近年、絶大な人気を誇る高校野球。
当記事では、この高校野球をより楽しんでいただくため、各地域の強豪校をご紹介します。
知っている高校が増えると、高校野球はさらに面白くなるはずです。
当記事は最南端、九州・沖縄編です。是非ご覧ください!
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当記事では、春・夏の優勝校、夏の大会の出場回数を分析することで強豪校を抽出しています。
平成31年間の結果を分析することで、現代の強豪校を洗い出します。
筆者のプロフィール
野球観戦歴20年超の野球オタクで、元球場職員の経歴を持ちます。
愛読書は公認野球規則で、野球のルール解説も得意としています。
九州・沖縄の高校野球の特徴
九州は福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、熊本県、宮崎県、鹿児島県により構成されます。
九州の第一都市、福岡県を除くと人口の多い地域ではなく、県予選出場校数も少なめです。
一方、雪の降らない温暖な気候なためか、実力ある強豪校が多いのも事実です。
宮崎県や沖縄県の気候はプロ野球がキャンプ地に選ぶことからも、練習には最適な気候なのでしょう。
ご覧の通り、甲子園を制覇した高校も多数存在します。
高校名 | 地区 | 平成夏の甲子園 優勝回数 |
興南 | 沖縄 | 1 |
佐賀北 | 佐賀 | 1 |
佐賀商 | 佐賀 | 1 |
西日本短大付 | 福岡 | 1 |
高校名 | 地区 | 平成春の甲子園 優勝回数 |
清峰 | 長崎 | 1 |
鹿児島実 | 鹿児島 | 1 |
沖縄尚学 | 沖縄 | 2 |
興南 | 沖縄 | 1 |
高校野球強豪校一覧(九州・沖縄編)
平成31年間の甲子園の結果をもとに、九州・沖縄の強豪校をリストアップします。
なお、ここで扱う出場回数・優勝回数は平成30年間における夏の大会の出場回数とします。
福岡県
2019年福岡県大会の出場校数は133校と、全国7位です。
平成の夏の甲子園を経験した高校は15校です。
九州最大の都市、福岡は出場校数が多く、実力は比較的均衡しているのが特徴です。
福岡県の強豪校
平成夏の甲子園に最も出場しているのが九州国際大付、柳川の5回と、実力が突出した高校は存在しません。
高いレベルで各校がしのぎを削っている激戦区と呼べるでしょう。
西日本短大付は福岡県で唯一、平成の甲子園で優勝を果たしている高校です。
出場校 | 地域 | 平成夏の甲子園 出場回数 |
九州国際大付 | 福岡 | 5 |
柳川 | 福岡 | 5 |
西日本短大付 | 福岡 | 4 |
東福岡 | 福岡 | 4 |
飯塚 | 福岡 | 2 |
東筑 | 福岡 | 2 |
沖学園 | 福岡 | 1 |
折尾愛真 | 福岡 | 1 |
九産大九州 | 福岡 | 1 |
九州工 | 福岡 | 1 |
自由ケ丘 | 福岡 | 1 |
筑陽学園 | 福岡 | 1 |
福岡工大城東 | 福岡 | 1 |
福岡工大付 | 福岡 | 1 |
福岡大大濠 | 福岡 | 1 |
佐賀県
2019年佐賀県大会の出場校数は39校と、全国42位です。
平成の夏の甲子園を経験した高校は13校です。
人口は少ない地域であるものの、佐賀北、佐賀商は夏の甲子園を制するなど、立派な実績を誇ります。
佐賀県の強豪校
平成夏の甲子園に最も出場しているのは佐賀商です。
7回も甲子園に出場しており、優勝も達成しています
佐賀商に続くのが佐賀学園、佐賀北です。
特に佐賀北は平成夏の甲子園で優勝を達成しており、「がばい旋風」と呼ばれ甲子園を沸かせた戦いぶりは記憶に残っている方も多いでしょう。
出場校 | 地域 | 平成夏の甲子園 出場回数 |
佐賀商 | 佐賀 | 7 |
佐賀学園 | 佐賀 | 5 |
佐賀北 | 佐賀 | 4 |
唐津商 | 佐賀 | 2 |
佐賀東 | 佐賀 | 2 |
鳥栖商 | 佐賀 | 2 |
龍谷 | 佐賀 | 2 |
有田工 | 佐賀 | 1 |
伊万里農林 | 佐賀 | 1 |
唐津工 | 佐賀 | 1 |
神埼 | 佐賀 | 1 |
鳥栖 | 佐賀 | 1 |
早稲田佐賀 | 佐賀 | 1 |
長崎県
2019年長崎県大会の出場校数は55校と、全国32位です。
平成の夏の甲子園を経験した高校は10校です。
長崎県の強豪校
最も平成夏の甲子園に出場しているのは、9回の出場を誇る長崎日大です。
長崎県を代表する強豪校と言えるでしょう。
出場回数は3回と少ないものの、清峰は要注目です。
2009年には現在広島東洋カープでプレーする今村を擁し、春の選抜を制しています。
また、同2009年の夏の長崎県大会決勝は、清峰・今村と長崎日大・大瀬良(現、広島)の投げ合いとなりました。
今村、大瀬良はのちに広島でチームメートとなっており、この投げ合いはプロ野球ファン、高校野球ファンの間で語り継がれる1戦となっています。
出場校 | 地域 | 平成夏の甲子園 出場回数 |
長崎日大 | 長崎 | 9 |
