プロ野球基礎知識

プロ野球日本シリーズとは?ルール・歴史・最多優勝チームは?

プロ野球の1年の締めくくりとして開催されるのが日本シリーズです。

セ・リーグ、パリーグそれぞれの代表チームが激突し、その年の日本一チームを決定します。

当記事では、この日本シリーズとは何か?という基本的な事項を解説した上で、ルールや歴史、最多優勝チームなどをご紹介します。

日本シリーズについて詳しく理解していただき、これからの日本シリーズをさらに楽しみましょう!

 

日本シリーズとは?

日本シリーズ(正式名称:日本選手権シリーズ)とは、プロ野球のレギュラーシーズン終了後に実施される、セ・リーグ、パ・リーグの代表チームの戦いです。

各リーグ、クライマックスシリーズを突破したチームが出します。

日本シリーズは基本的に地上波で全試合放送されるほど注目度が高く、日本シリーズを制覇したチームは世間から「その年の日本一のチーム」として認知されます。

 

そして、日本シリーズの注目度はしばしばスター選手を誕生させます。

直近では2018年日本シリーズを制覇したソフトバンクホークスの甲斐が良い例ですね。

その強肩を日本中に知らしめ、「甲斐キャノン」として甲斐の名前は一躍全国区になりました。

 

日本一を決める舞台、新たなスターが誕生する舞台ということもあり、日本シリーズの注目度はレギュラーシーズンとは桁違いです。

 

日本プロ野球で最も盛り上がる舞台と言っても過言ではありません。

 

日本シリーズのルール

日本シリーズのルールを確認します。

日本シリーズの開催要項は毎年公開されますので、要チェックです。

2018年日本シリーズの開催要項はこちら

優勝(日本一)の決め方

日本シリーズは引き分けが無ければ最大で7試合行われ、先に4勝したチームの優勝です。

優勝が確定した時点でその年の日本シリーズは終了となり、残りの試合は行われません。

 

引き分けに関するルール

日本シリーズにも引き分けは存在します。

レギュラーシーズンと同様、12回終了時点で決着がつかない場合、その試合は引き分けとして扱われます。

高校野球のようにタイブレーク方式が採用されているわけでもありません。

 

一方で、日本シリーズは必ず優勝を決めます。

331分のように、第7戦で決着(4勝)がつかない場合、第8戦に突入します。

8戦以降は延長打ち切りの規定は無く、決着がつくまで試合が行われます。

過去、日本シリーズが第8戦までもつれこんだのは1986年の西武VS広島のみ。

引き分け試合が2試合以上発生した場合、第9戦に突入しますが、前例はありません。

 

本拠地(主催日程)、DHに関するルール

セ・リーグ、パリーグのどちらのチームが第何戦を主催するか、というのは西暦が偶数年か奇数年かによって決められています。

〈西暦が偶数年の場合〉

12戦・・セ・リーグ主催

345戦・・パ・リーグ主催

67戦・・セ・リーグ主催

奇数年の場合はセ・リーグ、パ・リーグが逆転

主催チームの本拠地球場で試合は開催されます。

DH制はパ・リーグチーム主催試合のみで採用となっており、セ・リーグ主催試合ではパ・リーグの投手も打席に立つことになります。

なお、第8戦が開催される場合はそのまま第7戦の球場で開催され、第9戦以降はもう一方の球場に移動することとなります。

 

審判は6人制

日本シリーズではレギュラーシーズンよりも審判が2名増加します。

リクエスト制度が導入されたことで、審判の人数が増える効果は小さくなりましたが、より堅確な判定が期待されます。

追加された2名の審判はポール際に配置され、ポール際のファールやホームランの判定、ライン際の判定を行います。

 

日本シリーズの歴史・対戦成績

日本シリーズの歴史は1950まで遡ります。

1回日本シリーズは毎日オリオンズVS松竹ロビンスの対戦カードで、初代チャンピオンは毎日オリオンズでした。

 

その後毎年開催され、2019年で70回目の開催となります。

以下、様々な角度で過去の成績を振り返りましょう。

 

セ・リーグ、パ・リーグの対戦成績は?

日本シリーズのセパ対戦成績は非常に均衡しています。

2018年まで69回の日本シリーズのうち、セ・リーグチームの日本一が35回、パ・リーグチームの日本一が34回と、5分の対戦成績となっています。

 

近年は「パ高セ低」と言われます。

直近10年ではセ・リーグ日本一が2回、パ・リーグ日本一が8回とパ・リーグが圧倒していますが、通算で見ると互角なのですね。

 

日本シリーズの各球団別の優勝状況は?

