分 ・名鉄名古屋本線「山王駅」から徒歩約15分 ・名古屋市営バス「ナゴヤ球場前」下車すぐ |
現在は外野スタンドやナイター設備も撤去された二軍球場ですが、かつてはドラゴンズの一軍本拠地でした。
公式戦開催試合数は3,068試合にものぼり、これは2024年終了時点で歴代7位で、バンテリンドームを上回っています。
参考:公式戦開催全球場
特に1988年10月19日、中日ドラゴンズ vs 読売ジャイアンツ戦(中日リーグ優勝決定戦)は「10.19」として有名です。
1988年セ・リーグ最終戦で、勝てば中日の優勝が決まるという大一番。
ナゴヤ球場は超満員となり、外野スタンドだけでなく球場外の道路・線路沿い・隣接するマンション屋上にまでファンが押し寄せたことで有名。
試合は延長12回の末、川又米利のサヨナラ打で中日が優勝を決定。
その瞬間、球場全体と周辺のマンション屋上から大歓声が湧き起こり、「ナゴヤ球場が揺れた夜」として今でも語り継がれる伝説の試合となりました。
この時にファンが殺到したマンションというのが、このレフト後方に見えるマンションです。

ナゴヤ球場は昭和のプロ野球を支えた歴史ある球場なのです。
ナゴヤ球場へのアクセス
- JR東海道本線「尾頭橋駅」から徒歩約10分
- 名鉄名古屋本線「山王駅」から徒歩約15分
- 名古屋市営バス「ナゴヤ球場前」下車すぐ
かつての一軍本拠地ということもあり、ナゴヤ球場のアクセスは抜群です。
最寄り駅は「尾頭橋駅」に「山王駅」と複数路線が利用可能であり、なんと名古屋駅から1駅です。
新幹線からの遠征民もアクセスしやすい球場です。
今回は尾頭橋駅ルートで行ってみましたので、その様子を紹介します。


尾頭橋駅の改札前の景色はこんな感じです。
プロ野球の球場があるとは思えない落ち着いた雰囲気ですが、「ナゴヤ球場」の案内標識はしっかりあります。

案内標識に従ってまっすぐ一本道。

曲がり角にも標識があるので、迷う心配はありません。

すぐに室内練習場や防球ネットが見えるのであっという間に到着です。
ナゴヤ球場の施設紹介
ここからは実際のナゴヤ球場の様子を紹介します。
入口~コンコースの様子
ナゴヤ球場は全席自由席のため、人気席狙いの方は開場前から並んでいます。
以下は9月の平日11時頃の様子です(試合開始12時半、開場11時40分)。
平日に満席になることは滅多になく、入場後しばらくも座席は選び放題だったので、よっぽど席にこだわりが無ければ開場時間前後の到着で問題ないと思います。

- 土日祝は日付指定チケット(売り切れるケースもあるので、事前購入がおすすめ)
- 平日は日付フリーのチケット(日付フリーのため、行きたい日が雨天中止となっても払い戻しは無し)
- 当日券売り場あり
12時半試合開始のこの日は11時40分に開場でした。
球場正面の入口から入るとこんな感じでチャンピオンフラッグが飾られています。

スタンドの入口は2階です。まずは階段を登ります。

コンコースはこんな感じです。

ドラゴンズのルーキー選手が紹介されていました。

ナゴヤ球場の歴史に関する展示もありました。

ほんの少しですが、ドラゴンズグッズの販売もあります。
売店には人はおらず、飲食店の売店で声をかける形式です。

二軍球場には飲食店は無い場合もありますが、ナゴヤ球場にはしっかりと売店が用意されています。

2台だけですが自販機もありました。

座席の様子
座席の全体像はこちらです。全席自由席になっています。
ご覧の通り屋根は一切ありませんので、真夏の観戦は覚悟が必要です。(ナイター設備も無いので、全試合デーゲームです)

バックネット裏~内野の座席はこんな感じ。
ドリンクホルダーはありません。
プラスチック製でややお尻が痛くなるので、折りたたみ座布団を持っていると楽です。


座席の後方はこんな感じで通路になっており、移動しやすいスタンドの作りになっています。

バックネット裏の最前列付近の様子です。

こちらはバックネット裏の最後列からの眺めです。
最後列でもかなり近いので、個人的には最後列が観戦しやすかったです。

そしてバックネット裏の最前列以上に人気なのが、こちらのブルペン横の座席です。

椅子の色は変わりますが、座席の作りはバックネット裏同様でした。

こんな感じで投球練習を目の前で見れるため、試合開始時には多くの方がギュッと集まっていました。

外野寄りの座席はこんな感じです。
土日はここまで埋まることもありますが、平日はほぼ貸切状態で観戦できます。

座席はもっとも簡素です。

なお、ナゴヤ球場には外野スタンドはありません。
今は完全に取り壊されてしまっていますが、かつてここにスタンドがあったんだろうなーという雰囲気は感じられました。

バックスクリーンはこんな感じです。
簡素ではありますがホームラン時には打球速度や角度の表示もありました。

売店・飲食の様子
ナゴヤ球場には売店があるのが嬉しいポイントです。
売店の様子はこんな感じでした。
平日ということもあり、混雑はほとんどありませんでした。

メニューはこんな感じで、定番メニューが並びます。
「ナゴ球ポテト」や「みそ串カツ」のように名古屋を感じられるメニューがあったのは嬉しいポイントでした。


中日ファンの知人から聞いていたおすすめメニュー「骨付鳥」を楽しみにしていたのですが、この日は販売無しでした・・・泣

というわけでみそ串カツとビールを購入。
味は正直可もなく不可もなく・・・という感じです(せっかく名古屋でみそ串カツ食べるなら、別のお店で食べればよかったと若干後悔・・・)

とはいえ、やはり球場での飲み食いは格別です。
美味しく楽しく観戦させていただきました。
また、平日ですが売り子さん(2人)もスタンドを回ってくれてましたので、ビールが進みやすい球場です(笑)
外周の様子
ナゴヤ球場は選手や関係者の導線とファンの導線をはっきりと分けており、あまり入れる場所がありませんでした。
外周の施設と言えばこのチケット売り場くらいでしょうか。

こんな感じでしっかりと柵で仕切られていますので、選手との接触は難しいでしょう。

ナゴヤ球場でサインは貰えるか?
ドラゴンズはナゴヤ球場や屋内練習場、選手寮(昇竜館)付近でのファンの出待ちを禁止しています。
ナゴヤ球場、屋内練習場、昇竜館周辺で一部のファンの方による入り待ち、出待ち、サインを求めるなどの行為が増えております。
ドラゴンズ公式サイトより
この様な行為はトラブルや事故に成りかねず、近隣の方へも大変ご迷惑となるため、お控えいただきますようお願いいたします。
さきほど外周の様子を紹介したとおり、導線がはっきりと分けられているので、他球場よりもサインを貰うのは難しいです。
一方でナゴヤ球場ではファンと選手の交流イベントが不定期に開催されますので、ドラゴンズファンの方は公式イベントを活用してサインを貰うと良いでしょう。
【参考】ナゴヤ球場の周辺の様子
ナゴヤ球場から尾頭橋駅に向かう方向に見えるのが、選手寮(昇竜館)です。
ご覧の通り、球場の真裏にドンと構えています。

入口には「出待ち禁止」と明記されています。

ドラゴンズのロゴがカッコいい室内練習場は存在感がありますが、見学はできません。

ナゴヤ球場の横は公園にもなっていますので、子連れの方は気分転換に散歩もできます。

ナゴヤ球場の紹介は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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