海星 | 長崎 | 5 |
佐世保実 | 長崎 | 4 |
清峰 | 長崎 | 3 |
波佐見 | 長崎 | 3 |
創成館 | 長崎 | 2 |
瓊浦 | 長崎 | 1 |
長崎商 | 長崎 | 1 |
長崎北陽台 | 長崎 | 1 |
長崎南山 | 長崎 | 1 |
大分県
2019年大分県大会の出場校数は44校と、全国39位です。
平成の夏の甲子園を経験した高校は14校です。
大分県の強豪校
大分県では明豊と柳ヶ浦の実力が一歩リードしていると言えるでしょう。
両校の平成夏の甲子園出場回数が6回と、3位のチームが2回であるところに大きくリードしています。
平成夏の甲子園を経験しているのは14校と比較的多めです。
明豊、柳ヶ浦が不調な年はどの高校にも甲子園を狙うチャンスがあると言えます。
出場校 | 地域 | 平成夏の甲子園 出場回数 |
明豊 | 大分 | 6 |
柳ヶ浦 | 大分 | 6 |
大分 | 大分 | 2 |
大分工 | 大分 | 2 |
大分商 | 大分 | 2 |
鶴崎工 | 大分 | 2 |
藤蔭 | 大分 | 2 |
日田林工 | 大分 | 2 |
杵築 | 大分 | 1 |
佐伯鶴城 | 大分 | 1 |
中津工 | 大分 | 1 |
日田 | 大分 | 1 |
別府青山 | 大分 | 1 |
楊志館 | 大分 | 1 |
熊本県
2019年熊本県大会の出場校数は58校と、全国30位です。
平成の夏の甲子園を経験した高校は10校です。
熊本県の強豪校
熊本県の強豪校と言えば熊本工です。
平成夏の甲子園出場は10回と2桁の大台に乗っており、プロ野球選手も多数輩出しています。
出場校 | 地域 | 平成夏の甲子園 出場回数 |
熊本工 | 熊本 | 10 |
九州学院 | 熊本 | 5 |
城北 | 熊本 | 4 |
秀岳館 | 熊本 | 3 |
済々黌 | 熊本 | 3 |
専大玉名 | 熊本 | 1 |
東海大星翔 | 熊本 | 1 |
必由館 | 熊本 | 1 |
文徳 | 熊本 | 1 |
八代東 | 熊本 | 1 |
宮崎県
2019年宮崎県大会の出場校数は49校と、全国34位です。
平成の夏の甲子園を経験した高校は13校です。
宮崎県の強豪校
日南学園、延岡学園は甲子園常連校であり、宮崎県を代表する強豪校と言えるでしょう。
全体的には実力が均衡した地域であり、平成夏の甲子園出場が13校と、どの高校にも甲子園出場のチャンスがある地域です。
出場校 | 地域 | 平成夏の甲子園 出場回数 |
日南学園 | 宮崎 | 9 |
延岡学園 | 宮崎 | 6 |
都城 | 宮崎 | 3 |
聖心ウルスラ | 宮崎 | 2 |
宮崎日大 | 宮崎 | 2 |
小林西 | 宮崎 | 1 |
佐土原 | 宮崎 | 1 |
延岡工 | 宮崎 | 1 |
日章学園 | 宮崎 | 1 |
日向 | 宮崎 | 1 |
都城商 | 宮崎 | 1 |
宮崎工 | 宮崎 | 1 |
宮崎商 | 宮崎 | 1 |
鹿児島県
2019年鹿児島県大会の出場校数は70校と、全国19位です。
平成の夏の甲子園を経験した高校は7校です。
鹿児島県の強豪校
平成夏の甲子園出場を経験しているのが7校と少ないのは、圧倒的な実力を誇る高校が2校存在するためです。
鹿児島実、樟南の2校はともに10回の出場を誇り、鹿児島県の高校野球をリードする存在と言えるでしょう。
鹿児島実は春の甲子園を制覇した実績も持ちます。
出場校 | 地域 | 平成夏の甲子園 出場回数 |
鹿児島実 | 鹿児島 | 10 |
樟南 | 鹿児島 | 10 |
神村学園 | 鹿児島 | 4 |
鹿児島商工 | 鹿児島 | 3 |
鹿児島工 | 鹿児島 | 1 |
鹿児島商 | 鹿児島 | 1 |
鹿屋中央 | 鹿児島 | 1 |
沖縄県
2019年沖縄県大会の出場校数は64校と、全国23位です。
平成の夏の甲子園を経験した高校は13校です。
沖縄県の強豪校
最南端の地域、沖縄の高校野球はハイレベルな水準で実力が均衡した激戦区です。
平成夏の甲子園出場回数のトップは沖縄尚学と興南で、ともに甲子園優勝経験がある強豪校です。
沖縄尚学が春の選抜で2度優勝。
興南は元ソフトバンクの島袋を擁し、春夏連覇を達成しています。
地域 | 平成夏の甲子園 出場回数 | |
沖縄尚学 | 沖縄 | 6 |
興南 | 沖縄 | 6 |
浦添商 | 沖縄 | 4 |
沖縄水産 | 沖縄 | 4 |
中部商 | 沖縄 | 2 |
石川 | 沖縄 | 1 |
糸満 | 沖縄 | 1 |
嘉手納 | 沖縄 | 1 |
宜野座 | 沖縄 | 1 |
那覇 | 沖縄 | 1 |
那覇商 | 沖縄 | 1 |
前原 | 沖縄 | 1 |
八重山商工 | 沖縄 | 1 |
九州・沖縄 高校野球まとめ
九州、沖縄の特徴は比較的どの地域も実力が均衡していることです。
特に、ハイレベルな水準で実力が均衡している地域が多く、レベルの高い地域と呼べるでしょう。
甲子園制覇を経験している高校も多く、今後も九州、沖縄の高校野球に注目です。