球団別の成績を比較します。

球団 出場回数 優勝回数 直近出場年 直近日本一
巨人 34 22 2013年 2012年
西武 21 13 2008年 2008年
ソフトバンク 18 9 2018年 2018年
ヤクルト 7 5 2015年 2001年
オリックス 12 4 1996年 1996年
ロッテ 6 4 2010年 2010年
広島 8 3 2018年 1984年
日本ハム 7 3 2016年 2016年
中日 10 2 2011年 2007年
DeNA 3 2 2017年 1998年
阪神 6 1 2014年 1985年
楽天 1 1 2013年 2013年

最多出場、最多日本一チームは巨人

 

最も日本一に輝いているチームは巨人です。

過去通算34回の日本シリーズ出場、22回の日本一に輝いています。

過去69回の3分の1ほどが巨人の日本一であるということになります。

日本一回数二位の西武(西鉄時代含む)が、21回の出場で13回の日本一なので、巨人の成績の凄まじさが感じられますね。

 

特筆すべきは1965年〜1973年、川上監督時代のV9です。

9年連続日本一に輝いた偉業は、今後も達成は難しいのではないでしょうか。

 

出れば勝てるチームは楽天?ヤクルト?

 

出場回数に対して、日本一回数が多いのは楽天です。

楽天は歴史が浅い球団なので、日本シリーズ出場は2013年の1回のみです。

この唯一の日本シリーズで日本一に輝いており、日本一達成率は出場すれば100%というわけですね。

ただ、一回の出場で出れば優勝というには無茶がありますね。

 

次に日本一確率が高いのが、出場回数7回、日本一回数5回のヤクルトです。

日本一達成率71%と、非常に高い数値を誇ります。

日本シリーズに強く、出れば勝てる球団と言えるのではないでしょうか。

 

最も日本一から遠ざかっているのは広島

 

現在の12球団で最も日本一から遠ざかっているのが1984年以来日本一が無い広島です。

1984年の日本一以降、日本シリーズには4回出場しているものの、いずれもパ・リーグの前に撃沈しています。

 

なお、阪神も1985年以来日本一がありません。

伝説の33-4の日本シリーズなど、「日本シリーズに弱い阪神」のイメージが定着してしまっています。

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阪神と広島は平成の時代には日本一に立つことは出来ませんでした。

 

最も出場から遠ざかっているのはオリックス

 

日本シリーズ出場そのものから最も遠ざかっているのはオリックスです。

オリックスとしての日本シリーズ出場は1996年、イチローがプレーした仰木監督時代のブルーウェーブまで遡ります。(この年は日本一にも輝いています)

 

オリックスは唯一、21世紀に日本シリーズに出場出来ていない球団ということになりますね。

なお、近鉄バファローズ時代を含めても2001年の出場が最後です。

 

日本シリーズの価値が低下している?

クライマックスシリーズの開始により、日本シリーズの価値に疑問が投げかけられる機会が増えました。

かつての日本シリーズといえば、長きに渡るペナントレースを制したチーム同士の対戦で、まさに頂上決戦と呼べるものでした。

この勝者は日本一と呼ぶにふさわしいでしょう。

 

一方、クライマックスシリーズ導入以降は、クライマックスシリーズを制したチームによって日本シリーズが組まれます。

ペナントレースで3位でも、日本シリーズ出場の可能性があるのです。

 

実際に過去、ペナントレースでは優勝を逃したチームが日本一に立つ事例も発生しています。

史上最大の下克上!?リーグ3位から日本一を達成したチームは?2004年からはパ・リーグにプレーオフを導入、2007年からは両リーグにクライマックスシリーズが導入されたことで、現在はリーグ2位、3位であっても日本一の可能性が存在します。それでは、リーグ2位、3位からクライマックスシリーズ、日本シリーズを勝ち抜いたチームは存在するのでしょうか。当記事では、リーグ2位、3位チームによる日本一についてご紹介します。...

これでも、日本シリーズ優勝を日本一と呼べるだろうか?という声が上がっているのです。

長いシーズンを優勝したチームよりも、クライマックスシリーズ、日本シリーズの短期決戦を制したチームが「日本一」と呼ばれることに違和感を感じているわけですね。

管理人自身はクライマックスシリーズは賛成なのですが、こういった声が上がる気持ちもわかります。

ただ、クライマックスシリーズ導入により消化試合が減少し、球界が盛り上がり、収益も増加していることを見ると興行的には成功です。

クライマックスシリーズが無くなることは当面無いと思われますので、素直に今の仕組みで楽しむのが良いのではないでしょうか。