プロ野球観戦に行きたいけど、プロ野球の応援は独特でマナーにもうるさそうだから不安・・
こういった野球観戦初心者の方は多いですよね。
確かにスポーツ観戦は、各スポーツ独特の風習や文化がありますので、観戦前にはしっかりと把握しておきましょう。
当記事では、プロ野球観戦における基本的なマナーを6つご紹介します。
この記事を読んでいただければ、安心して楽しくプロ野球を観戦できるはずです。
野球観戦歴20年超の野球オタクで、元球場職員の経歴を持ちます。
愛読書は公認野球規則で、野球のルール解説も得意としています。
【大原則】プロ野球には試合観戦契約約款が存在する
観戦マナーをご紹介する前に、大原則をお伝えしておきます。
そもそも、プロ野球観戦のルールは試合観戦契約約款として、NPB(社団法人日本プロ野球機構)から明示されているのです。試合観戦契約約款リンク
全ての野球観戦者は、この観戦契約約款に従う必要があります。
- 試合妨害の禁止
- グラウンドへの乱入禁止
- チケットの転売禁止
禁止事項とはいえ、こちらは一般的な常識がある方なら、まず問題ないでしょう。
この先では、初心者が誤解している可能性がある禁止事項や、試合観戦契約約款には明記されていない暗黙のルール(マナー)について重要なものをご紹介します。
知っておくべき観戦マナー・観戦ルール6選!
プロ野球を観戦する上で、知っておくべき観戦マナー・ルールは以下の6点です。
- ホームとビジターの違い
- 座席によって応援スタンスが異なる
- 野次はNG
- 持ち込み禁止物
- 太鼓やトランペット、笛を使った応援は禁止
- プロ野球観戦における服装
ひとつずつ、丁寧に解説していきます。
ホームとビジターの違い
プロ野球観戦において絶対に理解しておかなくてはいけないのが、ホームとビジターの違いです。
試合観戦契約約款に記載される内容ではありませんが、これを理解しておかないとトラブルの元となります。
ホームは、その試合の主催者を指し、ビジターとは対戦相手を指します。
プロ野球の試合は基本的に主催者のホーム球場で行われます。
<例>
阪神VS巨人が甲子園球場で行われている場合
ホーム :阪神
ビジター:巨人
なぜこれを理解する必要があるのでしょうか。
プロ野球の応援はホームベースを中心として、応援するエリアが1塁側(一塁内野席~ライトスタンド)と3塁側(3塁内野席~レフトスタンド)に分かれるのです。
一塁側がホーム、三塁側がビジターであることが一般的ですので、応援したいチームによって、座る座席を選びましょう。
バックネット裏や内野席は両チームのファンが混在していることがほとんどですが、外野席は特に要注意です。
外野席は私設応援団が応援するエリアでもありますので、熱狂的なファンが集まります。
外野席で相手チームのユニフォームを着ていると、トラブルの元になります。
外野席で観戦する場合は、必ず応援したいチーム側がライト側、レフト側のどちらなのかを確認しましょう。
座席によって応援スタンスが異なる
ホーム/ビジターの違いに加えて、内野/外野の違いも重要ですので、座席の雰囲気も事前に知っておく必要があります。
- 外野席:熱狂的なファンが多く集まる。立って応援するのが一般的
- 内野席:比較的穏やかな雰囲気。座って応援するのが一般的
先述のとおり応援団が応援するエリアであり、熱狂的なファンが集まります。
自チームの攻撃時には基本的には立って応援しましょう。
なお、相手チームの攻撃時には静かに座って応援するのもマナーです。
比較的ゆったり観戦する方が多いです。
そのため、立って応援したり、大声で応援すると周囲の迷惑になることもあります。
内野席では座って応援しましょう。
座席の特徴については以下の記事で詳細に解説していますので、ぜひ合わせてご覧ください。
野次はNG
プロ野球といえば、野次が飛んでいるイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
しかし実際は野次はマナー違反、内容によってはルール違反です。
試合観戦契約約款にも以下の通り明記されています。
他の観客及び監督、コーチ、選手、主催者及びその職員等、販売店その他の球場関係者への威嚇、作為又は不作為の強要、暴力、誹謗中傷その他の迷惑を及ぼす行為
(試合観戦契約約款より抜粋)
誹謗中傷などは明確に禁止されており、悪質な野次は退場処分の対象にもなります。
野次を注意した方と注意された方によるトラブルも多いです。
野次は周囲の観客を不快にさせます。
野次を飛ばすのはやめましょう。
持ち込み禁止物
持ち込み禁止物は試合観戦契約約款でも明記されています。その中でも知らずに持ち込んでしまいそうなもの、明記されていないものをご紹介します。
以下のようなものは、持ち込みは避けましょう。
- 缶、ビン
- 大きな応援ボード
- 傘
缶、ビンの持ち込み禁止は試合観戦契約約款にも明記されています。
持ってきてしまった場合は、入場口で紙コップに全て移し替えることになりますので注意です。
応援メッセージを書いたうちわやボードを持ち込みたい方も多いでしょう。
持ち込みは可能ですが、大きさには注意です。
他の観客の視界を遮る大きさのものは、入場口に預けるよう注意される可能性があります。
試合観戦契約約款では禁止されていませんが、球場ルールで大きさが指定されていることが多いです。
自分の胸の位置で持てる大きさならまず問題ありません。
また、ボードやうちわを高く上げると他の人の視界を遮ってしまいますので、持つ高さには気をつけましょう。
傘についても試合観戦契約約款で禁止されているわけではありません。
大きな応援ボードと同じく、他の観客の視界を遮る可能性がありますので、傘はささないのがマナーです。
基本的にはカッパを羽織ってください。
どうしても傘が必要な場合も、透明なビニール傘にしましょう。
太鼓やトランペット、笛を使った応援は禁止
鳴り物応援は禁止です。
試合観戦契約約款にも明記されています。
何人も、主催者の許可を得ることなく、試合観戦に際し、以下の各号の応援行為をしてはならない。
(1) トランペット、太鼓、カネ、笛その他の楽器又はこれに類する物を使用した応援
(2) 応援旗、横断幕等の他の観客の観戦に支障を及ぼす虞のある物を使用した応援
(3) 観客を組織化し又は観客の応援を統率して行われる集団による応援
(4) その他当機構が別途指定した方法による応援
(試合観戦契約約款より抜粋)
コレ、意外に思う方もいるのではないでしょうか。
プロ野球の応援といえば、トランペットや太鼓、笛に合わせて歌う応援歌ですよね。
実はあの応援団はしっかりと球団の許可を取って応援団を組んでいるのです。
許可無しで鳴り物応援をしたら普通に怒られますのでご注意を。
プロ野球観戦における服装
服装に関する規定はありません。
唯一気をつけなくてはいけないのは、その試合に関係ないチームやスポーツのユニフォーム等を着用するのはNGです。
阪神VS横浜の試合で、サッカーのユニフォームや巨人のユニフォームを着ていたら変ですよね。
トラブルの元にもなりますので、避けましょう。
この1点さえ気をつければ、服装は自由です。
ご自身が1番楽しめる服装で観戦しましょう。
プロ野球観戦マナー・ルールまとめ
色々とルール、マナーがありますね。
以下のようなポイント全て、観戦者全員が楽しめるように配慮されたルールです。
- ホームとビジターの違い
- 座席によって応援スタンスが異なる
- 野次はNG
- 持ち込み禁止物
- 太鼓やトランペット、笛を使った応援は禁止
- プロ野球観戦における服装
しっかりとルールは理解したうえで、全力でプロ野球観戦を楽しんでくださいね!
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