プロ野球をはじめ、野球には、当然ルールが存在します。
日本の野球において、そのルールを細かく規定しているのが公認野球規則です。
当記事では、この公認野球規則について解説し、閲覧方法やプロとアマチュアの違いなどをご紹介します。
筆者のプロフィール
野球観戦歴20年超の野球オタクで、元球場職員の経歴を持ちます。
愛読書は公認野球規則で、野球のルール解説も得意としています。
公認野球規則とは?
公認野球規則とは、野球のルールそのものです。
アメリカの公式規則、Official Baseball Rulesを参考に作られています。
ルールの内容は毎年見直されており、常に時代に即した内容に更新されています。
アメリカと日本の野球規則はほぼ同内容ですが、あくまでも参考にしているに過ぎず、必ずしも一致するものではありません。
日本とアメリカの主な相違点
- 2014年、アメリカにコリジョンルール導入(日本は2016年導入)
- 2020年、アメリカでワンポイントリリーフが禁止
- 2023年、アメリカにピッチクロック導入
これらはあくまでも一例で、その他にも異なっている点は多数あります。
日本の公認野球規則はアメリカ(メジャーリーグ)に追随する形で改訂されることが多いですが、あくまでも日本は日本、アメリカはアメリカのルールなのです。
公認野球規則の閲覧方法
「公認野球規則」でインターネット検索すると様々なサイトで規則の内容を掲載してくれています。
しかしながら、公認野球規則は公式にはインターネット上では開示されていません。
正式に公認野球規則を閲覧するためには、書籍で購入する必要があります。
かつては公認野球規則は関係者のみに配布されるものでしたが、2006年以降は一般向けに1000円(税別)販売されているのです。
書籍版の購入はAmazonや楽天などで簡単に購入出来ますので、野球オタクの方は購入してみるのもオススメです。
毎年、最新版が発売されますので、公認野球規則を毎年購入するコレクターも存在します。
なお、公認野球規則そのものはインターネット上には公式には開示されていないものの、その改訂内容はNPB公式ホームページのNPBからのお知らせで閲覧することが可能です。
プロ・アマチュアの公認野球規則
「野球」と一言に呼んでも、プロ野球やアマチュア野球(社会人野球、大学野球、高校野球)と、様々な野球が存在します。
これら全てのルールは統一されており、現在は公認野球規則は1つとなっています。
1955年まではプロ野球、アマチュア野球それぞれの野球ルールが適用されていましたが、1956年に共通の公認野球規則が制定され、それ以降は統一されています。
プロ野球とアマチュア野球のルールが同じだ、と聞くと違和感を感じる方は多いかもしれません。
例えば、高校野球のタイブレーク制度や連投制限などのルールはプロ野球には存在しませんよね。
このように、それぞれの事情で固有のルールを作成することは認められています。
先ほどの高校野球独自のルールであれば、高校野球特別規則にて定められています。
プロ野球を例に取ると、各球場の球場ルール(天井に当たった際の取り扱いなど)も独自ルールに該当しますね。
このように、野球のルールは共通の公認野球規則と、それぞれの独自ルールが組み合わさって成立しているのです。
公認野球規則まとめ
最後に、ここまでの内容を箇条書きでまとめます。
- 公認野球規則とは、野球のルールそのもの
- 日本の公認野球規則はアメリカを参考に作っているが、異なる箇所もある。
- 公認野球規則の最新版は、書籍(1000円)で販売されている
- プロ、アマチュアの野球規則は統一されている
最後までお読みいただきありがとうございました。