野球基礎

プロ野球オープン戦を徹底解説!開催時期・場所・ルールは?練習試合とは違う?

 

野球のオープン戦って何?開幕戦と同じ?公式戦とは何が違うんだろう
オープン戦って、要するに練習試合ってこと?

 

当記事では「オープン戦」について詳しく知りたい野球観戦初心者の方向けに、オープン戦を徹底解説します。

長年野球を見てきた玄人ファンも、練習試合との違いなど意外な勘違いに気が付くことができるかもしれません。

 

筆者のプロフィール

野球観戦歴20年超の野球オタクで、元球場職員の経歴を持ちます。
愛読書は公認野球規則で、野球のルール解説も得意としています。

 

オープン戦とは?

プロ野球のオープン戦とは、ペナントレース(公式戦)開幕前に行われる非公式試合を指します。

春季キャンプを終え、ペナントレースに突入する前の最後の調整試合、と位置付けられています。

若手選手にとっては開幕一軍を勝ち取るための最後のアピールのチャンスであり、実績十分な選手にとっては開幕前にコンディションを整える実践の場となっています。

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非公式試合とはいえ、NPB(日本プロ野球機構)の取りまとめの上開催されており、公式記録員による試合記録(選手成績・チーム戦績等)も記録されます。

ルールも公式戦とほぼ同じルールで試合は行われ、スタンドには観客も入りますので、その雰囲気は公式戦と遜色ありません。

なお、対戦カードはNPB12球団の中で組まれ、セ・リーグ、パ・リーグの垣根を超えた交流戦が組まれるケースも多いです。

 

オープン戦と練習試合の違い

「オープン戦=練習試合」と考えている方は多いのではないでしょうか。

オープン戦と練習試合は、厳密には概念が異なります。

<オープン戦>
・先述のとおり、NPBにより開催される非公式試合。
・対戦カードはNPBの12球団の中で組まれる。
・試合は公式戦に準じたルールが採用される

<練習試合>
・各球団が任意に設定する試合。NPBは関与せず。
・対戦カードも自由。韓国や台湾の海外チームと組まれることも多い
・試合ルールは両チームで自由に決められる

要するに、オープン戦はNPBによって組まれる試合、練習試合は各球団が勝手に組む試合、という訳ですね。

 

オープン戦と開幕戦の違い

「オープン戦」というネーミングのせいだとは思いますが、オープン戦を開幕戦と勘違いしている方は意外にも多いようです。

開幕戦のことを「オープニングゲーム」と呼ぶこともありますので、勘違いする気持ちも分かりますね。

ただ、先述のとおりオープン戦は開幕戦の前の調整試合です。

ペナントレースの第1戦、開幕戦とはことなりますのでご注意ください。

オープン戦の開催時期

オープン戦はペナントレース直前の調整試合なので、開催時期は例年、春季キャンプ終盤の2月下旬~3月下旬(開幕戦直前)までの期間です。

2020年シーズンはオリンピックイヤーということもあり、開幕戦が例年より早めに設定されています(2020年開幕戦は3月20日)。
それに伴い、オープン戦も2月15日からと例年よりも早めに設定されています。

 

オープン戦の開催場所

オープン戦の開催地は、期間の前半と後半でガラリと変わります。

オープン戦前半の2月頃は、各チームともに春季キャンプの真っ最中なので、主にキャンプ地周辺の球場で開催されます。
対戦カードもキャンプ地が近い球団同士で開催されます。

3月に入ると、各球団はキャンプを引き上げますので、オープン戦の開催地も順次各球団の本拠地に移ります。
オープン戦では、本拠地だけでなく地方球場で試合が組まれることも多いです。

オープン戦独自のルールは?

オープン戦のルールは基本的には公式戦と同様ですが、オープン戦独自の特徴も存在します。

<オープン戦独自のルール>
・対戦カードで交流戦が組まれる
・DH制を各球団自由に選択できる
・延長戦は基本的には行わない
・育成選手が出場可能

 

対戦カードで交流戦が組まれる

オープン戦ではセ・リーグ球団VSパ・リーグ球団の対戦カードが積極的に組まれます。

公式戦では交流戦に限定された貴重な対戦カードを見ることが出来ます。

 

DH制を各球団自由に選択できる

オープン戦では、DH制を各球団が自由に選択できます。

DH制を採用してできるだけ多くの打者を試す、DH制を採用せず、投手を含んだ打線のつながりを試す、各球団の思惑は様々です。

一方のチームはDH制を採用、もう一方のチームはDH制を不採用とすることも可能です。

 

延長戦は基本的には行わない

オープン戦では、同店で9回を終えたとしても、延長戦を行わないことが多いです。

オープン戦はあくまでも調整の場で、勝ち負けをはっきりすることは重視されていないということですね。

 

育成選手が出場可能

育成選手は1軍の公式戦に出場することは出来ませんが、オープン戦には出場可能です。

育成選手にとっては数少ない1軍選手との対戦の場でもあり、支配下契約に向けた絶好のアピールの場となります。

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オープン戦の楽しみ方

オープン戦は勝ち負けよりも調整に重きを置かれた試合なので、楽しみ方もペナントレースとは異なってきます。

ここでは、オープン戦を楽しむためのおすすめの注目ポイントをご紹介します。

若手選手の台頭に注目

オープン戦の醍醐味は何といってもこれでしょう。

若手選手を筆頭に、新たな戦力の台頭を見極めるのがオープン戦です。

1軍がほぼ約束された選手とは異なり、開幕1軍を目指す選手にとってはオープン戦は絶好のアピールの場です。

このアピールの場で結果を残せる選手は、開幕後の活躍も期待できますよね。

新たな戦力が台頭すれば、チーム成績の向上も期待できるはずです。
チームの1年を占う戦いとしてオープン戦を見る野球ファンは多いでしょう。

 

各球団の駆け引きに注目

オープン戦は若手選手にとってはアピールの場ですが、ベテラン選手や首脳陣、球団にとっては貴重な情報収集の場になります。

投手であればインコース、アウトコース、様々な球種を投げ、打者の反応を探ります。

打者であれば、早いカウントではボールを見送り、出来るだけ多くの球種を投げさせ、持ち球をたくさん見ておこうとします。

裏を返せば、投手はわざと新球種は隠したり、得意な変化球を投げなかったりと情報を隠し、打者は得意コースも見送ることがあるでしょう。

ペナントレースに向けて、出来るだけ情報を与えないようにする情報戦が繰り広げられているのです。

オープン戦で大当たりした選手がペナントレースに突入したとたんに調子を落とすケースは、もちろん調子を落としただけ、という可能性もありますが、情報戦に敗れた結果とも言えるのではないでしょうか。

ペナントレースに向けた戦いは始まっている、ということですね。

 

引退試合・引退セレモニーに注目

オフシーズンに引退を表明した選手の引退試合や引退セレモニーがオープン戦の中で行われることがあります。

選手の最後の雄姿、是非目に焼き付けておきたいですね。

 

オープン戦まとめ

ここまでの内容を箇条書きでまとめます。

・オープン戦は非公式試合。開幕前の調整の場
・オープン戦と練習試合は異なる
・オープン戦は開幕戦ではない
・開催時期は2月下旬~開幕戦直前
・2月はキャンプ地中心で開催
・3月からは本拠地や地方球場で開催
・育成選手の出場など独自のルールもあり
・若手の活躍、情報戦に注目
・引退試合、引退セレモニーが組まれることも

 

 

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