はじめて野球を見に行く場合、多くの方が席選びで迷うのではないでしょうか。
当記事では、野球観戦初心者の方に向けて、座席の選び方を伝授します。
座席選びを間違えてしまうと、
「本当は座ってゆっくり観戦したかったのに、周りみんな立って歌ってるぞ・・」
といったことになりかねません。
初めての野球観戦でオススメするのは内野席ですが、まずは当記事を読んで、自分に合った座席を考えてみてくださいね。
野球観戦歴20年超の野球オタクで、元球場職員の経歴を持ちます。
愛読書は公認野球規則で、野球のルール解説も得意としています。
座席の違いを理解しよう
プロ野球の試合には多種多様な座席が用意されていますが、最低限、以下の違いは理解しましょう。
- ホームとビジターの違い
- 内野と外野の違い
- 指定席と自由席の違い
ホームとビジターの違いとは?
試合の主催チームがホーム、対戦相手がビジターです。
<例>甲子園の主催チームは阪神タイガース
→ホーム球団は阪神
ホームベースを中心に、一塁側はホーム球団の応援、三塁側がビジター球団の応援となることが多いです。
応援したいチームが一塁側、三塁側のどちらなのかを確認し、応援したいチーム側の座席を選ぶようにしましょう。
内野と外野の違いとは?
ホームベースに近いエリアが内野席、ホームベースから遠く、バックスクリーンの左右を陣取るエリアが外野席です。
外野席
- 熱狂的なファンが多い
応援歌を歌う人が多い
立って応援することが多い
チケットの値段が安い
内野席
- 初めて野球観戦に来るファンも多い
応援歌を歌わない人が多い(手拍子程度)
座って応援することが多い
チケットの値段が外野より高い
外野席は私設応援団が応援するエリアですので、熱狂的なファンが多く集まります。
そのため、立って応援したり、応援歌を歌う方が多いのです。
一方で内野席のファン層は幅広く、家族連れの方など、比較的落ち着いた傾向があります。
また、内野席よりも外野席の方がチケットの値段は安いです。
指定席と自由席の違いとは?
解説するまでもありませんが、チケット購入時点で座席が決まるのが指定席、入場してから座席を選ぶのが自由席です。
バックネット裏や内野席の前方などは指定席であることが多く、内野席の後方や外野席は自由席であることが一般的です。
一方で、全席指定席の試合も存在します。
人気カードであればあるほど、満員になる可能性が高いので、指定席の割合が増える傾向があります。
値段については、当然指定席のほうが自由席よりも高くなります。
球場の座席の形式は?広さは?
座席の形式はもちろん球場によりけりですが、一般的に外野席や自由席は狭く、ドリンクホルダーや背もたれも無いことが多いです。
内野席や指定席など、値段が高ければ高いほど座席の質も良くなる傾向にあります。
初心者におすすめの座席は内野指定席
ここまでの紹介のとおり、座席によって特徴は大きく異なりますが、まず初心者におすすめしたいのは内野席です。
外野席は私設応援団とともに応援コールを行いますが、応援歌を歌えない方は周りとノリが合わせづらいかもしれません。
もちろん、外野席でも応援歌を歌わないことは全く問題ありませんが、落ち着いてゆっくり野球観戦をするならまずは内野席です。
内野席で野球観戦に慣れてきたところで、外野で応援してみるのが良いのではないでしょうか。
また、自分の座席が確保できている方が安心できますので、可能であれば指定席を確保しましょう。
目的がある場合は外野席もアリ
プロ野球と言えば鳴り物応援、とも言えるほどプロ野球の応援は特徴的で楽しいです。
この応援を楽しみに、野球観戦に行く方もいるのではないでしょうか。
そういった方は、初めから外野席に挑戦するのもアリです。
そもそも皆、応援に夢中なので基本的な観戦マナーさえ身に着けておけば、初心者だからといって目立つこともありません。
トラブルを避けるためにも、以下の記事で観戦マナーも頭に入れておけば安心ですね。
【番外編】面白い座席
ここまでは一般的な座席を紹介しましたが、途中で触れたメットライフドームの芝生席のように特徴的な座席は多数存在します。
〈特殊な座席の例〉
阪神甲子園球場:三ツ矢サイダーボックス
4~5名で利用できる掘りごたつ形式の座席です。居酒屋のような感覚で野球観戦が楽しめます。
京セラドーム大阪:フィールドシート
グラウンドと同等の高さで観戦できる臨場感溢れる座席です。目の前にフェンスも無いため、ヘルメットの着用が義務付けられるほどの臨場感が味わえます。
マツダスタジアム:びっくりテラス
バーベキューやお好み焼きを楽しめるテラス席です。飲み放題プランも存在します。
こういった特徴的な座席を回ってみるのも面白いですね。